過給による出力増強とは? わかりやすく解説

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過給による出力増強

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/02 07:50 UTC 版)

マツダ・12A型エンジン」の記事における「過給による出力増強」の解説

1982年から1990年まで。REとしては、初めEGI採用 12A-T(反動型): 1982年から1983年上記の12A-6PIをベース反動型のシングルターボ採用当時は、運輸省方針でターボチャージドエンジンであっても、ノンターボの過去モデルより省燃費でないと認可下りない時代であった。そのため、高出力のみならず燃費のための技術内容織り込む必要があった。*エンジン本体 吸気ポート 1ローターあたり2個の吸気ポート使用。過圧した空気押し込むため、吸気孔の面積狭くて押し込み充填効率向上させることが可能。 インジェクタ プライマリポートのみに設置して吸気ポートに近い位置噴射をおこなうセミダイレクト噴射採用。さらに燃料化を促進させるためにノズル先端部にエアブルード式通路小穴多数開いた樹脂製ミキシングプレートを設置したローターハウジング トロコイド面のクロムめっきをマイクロ・チャンネル・ポーラスめっきへ変更し同時にトロコイド面へ直接オイル供給する噴出孔を設置し潤滑性改善した排気ポート 排気ポート閉じタイミングを遅らして(排気ポート面積拡大)、温度の高い排気ガス吸気チャンバーへの持ち込み削減してノッキング発生抑えた。なお 排気ポート閉じタイミング遅くなったが、プライマリポートの開くタイミングとは、オーバーラップしないよう設定している。 排ガス対策 EGI採用により、O2センサ三元触媒変更し排気ポート内での未燃HC酸化をやめた。 *ターボチャージャ 日立製の反動ターボチャージャー採用RE場合 レシプロより排気ガス温度が高いのでターボチャージャー軸受部以外にハウジングにも冷却用のオイルジャケットを設置した圧縮比8.5 無鉛レギュラガソリン 最高出力:160PS/6,500rpm 最高トルク:23.0kgf·m/4,000rpm 12A-T(衝動型): 1983年から1990年上記の12A-T(反動型)をベース衝動型のシングルターボ採用。*ターボチャージャー 日立製の衝動ターボチャージャー採用反動型よりコンプレッサ径(63→56mm)/タービン径(62→57mm)と小型になったが、出力向上する同時に低回転域でのターボ効果向上して立ち上がり加速向上した圧縮比8.5 無鉛レギュラガソリン 最高出力:165PS/6,500rpm 最高トルク:23.0kgf·m/4,000rpm

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過給による出力増強

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 01:40 UTC 版)

