魔人ブウ編 - 最終話
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エイジ774 - 784(42歳 - 52歳) 自身の訓練に加え、息子のトランクスに格闘技を教えていたある日、悟飯が第25回天下一武道会に出場すると聞き、出場を決意。直後にあの世の悟空も一日だけ現世に復帰して出場すると発言し、さらに闘志を燃やす。武道会予選ではパンチマシンを吹っ飛ばして破壊し突破。本戦の組み合わせ抽選では一回戦の対戦相手が悟空に決まる。しかし、界王神と魔導師バビディの戦いに巻き込まれ、不本意ながら武道会場を後にして戦いの場へ向かう。 バビディの宇宙船内の戦いでは第1ステージでプイプイを撃破。その後、邪心につけ込まれてバビディの洗脳術にかかり、家族との生活を得て穏やかになっていく自分と、生まれついての戦士としての自分との葛藤から、その思いを断ち切るためにあえてバビディの洗脳を受け入れる。バビディの魔術で武道会場に場所を移され、悟空に自身との対戦を要求するため数百人もの観客を殺傷する。この行動に激怒した悟空に自身がわざとバビディの洗脳術にかかったのかを問われ、自身の彼への想いを語り、悟空も対戦を受諾して無人の荒野で戦うことになる。なお、戦闘前にはバビディの命令を「誇りだけは思い通りにならん」として、強靭なプライドで跳ね飛ばした。バビディの洗脳術によって秘めているパワーを限界を超えて引き出され、超サイヤ人2状態の悟空と互角に渡り合うも、その間に封印されていたブウ(無邪気)が復活し、悟空が戦意を喪失したため戦いを中断。不意をついて悟空を気絶させ、1人でブウの元へ赴いた。死を覚悟でブウとの戦いに臨み猛攻をかけるが、大きな実力差と不死身のブウに圧倒され正攻法では勝てないと悟る。覚悟を固めたベジータは父親として息子のトランクスを抱き締め、ブルマを大切にするよう伝えた後、ピッコロに頼んでトランクスたちを逃がし、己の命を全て使った自爆でブウを道連れとし、石膏のようになった亡骸は落下して崩れ去った。 自爆直前、死んだらあの世で悟空に会えるかどうかをピッコロに質問した際、「罪もない人々を殺しすぎたため、死ねば肉体は無となり、魂も悟空とは違う世界に運ばれ、そこで魂は洗われ、記憶も失くし、新しい生命体に変えられる」という趣旨の言葉を言われている。しかし、地球や全宇宙の危機に伴い、万が一の事態を考えた閻魔大王により不本意ながらも魂をそのままにされ、肉体も復元されてブウと戦うこととなる。この時点でバビディの洗脳状態から元に戻っており、あの世から悟空が超サイヤ人3に変身してブウと互角の戦いをする様子も見ている。現世に復帰し、合体する相手を探していた悟空と再会するも、自身との戦いにおいて超サイヤ人3に変身できることを隠していた悟空を許すことができず、悟空との合体を頑なに拒否するが、悟空にブルマたちがブウに食べられたことや、トランクスたちがブウに吸収されたことを告げられると葛藤しつつも合体することに同意し、ポタラによって合体。ベジットとなってブウ(悟飯吸収)と戦う。ブウを圧倒する強さを見せ、ブウの体内へ侵入することに成功。ブウの体内で融合が解けて2人は元通りになるが、吸収されていたトランクスや悟飯たちの救出を果たした。続いて肉の繭に閉じ込められていたブウ(善)を発見した直後、ブウ(悪)が自分自身の体内に現れ戦闘になる。戦闘中、ブウ(善)を引き離そうとした際のブウの狼狽を見てこれを引き離し、結果的にこの行動によってブウの体内から脱出することができた。しかし、ブウの弱体化を狙っての行動だったものの、ブウは誕生当初の「自制心が全くない悪そのものの存在」であるブウ(純粋)に還元される。全く後先を考えずに暴れまわるブウは今まで以上に厄介となり地球を破壊されそうになるも、寸前に瞬間移動で現れた界王神によって悟空、ミスター・サタン、デンデとともに界王神界に移動するが、トランクスたちは地球とともに消滅。