D2様受容体ファミリー(抑制性)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 18:39 UTC 版)
「ドーパミン受容体」の記事における「D2様受容体ファミリー(抑制性)」の解説
D2様受容体ファミリーの活性化はGタンパク質のGαiと共役し、Gαiがホスホジエステラーゼの活性を高め、ホスホジエステラーゼによってcAMPが分解される。その後の機序にはまだ不明の点が多いが、即時型遺伝子の発現が低下することから、最終的にニューロンの発火を抑制すると考えられている。ただし実際の作用は単純ではない。 D2受容体 ヒトとラットの両方において、選択的スプライシングによって短いタイプ(D2SまたはD2 short)と、29アミノ酸だけ長いタイプ(D2LまたはD2 long)のアイソフォームが作られる。統合失調症の陽性症状を改善するのはドーパミンD2受容体拮抗作用をもつ抗精神病薬であるとされている。 D3受容体 D3受容体の発現はカレハ島(island of Calleja)や側坐核に最も顕著である。 D4受容体 この遺伝子が犬などの気質に関連すると研究される。
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