西宮聖和キャンパス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 16:30 UTC 版)
所在地 兵庫県西宮市岡田山7番54号、地図 使用学部・研究科など 教育学部、大学院教育学研究科、関西学院聖和短期大学、関西学院幼稚園 概要 校地面積:27,896.06m2 校舎面積:24,230.61m2 講義室・演習室等総面積:4,920.52m2 2009年4月、聖和大学との合併により開設されたキャンパスである。合併当初は関西学院大学教育学部・聖和大学(2013年廃止)・聖和短期大学が共用していた。4号館(ダッドレーメモリアルチャペル)やゲーンズハウス(セミナーハウス)など、西宮上ヶ原キャンパスを手がけたウィリアム・メレル・ヴォーリズの建築作品も残存する閑静な佇まいのキャンパスである。元は別の大学のキャンパスであったため、西宮上ヶ原キャンパスと異なりスパニッシュ・ミッション・スタイルの建物は少ないが、体育館以外の建物はスパニッシュ瓦をあしらっており、統一感を図っている。ヴォーリズ建築が多く残る神戸女学院大学と隣接している。 主要施設 (★はヴォーリズ建築)(◆はスパニッシュ・ミッション・スタイルの建物)(☆は日本設計による設計)(◇はスパニッシュ・ミッション・スタイルではないが、パラペット屋根にスパニッシュ瓦をあしらっているか、スパニッシュ瓦葺建物) 1号館◇(1997年)教育学部事務室、聖和短期大学事務室、聖和キャンパス事務室、会議室、個人研究室、非常勤講師控室 (2代目)2号館◆☆(2017年)講義室、ラーニングコモンズ「リプラ」、ミュージック・ラボ(音楽教室)、保健館分室、総合支援センター分室、学生支援相談室 解体された10号館の跡に建てられた、西宮聖和キャンパスが関学となって2番目の建物。1階・2階にあるラーニングコモンズ「リプラ」が最も大きな面積を占めている。1階のグループスタディルームにはヨナ・ルツの名称が付けられている。 10号館(1961年・解体済み)老朽化のため2015年8月限りで閉鎖された。その後も一部は倉庫代わりに使用され、2015年の西宮聖和キャンパスでの大学祭(新月祭)では、ステージ出演者の控室としても使用されたが、2016年に入ると改築のため解体された。以下の記述は閉館時の状況である。入口前にあり12月にはクリスマスツリーになるヒマラヤスギは、2016年中に少し4号館側に移植された。 当初は聖和女子短期大学時代に女子寮として作られた建物で、入り口にはかつて靴を脱いで上がっていた跡が残っていたり、小さな寮室が残っていたり、寮食堂の跡が残っているなど、寮であった雰囲気を現在でも強く残していた。 文化系サークル部室、保健館分室、ピアノ自主練習室、総合支援センター分室 かつての寮室はその小ささを活かしてサークル室やピアノ自主練習室に転用されていたが、使われていなかった部屋も多かった。かつての寮食堂調理室は小児栄養調理室に、食堂は小児栄養試食室に、寮生談話室は学生ラウンジに転用されていたが、長く使用されておらず、床が抜けて危険な状態だった。学生ラウンジの隣にはホールが有り、ファミリーホールとなっていたが長く使われていなかった。2階には購買部があった跡があるが、長く使われていなかった。 3号館◇(1969年)講義室、演習室、美術室、理科室、家庭科室、ピアノ自主練習室、個人ロッカー室、文化系部室 聖和大学時代は図書館分室やおもちゃ展示室もあったが、関西学院との合併後は図書は図書館へ、おもちゃは山川記念館に移された。地階には閉館した10号館から一部の部室が移されている。 4号館★◆(1932年)ダッドレーメモリアルチャペル、会議室、オルガン練習室、ピアノ自主練習室 西宮聖和キャンパスにわずかに残るヴォーリズ建築の一つ。西宮市の都市景観形成建築物に指定されている。当初は神戸女子神学校の校舎であった。西宮聖和キャンパスのチャペルアワーの一部が開催される。また、教育学部と短大それぞれの宗教主事室がある。2階は会議室や演習室があるほか、オルガン練習室がある。また、閉鎖された10号館からピアノ自主練習室が移されている。 5号館◇(1995年)講義室、演習室、個人研究室、聖和キャンパスキャリアセンター 6号館と各階でつながっており、6号館の玄関の機能もある。10号館の改築中は1階に保健館分室が設置されており、保健館分室が2号館に移転後は同じ場所に聖和キャンパスキャリアセンターが1号館から移転した。個人研究室は1号館と当館にその大半が置かれている。 6号館◇(1986年)講義室、PC教室、ピアノレッスン室、音楽講師個人研究室、生協売店、学生ラウンジ 生協売店は規模は大きくないが、電子オルガンを扱うなど教育学部の店舗らしい商品を扱っている。 