トランクスたちより先にサタンらを助けた悟空に対してベジータは怒りを露わにした他、愛妻家の一面を見せている。 界王神と老界王神に再び悟空とポタラで合体するよう言われるが、悟空共々それを断って個人として闘うことを選び、界王神の瞬間移動を真似て界王神界にやってきたブウ(純粋)との最後の戦いに臨む。1対1でブウと闘いたいために先発を決めるじゃんけんをし、敗れて観戦することとなる。悟空とブウの戦闘中、ブウ相手に善戦している悟空を賞賛し、「魔人ブウはオレにはとてもかなう相手じゃなく、戦えるのはカカロット(悟空)だけ」と語るとともに、悟空の強さの理由や自身との相違点を独白し、彼を「ナンバー1」と認める。その後、悟空が超サイヤ人3のフルパワーを出すための時間稼ぎをするため、ブウの重い攻撃に耐え続けるが、ブウの想像以上の強さと超サイヤ人3の負担の大きさで悟空はフルパワーを出すことができず、戦況が悪化する中、デンデらにナメック星のドラゴンボールで「破壊された地球を元に戻す」願い、「第25回天下一武道会が行われた日から死んだ者全てを極悪人を除いて生き返らせる」願いを叶えてもらうことを指示し、ポルンガへの2つ目の願いによって生き返る。この際、「極悪人を除いて」という条件にもかかわらず悪の自覚があった自分も生き返ったことに本人も驚く様子を見せた。また、悟空が自身の提案に対し、「『ブウに殺された者を生き返らせる』という願いの方がわかりやすいんじゃねぇのか」と意見した際、「それでは極悪人のバビディやダーブラまで生き返るうえ、武道会場でオレに殺された連中は生き返れない」と返し、悟空も「おめえ、結構考えてんだな」と感心している。 そして、ブウを倒すために元気玉を作るよう悟空に指示。界王の力を借りて蘇った地球人たちへと語りかけ、元気玉を作るための協力を頼むが、地球人は仲間たち以外ほとんどが協力せず、元気を集める時間を稼ぐためブウと戦う。一方的に打ちのめされ、元気玉の完成時には動けないほどのダメージを負っていたが、ブウの隙を見て行動したサタンによって救出された。最終的に悟空は元気玉をブウにぶつけることに成功、ブウを完全に消滅させる。なお、ブウに競り勝てない悟空の苦戦に際して、デンデがポルンガへの3つ目の願いを頼み悟空の体力を元に戻したが、アニメではベジータがそれを思い付きデンデに指示した。ブウの消滅後、サタンがブウ(善)の治療をデンデに頼む中、ブウ(善)が再び悪のブウを生み出すことを危惧してとどめを刺そうとするも、悟空に止められともに地球へ帰る。アニメでは元気玉の時間稼ぎのためにブウ(純粋)との戦闘シーンが大幅に増えており、どれだけ打ちのめされても立ち上がってくるベジータにブウが恐怖を見せていた。 ブウ戦後、以前の冷酷さは薄れ、アニメでは敵と見なしていたブウ(善)を自身の代わりにブルマのショッピングに付き合わせたりパーティで食べ物を与えたりと好意的な態度を見せている。ブウ戦から6年後、娘のブラが誕生。10年後の作中終盤には厳しくも穏やかな父親になっている。かなり容姿が老化してきている妻ブルマ(本人は「これでも『奥様お若いですね』とよく言われる」と自称)に比べて、サイヤ人の特性上悟空ともども全く容姿に変化がないためブルマに悔しがられていた。第28回天下一武道会に悟空が出場することを聞き、悟空の「すごそうな奴が出るから」という発言と悟空いわく、「今、うちで一番根性がある」というパンの様子を受けて自身も出場を決意、さらにトランクスにも「小遣いを半分にされたくなかったら出ろ」と命令した。大会では本戦の組み合わせ抽選後、挑発してきたノックを裏拳で吹っとばして棄権させ、悟空がウーブを連れて旅立った際には悟空の「強くなったウーブと戦いたい」という魂胆を理解していた。完全版で加筆された部分では、「いつか必ずカカロット(悟空)に勝ってみせる」と、以前の私怨ではない純粋なライバルとしての呟きで作品が締めくくられた。
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