藤野岬高校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 10:26 UTC 版)
小ノ星 海果(このほし うみか) 本作の主人公。髪は青紫でクセ毛でボサボサのロング。誕生日は1月22日。身長は151cm。体重は秘密。趣味はSFやミステリなどの小説を読むこと。特技は水泳。好きなものは宇宙人。好きな食べ物はミートソーススパゲッティ。得意な教科は現代文や古文といった国語系。機械音痴であり、パソコンで調べ物をしているときもPDFが分からなかったり、火薬が苦手なことも相まってモデルロケットの発射失敗がメンバー内でも多かったりする。極度のあがり症で人とうまく話せず地球に居場所がないと思いこみ、宇宙に出て自分の言葉や思いが届く世界を捜したいと願っていた。ユウと出会ったことで自分たちのロケットで宇宙を目指すことを目標とするようになった。 あがり症かつ人見知り故にコミュニケーションに難があるが、目標とすることに対しては人一倍熱心に取り組む面があり非常に勉強熱心である。本格的に宇宙に行くことを目標とするようになって以降、知識や技術不足に悩みながらも独学でロケットの勉強をしている。ユウと仲よくなって以降もあがり症で人見知りな面が顔を出すことはあるが、ユウや遥乃によるサポートやロケット打ち上げの成功体験によって自信を付けつつある。 雷門瞬とは中学時代は同じ学校に通っており、中学2年生の時に同じクラスに入ったときに話しかける機会があったものの拒絶されうまく行かなかった過去を持つ。 作者曰く、「一見すると大きな夢を持っているように見えない内気なキャラクターを主人公に据えよう」という趣旨で設定されたキャラ。 明内 ユウ(あけうち ゆう) 自称宇宙人。髪は赤紫よりのピンクで両側をシニヨンにした二つ結び。テレパシーの能力を持っており、それをおでこぱしーと称し自身と対象のおでこを合わせることでお互いの思考を読み取ることができる。 超人的な身体能力を持ち、底抜けに楽観的で明るい性格であり内気な海果の心の不安や緊張を瞬く間に解れさせるほど。反面地道な努力や勉強を厭う傾向にあり、授業のときは早弁しながら寝ることもある。知り合ったばかりのクラスメイトとも瞬く間に打ち解けるほどの持ち前の明るさと行動力で海果を引っ張ると同時に周囲を振り回すこともしばしば。 宇宙船の故障により地球に不時着し、気がつけば記憶喪失の状態で高校の生徒手帳を握った状態で廃灯台にいた模様。宇宙語で書かれた日誌を所持しており、現時点で唯一の記憶に関する手掛かりとなっている。現在は自分が目覚めた廃灯台を基地と称して根城にしている。 海果と友達になって以降は彼女とともにロケット作りに精を出している。 作者曰く、初期案では海果にやさしく手を差し伸べるような大人びたキャラクターだったが、海果と正反対の性格にしたほうが読者の印象に残りやすいとの編集担当のアドバイスで現状の性格となった。 宝木 遥乃(たからぎ はるの) 海果たちのクラスの副学級委員長。ベージュのショートカットでカチューシャをかけている。巨乳。明るく社交的な性格で海果の隣の席に座っている。わりと少女趣味的な一面のあるロマンティストであり、テンションがあがると芝居がかった台詞を口にする。 真面目で他者への思いやりが深く面倒見がいい。緊張してうまく人と話せない海果にも気軽に話しかけていたり、ユウが宇宙人であることにも疑問を抱かず、不登校の瞬のために家にノートやプリントを持っていくなど、誰に対しても優しく公平に接する。 宇宙を目指してロケットを作る海果とユウの目標にも好意的であり、「おでこぱしー」に対しても抵抗を見せないほどに好奇心旺盛である。一方で意外と大胆な性格でもあり、瞬のバイクで二人乗りで登校したり、瞬とともに悪ノリに興じたりする面もある。