西宮聖和キャンパスで最も大きな講義室がある。 7号館◇(1988年)講義棟、音楽室、食堂、弁当テイクアウトコーナー 地階にある食堂は「マナ・ホール」と称する聖和大学時代からの業者食堂であり生協の運営ではない。オムライスの種類が豊富であるなど、大学生協食堂とはメニューが大きく異る。なお、西宮聖和キャンパスには生協食堂は存在せず、「マナ・ホール」が唯一の食堂である。また、キャンパス周辺にはレストランもコンビニエンスストアなどの売店も存在しない。以前は、女子学生は隣接する神戸女学院の売店・食堂の利用も可能であったが、神戸女学院の門が2018年から学生証のICカード機能で解錠できる方式になったので、関学生が神戸女学院に直接入ることが不可能になった。 8号館体育館。詳細は後述する。 聖和短期大学図書館◇(1980年)正式には聖和短期大学図書館と称し、聖和短期大学の施設扱いであるが、教育学部の書籍資料も多く保有しており、一般には「聖和キャンパス図書館」と呼ぶ。聖和短期大学生も、関西学院大学の全学部生も同様に使用できる。初等教育関係や乳幼児保育、幼児教育関係の書籍が特に多い。 聖和大学時代の1980年に、源流の一つである神戸女子神学校の創立100周年を記念して建てられた。当初は「100周年記念館」と称し、3階までが図書館で、4階は乳幼児保育・幼児教育やキリスト教教育関係の資料室と展示室で、AVラウンジも併設していた。関西学院大学との合併に伴い図書数の増加に伴い4階も図書館に改装した。そのため4階は雰囲気が異なる。また、4階からの眺望は大阪方面まで見渡せる。 入り口は3階にある。1階と2階は開架書庫であり天井が低い。ただし、1階の閲覧席がある大型楽譜コーナーは通常の天井高である。4階はかつて図書館ではなかったため、3階と4階の移動は非常階段のような階段で移動する。 山川記念館◆☆(2009年)子どもセンター、子どもセンターおもちゃとえほんのへや、メアリー・イザベラ・ランバスチャペル、キリスト教教育・保育研究センター 西宮聖和キャンパスが関学になって初めての建物。かつては(初代)2号館という講堂があった場所であった。2階のメアリー・イザベラ・ランバスチャペルはパイプオルガンを備え、チャペルアワーの一部やクリスマス礼拝、合同チャペルや短大主催のロングチャペルなど各種礼拝に使用するほか、旧2号館にかわる講堂として聖和短期大学の入学式・卒業式に使用される。椅子にはテーブルが内蔵されており、大講義室としても使用できる。 1階には子どもセンターがある。「地域の子ども・子育て支援事業」「発達支援事業」「おもちゃとえほんのへや事業」の3つの事業を行っており、「おもちゃとえほんのへや」のみ学生専用の施設であるため、地域の親子を対象にした施設と入口が異なっており、2階のメアリー・イザベラ・ランバスチャペルに入る入口と同一である。「おもちゃとえほんのへや」は幼稚園教諭や保育士を目指す学生が、絵本の内容やおもちゃの使い方などを学ぶ場となっており、子供向けの施設ではない。 大学院校舎◇山川記念館の完成までは1階に子どもセンターがあった。共同研究室やメディア室を備える。 2018年4月から「関西学院内保育施設 ぽぷら保育園」が併設されている。本来は関学で働く職員向けの保育園であるが、「地域枠」があり、定員の一部が地域にも開かれている。男女共同参画推進本部が設置しているが、運営は隣接する聖和乳幼児保育センターを運営する関西学院系の社会福祉法人である聖和福祉会に委託されている。 ゲーンズハウス★◆(1932年)宣教師館として作られたヴォーリズ建築の一つ。西宮市の都市景観形成建築物に指定されている。学生は普段は立ち入れないが、セミナーハウスとして演習などで使用することもある。 同窓会館◇かつての校門脇にある旧警備員室を聖和大学同窓会が使用している。 体育施設 体育館(8号館)急斜面の下に立てられており、3階が主要な入り口となっている。3階はアリーナの観覧席および体育講師の個人研究室がある。2階はアリーナフロア、1階にはトレーニング室、体育系サークル部室、シャワー室、更衣室、体育系授業講義室がある。 アリーナフロア(バレーボール1面、もしくはバスケットボール1面)、鏡の間(板間85m2) グラウンド(10,760m2、土グラウンド) 併設施設 関西学院幼稚園◇関西学院が運営する幼稚園で、教育実習等の実習で学生を受け入れている。聖和幼稚園から2016年4月に改称した。 聖和乳幼児保育センター◇関西学院が運営する保育所で、関西学院系の社会福祉法人である聖和福祉会により運営されている。保育実習等の実習で短大を含む学生を受け入れている。
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