エンジン点火事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 01:25 UTC 版)
「ソユーズMS-18」の記事における「エンジン点火事故」の解説
2021年10月15日の09:02 UTC、着陸に向けての宇宙船の推進システムの準備中に、ソユーズMS-18は予定の時間を超えて不用意にスラスターを噴射し、この結果として09:13 UTCにISSの姿勢が57°変化してしまった。宇宙ステーションの姿勢制御システムはロシア軌道セグメントのスラスターを用いて対応処置を行なった。このソユーズの誤ったエンジン点火は、試験を行なっていたオレッグ・ノヴィツキーに対してミッションコントロールが間違った手順で指令を送ったためだった。幸いなことに、ソユーズ宇宙船に搭載された飛行管制システムには、テストに割り当てられた推進剤が全て使用されたら即座にエンジン停止指令を発生する、エンジンテスト時の限度設定が設けられていた。この結果、宇宙船に搭載された推進剤の内、着陸に必要な分には手がつけられていなかった。乗組員には危険はなかったが、これは2021年7月29日にナウカの制御が失われた時以来の2度目の事故だった。
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