譲位に関してとは? わかりやすく解説

譲位(上皇明仁の退位)に関して

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 05:31 UTC 版)

上皇后美智子」の記事における「譲位上皇明仁退位に関して」の解説

8月陛下の御放送があり、現在のお気持ちのにじむ内容お話伝えられました。私は以前より、皇室重大な決断が行われる場合、これに関わられるのは皇位の継承連なる方々であり、その配偶者親族であってならないとの思いをずっと持ち続けておりましたので、皇太子秋篠宮ともよく御相談の上なされたこの度陛下の御表明も、謹んでこれを承りました。ただ、新聞一面に『生前退位』という大きな活字見た時の衝撃大きなものでした。それまで私は、歴史書物中でもこうした表現接したことが一度もなかったので、一瞬驚きと共に痛み覚えたのかもしれません。私の感じ過ぎであったかもしれません。」- 2016年平成28年10月20日82歳の皇后誕生日に際して宮内記者会質問対す文書回答より。 「陛下の御譲位については、多く人々議論経て、この6月9日国会で特例法成立しました。長い年月ひたすら象徴あるべき姿求めてここまで歩まれた陛下が、御高齢なられた今、しばらくの安息日々お持ちになれるということ計りしれぬ大きな安らぎ覚え、これを可能にして下さった多く方々深く感謝しております。」 - 2017年平成29年10月20日83歳の皇后誕生日に際して宮内記者会質問対す文書回答より。 「約30年にわたる、陛下の『天皇としてのお仕事への献身も、あと半年程で一つ区切りの時を迎えますこれまで全身』と『全霊双方をもって務め当たっていらっしゃいましたが、加齢と共に徐々に全身をもって、という部分果たせなくなることをお感じになり、政府国民にそのお気持ちお伝えなりました5月からは皇太子が、陛下これまで変わらず心を込めてお役果たしていくことを確信してます。」 「陛下は御譲位と共にこれまでなさって来た全ての公務から御身引かれますが、以後もきっと、それまで変わらず、国と人々のために祈り続けていらっしゃるのではないでしょうか。私も陛下のおそばで、これまで通り国と人々の上によき事を祈りつつ、これから皇太子皇太子妃築いてゆく新し御代安泰祈り続けていきたい思います。」 「24歳の時、想像すら出来なかったこの道招かれ大きな不安の中で、ただ陛下御自身のお立場対すゆるぎない覚悟深く心を打たれ、おそばに上がりました。そして振り返りますとあの御成婚の日以来今日まで、どのような時にもお立場としての義務最優先であり、私事はそれに次ぐもの、というその時伺ったお言葉のままに、陛下はこの60年に近い年月を過ごしていらっしゃいました。義務一つ一つ果たしつつ、次第に国と国民への信頼敬愛深めていかれる様子お近く感じとると共に新憲法定められた『象徴』(皇太子時代将来の『象徴』)のお立場をいかに生きるかを模索し続け御姿見上げつつ過ごした日々を、今深い感慨と共に思い起こしてます。」 「皇太子妃皇后という立場生きることは、私にとり決し易しいことではありませんでした与えられ義務果たしつつ、その都度新たに気付かされたことを心にとどめていく - そうした日々重ねて60年という歳月流れたように思います学生時代よく学長が『経験するだけでは足りない経験したことに思いをめぐらすように』と云われたことを、幾度となく自分に云い聞かせてまいりましたその間昭和天皇香淳皇后御姿からは計り知れぬお教え賜り陛下には時に厳しく、しかし限りなく優しく寛容お導き頂きました。3人の子ども達は、誰も本当に可愛く育児眠さとの戦いでしたが、大きな喜びでした。これまで私の成長助けて下さった全ての方々深く感謝しております。」 「陛下の御譲位後は、陛下の御健康をお見守りしつつ、御一緒穏やかな日々過ごしていかれればと願ってます。そうした中で、これまで同じく日本世界出来事目を向け心を寄せ続けていければ思ってます。例えば、陛下や私の若い日と重なって始まる拉致被害者問題などは、平成時代終焉と共に急に私ども脳裏から離れてしまうというものではありません。これから家族の方たちの気持ち陰ながら寄り添っていきたい思います。」 「先々には、仙洞御所となる今の東宮御所に移ることになりますが、かつて30年住まったあちらの御所には、入り陽の見える窓を持つ一室があり、若い頃、よくその窓から夕焼け見ていました。3人の子ども達も皆この御所育ち戻りましたどんなに懐かしく当時思い起こす事と思います。」 「赤坂に移る前にひとまず高輪の旧高松宮であったところに移居いたします昨年何年ぶりかに宮邸を見に参りましたが、両殿下薨去よりかなりの年月経ちますのに、お住居隅々まできれいで、管理任されていた旧奉仕者が、夫妻2人して懸命にお守りして来たことを知り深く心を打たれました。出来るだけ手を入れず宮邸であった当時の姿を保ったままで住みたいと、陛下お話しし合っております。」 「公務離れたら何かすることを考えているかとこの頃よく尋ねられるのですが、これまでにいつか読みたい思って求めたまま、手つかずになっていた本を、これからは1冊ずつ時間をかけ読めるではないか楽しみにしています。読み出すとつい夢中になるため、これまで出来るだけ遠ざけていた探偵小説も、もう安心して手許置けます。ジーヴス2、3待機してます。」 「また赤坂の広い庭のどこかによい土地を見つけ、マクワウリ作ってみたいと思ってます。こちらの御所移居してすぐ、陛下御田近く1畳にも満たない広さの畠があり、そこにマクワウリ幾つかなっているのを見、大層懐かしく思いました頂いてもよろしいか陛下に伺うと、大変に真面目なお顔で、これはいけない、神様差し上げる物だからと仰せで、6月大祓の日に用いられることを教えて下さいました。大変な瓜田踏み入るところでした。それ以来、いつかあの懐かしマクワウリ自分でも作ってみたいと思っていました。」 「皇太子天皇としての長いお務め全うされ、やがて85歳におなりの陛下が、これまでのお疲れいやされるためにも、これから日々赤坂恵まれた自然の中で過ごしになれることに、心の安らぎ覚えてます。」 「しばらく離れていた懐かし御用地が、今どのようになっているか。日本タンポポどのくらい残っているか、その増減がいつも気になっている日本蜜蜂無事に生息し続けているか等を見廻り陛下関心お持ち好きなイヌビワ木なども御一緒植えながら、残され日々を、静かに豊かに過ごしていけるよう願ってます。」 - 2018年平成30年10月20日84歳皇后として最後誕生日に際して宮内記者会質問対す文書回答より。

※この「譲位(上皇明仁の退位)に関して」の解説は、「上皇后美智子」の解説の一部です。
「譲位(上皇明仁の退位)に関して」を含む「上皇后美智子」の記事については、「上皇后美智子」の概要を参照ください。

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