既視感
過去に経験・体験したことのない、初体験の事柄であるはずにも関わらず、かつて同じような事を体験したことがあるかのような感覚に包まれること。「前にもどこかで一度これと同じものを見たような気がする」という感覚。
「デジャブ」はフランス語の「déjà vu」をそのままカタカナ表記にした表現である。あえて英語に訳すと「already seen」となるが、英語でも「déjà vu」のまま(外来語として)扱われている。日本語では「既視感」あるいは「既知感」と訳されることもままある。
デジャブの発生原理は、脳科学的に完全に解明されたわけではないが、「過去に体験した事象の記憶が現在の体験と関連する事柄として呼び起こされるが、その記憶は場所や時期などの具体的情報を伴わない断片的な情報にすぎず、過去の体験として認識できずにいる状態」というように説明されることが多い。
デジャブとは反対に、見慣れているはずの事柄が初めて体験するものであるかのように感じられることを「ジャメヴュ」(jamais vu)という。これは日本語では「未視感」と訳されることが多い。
デジャ‐ビュ【(フランス)déjà-vu】
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デジャヴュ
デジャ・ヴュ
デジャ・ヴュ―背理の感触
既視感
(デジャヴュ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/04 04:01 UTC 版)
既視感(きしかん)は、実際は一度も体験したことがないのに、すでにどこかで体験したことのように感じる現象である。フランス語: "déjà-vu"[† 1]よりデジャヴュ、フランス語由来の英語 "déjà vu"[† 2]よりデジャヴ、デジャブ、デジャビュ、デジャビュー、デジャヴー、デジャヴューなどとも呼ばれる。
注釈
- ^ フランス語発音: [deʒavy] デジャヴュ。英語への直訳は already seenとなり、「既に見た」の意味。
- ^ 英語発音: [ˌdeɪʒɑː ˈvuː] デイジャー・ヴー
- ^ フランス語発音: [ʒamɛvy] ジャメヴュ。英語への直訳はnever seen (before)となり、「まだ見てない」の意味。
- ^ 英語発音: [ˌʒɑːmeɪ ˈvuː] ジャーメイ・ヴー
出典
- ^ a b 楠見 孝「類似性に基づく記憶の自己組織化 - アナロジー,メタファ,デジャビュ -」1996年。『シンポジウム「知識の自己組織化」』
- ^ “「君の名は」- 既視体験(デジャブ)-”. 熊本大学脳神経内科. 2023年1月4日閲覧。
- ^ “デジャブはどうして起こるのか?過去の「似た経験」が記憶から「自動的に思い出される」働き過去の「似た経験」が記憶から「自動的に思い出される」働き”. 2023年1月4日閲覧。
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