自分がお気に入りの場所にしている廃灯台で海果とユウを見かけたことを問い詰めたことをきっかけに彼女たちの仲間になった。 ユウが基地にしている廃灯台をお気に入りの場所にしており、幼いころはかつて灯台の管理人だった祖父と秘密基地に見立てて遊んでいた。現在でも廃灯台の地下室の鍵を持っており、海果とユウに地下室を披露した。 作者曰く「宇宙で一番懐の大きな女の子」のイメージで描かれている。 雷門 瞬(らいもん またたき) 海果たちのクラスメイト。オレンジ髪のツインテールで大きめのゴーグルを被っている。物語開始時は「興味があることしかしない主義」と称して不登校の状態だった。高校生にしてロボット製作を行うほどの優秀なメカニックでこそあるが常に人を遠ざける攻撃的かつ一匹狼な面が強かった。高校生にしてモデルロケットの3級ライセンスとともに指導講師ライセンスを所持しており、海果たちのモデルロケットのライセンス取得を手助けしている。「ガンバリオン」というロボットアニメ的なものを好んでいる描写がある。意外にも(本人は否定していたが)、甘い物好きでケーキバイキングのケーキを堪能していた。不登校で普段の勉強はほぼしないものの中学時代は理系を中心に成績は良かった。作者曰く、(仲間達)4人の中で一番常識人。 当初は海果たちのロケット制作には微塵も興味がなかったが、勇気を振り絞った海果に決闘を申し込まれ、ペットボトルロケット勝負を行う。水と圧縮空気使った一般的な水ロケットを使用した海果たちに対し、火薬(固体燃料)を動力源にしたモデルロケットにペットボトルを貼り合わせた機体を使用し勝利を収める。内心拒絶するつもりで情けをかけて海果が自分に言いたかったことを聞き出したが、ゴーグルのことを褒められた上、勝負も楽しかったとだけ伝えられてあっけに取られる。翌日、出席日数稼ぎと称して海果たちの仲間になる。 海果たちの仲間になった後も、いわゆる不良的なメンタリティを持っており、最初の登校では遥乃とバイクを二人乗りして学校まで乗り付けてきたり、宿泊体験学習ではロケット花火を持ち込んでいたりと規律を逸脱する面が目立つ。負けず嫌いで好戦的な部分が強く、ロケットフェスタで彗が海果に借りた金を返そうとしたときに、モデルロケット選手権に出場することを伝えると同時に宣戦布告を行った。だがその気持ちの裏にはモデルロケット選手権で優勝することで海果たちの夢の第一歩を実現させたい思いとそれができなければ海果たちの作った居場所にいられない焦りを胸の内に抱えており、焦燥感に駆られている側面もあった。 作者曰く、「海果が乗り越えるべき壁」として登場したキャラ。海果とは鏡のような関係性として考えられている。 笑原(えみはら)先生 海果たちのクラスの担任兼ロケット研究同好会顧問。学校にいるときは髪をシニヨンでまとめており、ジャージ姿で教壇に立っている。 入学してまもなく学級オリエンテーションでタッグ式宝探しゲームを恒例として実施したり、宿泊体験学習ではグループ内発表のワークショップをしたりと、学級運営ではクラス内のコミュニケーションを活発にしようとする面が目立つ。 生徒思いの熱血教師で暑苦しい面もあるものの生徒をちゃんと見ており、無許可でバイク登校をした瞬を注意しつつも登校してくれたことに涙を流して喜んだ。人一倍引っ込み思案だった海果の変化を肯定的に見ており、海果たちがロケットに関係する部活を立ち上げる申請をしたときは、意思を確認した上で是が非でも通そうと闘志を燃やした。 鏡(かがみ) 海果たちのクラスの学級委員長。宿泊体験学習における海果とユウの班の班長でもあった。ユウとも友好的な関係を築けている。海果たちの活動にも関心があるらしく、笑原先生や遥乃にロケットフェスタの写真や動画を見せて貰っていた。
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