「タクナン」の系統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 14:29 UTC 版)
「タクナン」(dag snang)とは、瞑想や夢の中で教えを得ることを意味する。1959年のチベット動乱や文革以降、チベット本土や欧米において、チベット人や外国人の僧侶の中には、ガラプ・ドルジェやパドマサンバヴァ、ブッダ等から直接教えを聞いて独自の教えを得たとする系統がある。これらの人々は往々にしてチベット仏教の伝統の学問や修行の期間も短く、霊感そのものを重視する傾向があり、まだ、ニンマ派の宗義との一致を検討するのに必要な歴史の淘汰やチベット仏教の教判(教相判釈)にさらされていない。なお、ニンマ派では、伝統の立場に立つ高名なリンポチェが得た「タクナン」の教えは、それぞれの流派の教えに照らし合わせて順次「カンド・ニンティク」の系統に入れられる。
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