ターボ‐ラグ【turbo lag】
ターボラグ
アクセルを踏み込んでからターボが効きはじめる(過給効果が現れる)までの時間遅れのこと。排気ターボは速度型の機械であるために吸入空気量が増大し、排気の速度および圧力が増大するまでの時間が必要である。排気から供給されたエネルギーにより、コンプレッサーが過給し、その上昇圧力でさらにターボの回転を上げるというサイクルを繰り返して、排気ターボの回転が上昇する。時間遅れはこの間に生じる。例えば、「ターボラグは1秒」と表現される。大きいターボを用いるとターボラグが大きくなり、タービンやコンプレッサー部分の回転慣性が大きい場合、同じ大きさのターボでもラグは大きくなる。
ターボラグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/01 06:27 UTC 版)
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ターボラグ(Turbo lag)とは、ターボチャージャーによる過給エンジンにおいて、減速後に再加速した際にコンプレッサーが機能するまでの遅延時間のことである[1]。
概略
ターボチャージャーは、エンジンから廃棄される排気ガスのエネルギー(動圧、静圧及び熱エネルギー)により排気タービンを回転させ、その回転力によりコンプレッサーを駆動することで、空気をエンジンへ圧送する。
そのため、減速時にアクセルペダルを戻すと排気エネルギーが減少しタービン回転数が徐々に下がる。同時に、スロットルバルブより上流の空気が行き場を無くすため逆流し、コンプレッサーの回転が妨げられる[2]。その後再加速のためにアクセルペダルを踏み込んだ時、タービン回転数が再び上昇しコンプレッサーが機能するまでの遅延時間が生じ、この間は十分な過給が行なえず、期待した機関出力を得られない。しかしこのターボラグを小さくする工夫も各メーカーで見られる。
ターボラグが大きい場合、急激に加速するように感じられることから、「ドッカンターボ」とも俗称される[1]。
脚注
関連項目
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