D2桁シリーズとは? わかりやすく解説

D2桁シリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 09:54 UTC 版)

ニコンのデジタル一眼レフカメラ製品一覧」の記事における「D2桁シリーズ」の解説

初心者向け~プロのサブカメラとして幅広いラインナップ有するDXフォーマットデジタル一眼レフカメラ群である。このシリーズ初心者にも扱いすいよう撮影モードダイヤルなどが設定され初めてでも一眼レフ設定悩まされることなく使えるように工夫されている。また機械的な特徴として、D90を除く全ての機種CCDセンサー採用しD40 D40x D60の3機種カメラ本体側のオートフォーカスモーター(以降AFモーター)を廃止している点が挙げられる。そのためD40 D40x D60の同3機種は、AFモーター有しないレンズでのAFオートフォーカス)が不可となってしまった。しかし互換性保たれており手動操作レンズ使用する事が可能である。番号枯渇のため、2009年D4桁シリーズ移行した。 D70(2004年3月19日発売DXフォーマット) - 有効画素数6.1メガピクセルDXフォーマットCCDセンサー搭載するエントリー一眼レフカメラ最大144コマ連写可能であることや1/8000秒高速シャッター、1/500秒のシンクロスピードの採用などD100を上回る機能備えている。アマチュアからハイアマチュアまでの広いユーザー層支持された。反面ファインダーペンタミラー採用し撮影モードダイヤルにオートモードとデジタルイメージプログラムを採用するなどu2相当するエントリーユーザに対す配慮や、D100との差別化行っている。ファームウェアアップグレードすることで、内蔵ストロボ背面モニタを除く部分でD70sに相当する機能利用でき、さらに有償改造を行うことでD70sと同様にリモートコードの使用ができるようになる。 その他、初めてレンズキットが設定されAF-S DXズームニッコールED18-70mmF3.5-4.5Gが付属された。これはEDレンズ3枚使用した非常に贅沢な設計コストパフォーマンス優れデジタル時代のスタンダードレンズの先駆けとなった2004年カメラグランプリ受賞デジタル一眼レフカメラ普及大きく貢献しユーザー裾野広げた。 D70s(2005年4月27日発売DXフォーマット) - 好評だったD70の基本的な部分そのままに、細部改良施したマイナーチェンジモデル。主な変更点は、背面液晶1.8インチから2インチ拡大レリーズ用リモートコードの接続端子ボディー増設内蔵スピードライト照射角度を18mmに拡大標準バッテリー容量増加などがある。これらの改良によりさらに使い勝手良いデジタル一眼レフカメラとなっている。アルゴリズムの向上によりオートフォーカス精度アップした。レンズキットにはD70同様、AF-S DXズームニッコールED18-70mmF3.5-4.5Gが付属されている。 D50(2005年6月29日発売DXフォーマット) - D70のエントリーモデル、よりエントリーユーザーを意識し新たに開発されデジタル一眼レフカメラ撮影モードダイヤルに「こどもスナップモード加え、よりファミリー向けカメラとしての色合いが濃い機種となっている。D70sと比較すると、AE測光パターン420分割RGBセンサー採用シャッタースピードが1/4000秒に、連写速度が3コマ/秒から2.5コマ/秒に制限された。また記憶媒体コンパクトフラッシュからSDカードSDHC非対応)に改められた。その他、サブ液晶バックライト付いていないことなどが挙げられる標準レンズキットに付属するレンズAF-S DXズームニッコールED18-55mmF3.5-5.6Gとなったボディカラーとしてブラックモデルの他にシルバーモデル用意された。これはニコンデジタル一眼レフカメラとしては初である。 D802006年9月1日発売DXフォーマット) - D70sがフルモデルチェンジしたものCCD有効画素数は10.2メガピクセルオートフォーカス11点センサーバッテリーはEN-EL3eを採用とD200の流れをくむ。本機ファインダー軽量化コストダウンのためにペンタミラー採用していた前機種D70sと異なり、D200と同等のガラスペンタプリズムを採用し視認性向上したファインダー視野率もD200と同等である。相違点としてAE測光は1005から420分割RGBセンサー改められシャッタースピードは1/4000秒に留まった。記憶媒体SDHC対応のSDメモリーカード変更されD80以降標準仕様となる。当機種よりカメラ内で画像編集できるDライティングなどの機能追加された。またレンズキットとしてD70と同じ18-70mmをセットしたもののほかに、新たに開発された18-135mmをセットしたもの発売されていた。さらに、2008年1月25日には手ぶれ補正機能搭載のVR18-200mmとのレンズキットが発売された。 D402006年12月1日発売DXフォーマット) - D50がフルモデルチェンジしたもの。D50に続くエントリーモデル位置付けで、コンパクトカメラからの乗り換えファミリーまでもターゲットにしている。CCDはD50同様で、フォーカスエリアは5点から3点測距変更して採用している。外観大きく変化カメラ上面装備されていたモノクロ表示パネル廃止して撮影モードダイヤルの配置変更液晶画面2.5インチ大型化れ新開発画像処理エンジン搭載[要出典]、画像編集容易になった。また、ニコン一眼レフ初めAF使用制限生じ機種にもなった。 