ターボラグとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ターボラグの意味・解説 

ターボ‐ラグ【turbo lag】


ターボラグ

英語 turbo lag

アクセル踏み込んでからターボ効きはじめる(過給効果現れる)までの時間遅れのこと。排気ターボ速度型の機械であるために吸入空気量増大し排気速度および圧力増大するまでの時間が必要である。排気から供給されエネルギーにより、コンプレッサー過給し、その上昇圧力でさらにターボ回転上げるというサイクル繰り返して排気ターボ回転上昇する時間遅れはこの間生じる。例えば、「ターボラグは1秒」と表現される大きターボ用いるとターボラグが大きくなり、タービンコンプレッサー部分回転慣性大き場合、同じ大きさターボでもラグ大きくなる

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

ターボラグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/01 06:27 UTC 版)

ターボラグ(Turbo lag)とは、ターボチャージャーによる過給エンジンにおいて、減速後に再加速した際にコンプレッサーが機能するまでの遅延時間のことである[1]

概略

ターボチャージャーは、エンジンから廃棄される排気ガスのエネルギー(動圧静圧及び熱エネルギー)により排気タービンを回転させ、その回転力によりコンプレッサーを駆動することで、空気をエンジンへ圧送する。

そのため、減速時にアクセルペダルを戻すと排気エネルギーが減少しタービン回転数が徐々に下がる。同時に、スロットルバルブより上流の空気が行き場を無くすため逆流し、コンプレッサーの回転が妨げられる[2]。その後再加速のためにアクセルペダルを踏み込んだ時、タービン回転数が再び上昇しコンプレッサーが機能するまでの遅延時間が生じ、この間は十分な過給が行なえず、期待した機関出力を得られない。しかしこのターボラグを小さくする工夫も各メーカーで見られる。

ターボラグが大きい場合、急激に加速するように感じられることから、「ドッカンターボ」とも俗称される[1]

脚注

  1. ^ a b パワー重視のドッカンターボとは違う? 現代のターボエンジンが小排気量化された理由とは”. くるまのニュース (2019年9月21日). 2023年7月1日閲覧。
  2. ^ 市販車のエンジンにはブローオフバルブが取付けられているため、コンプレッサーへの逆流は問題にはならない。モータースポーツ車両のエンジン(特にリストリクター付きの場合)では、過給圧が下がることを嫌いブローオフバルブが取付けられていないため、この逆流が問題となる。

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ターボラグ」の関連用語

ターボラグのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ターボラグのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
三栄書房三栄書房
Copyright c San-eishobo Publishing Co.,Ltd.All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのターボラグ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS