複数作登場の主要人物
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「踊る大捜査線シリーズの登場人物一覧」の記事における「複数作登場の主要人物」の解説
須川圭一 演 - 森廉 テレビシリーズ第1話に登場。ゲーセンで機械を壊し、万引きしようとして湾岸署に通報され、青島とすみれに事情聴取される。万引きの理由は「お金がない」からである。青島が話を聞くためにあんまんを与えると「甘いのは嫌い」と拒否しながら、すみれが来ると「あんまんくんない」と青島を悪者にする等、極めて生意気な性格のマセガキ。本人を湾岸署まで迎えに来た母親を演じているのは本人の実母であり、親子で実の親子役を演じている。後に『歳末特別警戒スペシャル』にも登場して、「空とべよ。光線出してみろよ! なーんもできねえのかよ! だっせえー!!」などと青島が入ったピーポー君の着ぐるみをからかったため、軽く柔道の足技をくらい取っ組み合いの喧嘩をする。1987年生まれ。 青島と関わった事で「人のためになる仕事」を志し精神保健福祉士として医療刑務所の心理カウンセラーの職に就くが、そこで『踊る大捜査線 THE MOVIE』での猟奇殺人犯日向真奈美の担当をしてしまった事で逆転移を引き起こし、彼女の信者として依存症状を呈するようになる。そして、この事が『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』の各事件の発端と化し、その主犯「ノライヌ」として様々な事件を引き起こす。物語の最後で青島と出会うが、青島自身は須川の姿にデジャヴュを感じるも、それ以上のことに気づくことは無かった。 河原崎宗太 演 - 正名僕蔵 湾岸署内窃盗事件の犯人(ただし領収書は盗んでいない)。実はテレビシリーズの第3話ですでに登場しており、湾岸署の地下の留置場で青島やすみれと顔を合わせているが、当時は本物の一警察官として出演しており単に「看守」とのみクレジットされている。『秋の犯罪撲滅スペシャル』にも出演し、制服の支給を受ける警察官の列に並んでいる。またこの時から後述のスーツケースを持ち歩いていた。シリーズ中ずっと警察官の格好で出演していたが、実は警察官ではなくコスプレマニアの窃盗常習犯で、警察官だけでなく、消防官やパイロットなどさまざまな制服をスーツケースの中に隠し持っており、それを使ってこそ泥をはたらいていた。着ていた制服は通販で購入したものである。勝どき署で不審者として事情聴取されたこともあり、『THE MOVIE』で日向真奈美の逮捕に協力したことがきっかけで見つかってしまいようやく逮捕された。また、物語冒頭で、青島が彼にゴルフバッグを渡すシーンもあり、初めて警官以外の制服(鑑識)も着用している。『プロジェクトK』によれば出所後もまた懲りずに制服姿で盗みを働いていたが、湾岸署内で制服姿でいた時に神田署長と出会いその態度に感銘を受け、初めて改心する。現在は下北沢で趣味を生かしてコスプレショップを経営している。 寿司屋の大将 演 - 六平直政 『歳末特別警戒スペシャル』で初登場。名前は不明。湾岸署管内の寿司屋「和之竹」の大将。美香は娘。『歳末特別警戒スペシャル』では何度も宴会を延期され、湾岸署刑事課へ出張し寿司を握っている際に鏡恭一による籠城事件が発生し、それに怒り勇敢にも鏡恭一に襲いかかろうとした。『初夏の交通安全スペシャル』や『THE MOVIE2』にも登場。店は気分で開けるらしい。 美香 演 - 原沙知絵 姓は不明。湾岸署管内にある港区立海峰小学校の教諭。校内に侵入し卒業制作の像を壊した不審者(鏡恭一)に手を切られる。この時、真摯に応対した青島に好意を抱く。青島に「お寿司好きですか」と問いかけるが実は寿司屋「和之竹」の娘であるため。『歳末特別警戒スペシャル』の時点では名前は不明であったが『初夏の交通安全スペシャル』にも登場し、「美香」という下の名前のみ判明する。 三井一郎 演 - 三上市朗 『歳末特別警戒スペシャル』で初登場。人身事故で捕まり、湾岸署へ連行されてくる赤い服の男。ナイフの収集マニア。『踊る大捜査線 番外編 湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル』、『THE MOVIE 2』、『交渉人 真下正義』、『THE MOVIE3』、『THE FINAL』にも登場。『THE MOVIE 2』より子供がいる。 車上狙い 演 - 平賀雅臣 『歳末特別警戒スペシャル』で初登場。車上荒らしで三井一郎から赤いセカンドバッグを盗んで和久平八郎に逮捕されて湾岸署に連行されてくる。そのセカンドバッグの中に入っていた登山ナイフが殺人事件に使われたためその犯人と疑われたが、ナイフは盗んですぐにフィリピン人の窃盗団に売り払っていたため殺人事件とは無関係であった。『THE MOVIE』でも恩田すみれに逮捕された窃盗犯として再登場しており、『THE MOVIE2』にも窃盗犯として逮捕される形で出演している。『THE LAST TV』でも強盗犯として強行犯係に逮捕され、『THE MOVIE』の神田同様緒方に「(取調室に)行きなさい」と言われる。 綾波麗(うらら) 演 - 近藤典子 『歳末特別警戒スペシャル』で初登場、オーストリア大統領夫人来日時にテレビ中継でレポーターをしていた。某テレビ局勤務の女子アナウンサー。篠原夏美とは大学時代の友人で、『初夏の交通安全スペシャル』では、局のプロデューサーの飲酒運転の揉み消しを求めた。名前の由来は『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイのもじり。 篠原浩三 演 - 谷啓 杉並北警察署警務課捜査資料室長・警部。 『歳末特別警戒スペシャル』で初登場。交番勤務時代の青島とは同僚であった。篠原夏美の実父であり、娘と同居しているため自宅のシーンで『初夏の交通安全スペシャル』にも登場。『THE MOVIE3』の時点ではすでに警察を定年退職しており、娘とその夫(陶芸家)と同居している。 日向真奈美 演 - 小泉今日子 『THE MOVIE』で初登場。 湾岸署管内で起きた猟奇殺人事件の犯人。元看護師。インターネット上で犯罪研究サイト「仮想殺人事件ファイル」を主催しており、原田邦夫(猟奇殺人事件の被害者)や坂下始ら副総監誘拐事件の実行犯たちもそのサイトの参加メンバーであった。世界中の犯罪に精通しており「プロファイリングももう時代遅れだ」「人が事件を起こすんじゃなく、事件が人を興す」などと語っているが、警察署に死刑台があり、警察署で死刑が執行されると思いこんでいるなど、裁判制度などに詳しくはない。 真下と雪乃が行なったインターネットのチャットによるおとり捜査の末、その正体に迫ったが、肝心の時に同時に起こっていた副総監誘拐事件の犯人からの電話がかかってきたため誘拐事件の捜査を最優先した混乱の中で雪乃の手を切りつけて逃げられてしまう。その後、死刑を望み自ら湾岸署に乗り込んできて暴れたが、その場に居合わせたニセ警察官である河原崎宗太により身柄を確保される。 逮捕後、湾岸署の地下に拘束されているときに青島の依頼により吉田副総監誘拐事件のプロファイリングを行ったが、本職のプロファイリングチームが見抜けなかった犯人像を言い当てた。 『THE MOVIE2』の時点では刑事責任を問えるかどうか医師の鑑定中だが鑑定する医師によって判断が異なり混乱している。 事件当時はPowerBook G3 (Wallstreet)にMkLinuxをインストールして使用していた。『THE MOVIE3』ではその同シリーズ機に仕込んだトラップが鳥飼の左目を奪っている。 後の裁判で無期懲役が確定し医療刑務所に送致されるも自身は死刑を望み続けていた。果てに自身の心理カウンセリングを担当した須川圭一に対して意図的な逆転移を画策し成功。彼を自らの手足とし自身の死の舞台を整えるために様々な事件を引き起こした。そのため『THE MOVIE3』最大の黒幕とも言える存在でもある。 他者を自身に感化させることに優れ、最初の猟奇殺人事件の頃から信者とも言える存在がたくさんおり、インターネットコミュニティ上では『真奈美様』として祭り上げられているカリスマ犯罪者でもある。「人が事件を起こすのではない、事件が人を興す」を信条とし「死のための生」を美徳とする、シリーズ史上において最悪の個人犯罪者。『THE MOVIE3』においてはその生き方を和久平八郎より警官としての誇りを引き継ぎ生きる青島によって「誇りの無い生き方」であると否定され、自殺を阻止され再逮捕される。しかしその際に「圭一(ふとした些細なきっかけで大事件を起こすような人間や真奈美に感化されて事件を犯す人間)はどこにでもいるぞ」と青島たちの誇りや生き様を無駄と笑い否定する予言めいた不吉な発言を残している。
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