マツダ・13B型エンジン」の記事における「過給による出力増強」の解説

1982年から2002年まで。このステージ以降13Bは、全てEGIによるガソリン供給行なっている。 13B-SI: 1983年から2002年。両ロータ間の吸気脈動利用した独特の過給システム圧力波反射波積極的に利用することによって、全回転域での出力向上を行なったマツダは、この動的過給機構をスーパーインジェクション(Super Injection)と命名した圧力波は、吸気口開いた直後燃焼室内に残る高圧排気ガス吸気衝突して発生し、その波紋タイミングがもう片方ロータ吸気時期一致すると濃い混合気吸気することが可能となる。 反射波は、吸気口閉じ瞬間発生する吸気流がそこに当たって発生する圧縮によって発生し、その波紋がもう一方吸気口伝わり吸気押し込む圧力波圧縮波の波紋タイミング合わせるために吸気長を長くとることが必要になるRE場合は、吸気ポートオープニング時間レシプロよりも長く取れるので、レシプロより吸気長が短くてもこの圧力波圧縮波の波紋影響たやすく得ることが出来る。最高出力:160PS/6,000rpm 最高トルク:20.5kgf·m/3,000rpm 13B-T: 1985年から1992年上記の13B-SIをベースツインスクロールターボ空冷式インタークーラー採用する同時にターボ対応したエンジン改良実施低回転でのアクセルレスポンスと高回転での圧倒的なパワー伸び実現した。 *ツインスクロールターボ排気ガス通路低回転側と高回転側の各々対応した通路使用した一種可変A/Rターボチャージャで、低速域では高レスポンス/高速域では高出力確保した具体的には、低回転域では小さプライマリ通路のみ使用し、狭い通路加速され排気ガスタービンブレードに直角にぶつかりその衝撃力空気チャージングしてターボ弱点とされるターボラグ解消する。高回転域(2,500rpm以上)では二つ目大きなセカンダリ通路使用して排気ガスタービンブレード添う角度供給し排気ガス膨張する力でタービンブレード回転させ空気チャージングし、高速回転時に必要な圧縮空気供給して高出力を得る。なおタービン側のベアリングは、エンジン冷却によって冷却されるエンジン本体ロータ」「シール」「ロータハウジング」の改良行い過給耐える信頼性軽量化燃費低減の対応を行なった。 ・ロータリブ厚を薄く(4mm→3mm)して14%の軽量化行い燃費レスポンスの向上を図った。またインターナルギア固定スプリングピン本数増加してギア信頼性を向上 ・シールアペックスシールを2分割から3分割変更する同時にシール厚を3mmから2mmに削減し、かつサイドシール薄く(1mm→0.7mm)して抵抗軽減シール性改善実施。 ・ロータハウジングトロコイド面のシートメタル材質変更とマイクロクロームモリブデンめっき処理とテフロン塗布行い摺動性信頼性確保ウォータージャケット冷却水通路従来より縮小して暖気時間短縮燃費低減貢献。 ・吸気ポート過給を行うので1ロータ当たり2個に変更インジェクタは、1ロータあたり2本設置し、プライマリインジェクタは従来通り燃焼室直前のセミダイレクト噴射、セカンダリインジェクタはポート設置して高速時のみに使用する。 *空冷式インタークーラ空冷式のインタークーラをエンジン真上設置し最短距離で冷却され空気エンジン送り込みレスポンス改善図った。なお インタークーラの設置に伴いエンジン補機配置変更したエンジン出力前期型1985年から1988年圧縮比8.5 無鉛レギュラーガソリン 最高出力:185PS/6,500rpm 最高トルク:25.0kgf·m/3,500rpm ・後期型1989年から1992年圧縮比:9.0 無鉛レギュラーガソリン 最高出力:205PS/6,500rpm 最高トルク:27.5kgf·m/3,500rpm前期型から「圧縮比の向上」「完全ツインスクロールターボ採用」を実施 ・後期型(1989年から1992年高出力タイプ圧縮比:9.0 無鉛プレミアムガソリン 最高出力:215PS/6,500rpm 最高トルク:28kgf·m/3,500rpm 13B-REW: 1990年から2002年。シーケンシャルツインターボを搭載同時にこのターボ対応したエンジン改良実施燃費改善分厚いトルク機敏なレスポンス備えた回転高出力エンジン日本公認される最高出力の280PSを達成した。 *シーケンシャルツインターボ2個のターボチャージャープライマリセカンダリ)を組み合わせて過給を行う。 具体的には、低回転/低負荷域ではプライマリ側のみ、高回転/高負荷域ではプライマリ+セカンダリ過給を行う。 プライマリセカンダリが加わる瞬間過給庄の落ち込み対策として、あらかじめセカンダリ側を予回転させておき低回転から高回転までターボラグのない過給行なった。 *エンジン本体ロータ燃焼室窪み(ロータリセス)部を完全機仕上げ行なった圧縮比は9.0で無鉛プレミアムガソリン使用アペックスシール取付部の溝は、レーザ焼入れ施したうえにシール溝を切り込み耐摩耗性向上を図った ・ロータハウジング内面コーティング硬質クロムめっき+グラファイト変更して潤滑性耐摩耗性を向上。 ・排気ポートエアインジェクション・ポート・インサート(API)を採用して排気ポートからジェットエアを導入して残留排気ガス掃気促進し、軽負荷時の燃焼安定実施。 ・インジェクタメカニカルなエアフローメータ廃止して空気密度直接計算するEGI-HS(ハイスピード・デンシティ・システム)を採用して吸気系抵抗削減しレスポンス向上と全回転域におけるトルク向上を行なった。 *エンジン出力初期型1990年から2002年最高出力:255PS/6,500rpm 最高トルク:30.0kgf·m/5,000rpm ・中期型1996年から2002年最高出力:265PS/6,500rpm 最高トルク:30.0kgf·m/5,000rpm初期型から、「吸気パイプ内径拡大」「吸気系改良」「過給アップ」 ・最終型1998年から2002年最高出力:280PS/6,500rpm 最高トルク:32kgf·m/5,000rpm最終型では、「ターボチャージャの変更高効率化大流量化)」「排気系抵抗削減」「インタークーラの冷却改善」「メタリングオイル供給改善」「エンジン制御コンピュータ最適制御」を行い温度バテしないエンジン仕上げ出力向上を行なった

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