D40より続くエントリーモデル特徴として、ボディ内のオートフォーカスモーター廃止オートフォーカス鏡筒内にモーター搭載したレンズAF-SニッコールAF-Iニッコール限定にしている点である。これは従来AFニッコールAF互換切り捨て普及進んだAF-Sニッコール特化し徹底的にコストダウンした結果である。 その徹底した割り切りより、ニコンが苦手だといわれていた軽量コンパクト化成功D40本体のみで475gに達し販売価格も非常にこなれたものとなった。 レンズキットにはAF-S DXズームニッコールED18-55mmF3.5-5.6GIIが含まれ、ダブルズームキットではAF-S DXズームニッコールED55-200mmF4-5.6Gも含まれる2007年7月には望遠側のレンズAF-S DX VRズームニッコールED55-200mmF4-5.6G(IF)に変更した「ダブルズームキットII」が新たに設定された。ボディカラーはD50と同様にブラックシルバーの2色が用意されている。出荷台数2007年3月期で約209台へ2008年3月期には約309台に達し一眼レフカメラ草の根的な地位確立したボディ内にオートフォーカスモーター搭載されていないため、ボディモーター使用するレンズAF-SAF-I以外)ではオートフォーカス使用できない。 D40x(2007年3月29日発売DXフォーマット) - D40のマイナーチェンジモデル。10.2メガピクセルCCD採用している他はD40と同じ仕様D40から20g重量増に留まり軽量な10メガピクセルデジタル一眼レフカメラとなったCCD同時にD80内部処理引き継ぎ連写速度も向上、シャッター耐久性高められた。ダブルズームキットはAF-S DXズームニッコールED18-55mmF3.5-5.6GIIとAF-S DX VRズームニッコールED55-200mmF4-5.6G(IF)。ボディカラーブラックのみ。本機発売後、後継D60が非常に早いタイミング登場したことによりわずか11か月販売終了された。 ボディ内にAFモーター搭載されていないため、AF使用できるレンズ制限があるのはD40と同様。 D602008年2月22日発売DXフォーマット) - D40xがフルモデルチェンジしたもの振動によるほこり除去機構のほか、新搭載ミラーアップダウン発生する空気流によりほこりを除去する「エアフローコントロールシステム」を搭載する。またレンズキットおよびダブルズームキットに付属標準ズームレンズ手振れ補正付きAF-S DXニッコール18-55mmF3.5-5.6G VR変更となるが望遠レンズAF-S DX VRズームニッコールED55-200mmF4-5.6G(IF)から変更なし。ぱっと見た目はD40やD40xと変わりないが、画像処理エンジン画像処理コンセプトEXPEED搭載のものに変更になったほか、ボディ作りダイヤル周り変化見られ、さらにファインダー付近にセンサー搭載することにより、顔を近づける液晶表示消灯するなど、細かい変更点がある。 AFモーター搭載されていないためAF制限があるのはD40同様だが、新機能のフォーカスエイドインジケーターの使用設定する事で、従来より厳密なMFマニュアルフォーカス)が可能になった。 D902008年9月19日発売DXフォーマット) - D80フルモデルチェンジしたものCMOSセンサ新開発模様でD300よりもわずかに高感度特性向上している。CMOSセンサは12.3メガピクセルフォーカスポイント11点となる。世界初動画撮影3Dトラッキング等を搭載。ダストリダクション、画像処理コンセプトEXPEED」。本機よりライブビュー機能追加され背面液晶の右に専用ボタン利用可能になった3型92ドット液晶視野率96%。記録媒体SDメモリーカード採用する本体単体発売の他、レンズキットとしてAF-S DXニッコール18-105mmF3.5-5.6G ED VRAF-S DXニッコール18-55mmF3.5-5.6G VRAF-S DX VRズームニッコールED18-200mmF3.5-5.6G(IF)の3種類が発売される。ダブルズームキットはない。また発売当初限りD90アニバーサリーキット(限定品)」が発売された。キット内容は「AF-S DXニッコール18-105mmF3.5-5.6G ED VR、SB-400、限定ストラップ」である。2009年9月4日には、レンズマイナーチェンジに伴いAF-S DX 18-200mmG VR IIとのレンズキットが発売される

※この「D2桁シリーズ」の解説は、「ニコンのデジタル一眼レフカメラ製品一覧」の解説の一部です。
「D2桁シリーズ」を含む「ニコンのデジタル一眼レフカメラ製品一覧」の記事については、「ニコンのデジタル一眼レフカメラ製品一覧」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「D2桁シリーズ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「D2桁シリーズ」の関連用語

D2桁シリーズのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



D2桁シリーズのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのニコンのデジタル一眼レフカメラ製品一覧 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS