エンジン本体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 01:11 UTC 版)
「コントロール・ライン」の記事における「エンジン本体」の解説
CL機のエンジンの大きさは、通常は行程容積0.049立方インチ(0.8 cc、ゼロヨンキュウと呼ぶ)~0.60立方インチ(10 cc、ロクマルと呼ぶ)の範囲であるが、0.90立方インチ(15 cc、キュウマルと呼ぶ)まで拡大される場合もある。形式は2ストロークエンジンのグローエンジンが多いが、電動モーターや、パルスジェットエンジン、ターボジェットエンジンが使われる場合もある。 CL機は、ラジオコントロール機や実機に比べると馬力荷重(機体重量/出力)がかなり小さい。競技会で使うことが出来る操縦ラインの長さは70フィート(21.34 m)以下であり、機体やエンジンが大きすぎると飛行が困難になる。稀な事例であるが、150フィート(約45 m)の操縦ラインが使われたこともあった。 高出力・高速が必要な競技種目のエンジンは、レシプロ式としては極めて高回転である。F.A.I.級競技のスピード種目で使う行程容積2.5 cc(0.15立方インチ、イチゴと呼ぶ)は45000回転/分で3馬力以上の出力がある。この回転数は実物のターボジェットより高く、容積当たり出力は1200馬力/リットルで、実物のレース用オートバイやフォーミュラ1レーシングカーのエンジンのそれよりも大きい。CLスピード機のエンジンは、実物各種よりも小型であるので、新設計やテストを安価・手軽に行うことが出来る。そのため、実物・他種模型の2ストロークエンジンの技術進歩をリードすることがある。
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