聖林大学附属病院
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水野 明日美 / 小山内 明日美 演 - 上野樹里(14歳の明日美:菊池和澄) 消化器外科新人医師。母を早くに亡くしてから父・孝夫と2人で暮らしてきた。14歳の時に医師だった孝夫を医療過誤に見せかけて殺害した上に、無実の罪まで着せた医師たちへの復讐と真相解明の為に医師となり、聖林大学附属病院へ潜入する。 蛭子を取り込んで伊達、千原を大学病院から追放し、日向を失脚させ順調に復讐を果たしていくも、磐台の復讐に手間取ってしまう。さらに、味方だと思っていた有馬にも裏切られるなど失敗が続き、次第に復讐の意味について考えるようになる。一時は復讐を止めることや自殺を考えていたが西門に止められ、真の復讐を果たすべく邁進していく。 また、当初は悠真や萩原など、利用できる物は例え命が犠牲になっても利用しようとしていたが、孝夫の言葉や悠真の死をきっかけに、なるべく無関係の人物への被害を出さないような復讐方法に変わっていく。 復讐を終えた後、悠真の夢であった巡回医療を考えるようになり、孝夫に胸を張れるような一人ひとりの患者と向き合える医者を目指す。 磐台 悠真 演 - 中村蒼 小児科の研修医で、磐台の息子。院内では数少ない裏表のない優しい性格。明日美に惹かれている。 明日美を刺そうとした伊達から彼女を庇い、刺殺される。 千原 淳一 演 - 田中直樹 准教授。臨床より研究を優先し、医学論文で教授の座を狙う。研究と一人娘のことにしか頭になく看護師達の評価は悪い。明日美が命名した標的名はチェシャ猫。 伊達とは先輩後輩の関係でライバルであり公然と皮肉を言い合っており、彼女のことは「切り裂くだけの手術馬鹿」と評している。持論は「医者は患者とメスに縛られているほど暇じゃない」。 小山内の手術時の指導医で、伊達が腹腔鏡手術の続行が困難だと判断し開腹手術への切り替えを提案した時も「今から切れば評価が下がる」と言ってなかなか開腹手術へ移行しなかったため、小山内が死亡する一端となった。 実は緊張時に視野が狭くなる網膜色素変性症を患っており、手術は他の医師に丸投げしている。 伊達の退職後次期教授の最有力候補になり、磐台から任された織部の手術直前に明日美に娘を誘拐したと脅迫され、一人で執刀することを命令されるが病気の症状で視野が狭くなったため、手術を放棄する。また、「私にも家族がいる、根拠のない言いがかりで評価が下がったら困るんだ」と明日美に吐き捨てた言葉と同じ言葉を織部に言うように明日美から強要される。その後、明日美にその映像をネットで流せば娘はどこへ行っても迫害を受けると脅迫されたことで医者を辞め、田舎へと帰った。 日向 誠 演 - 尾美としのり 聖林大学付属病院顧問弁護士。病院内の医療ミスなどを世間から隠蔽する仕事を受け持っている。15年前に西門に嘘の情報を掴ませたのも日向の仕業である。明日美が命名した標的名は帽子屋。 明日美からのメールにより、15年前の小山内の術中死について彼が記者会見で小山内の死に関して無実だと証明させられたが、磐台と西門を裏切る内容だった。後日、西門が書いた記事によって、4人の高齢資産家を騙した資産横領疑惑が報じられた。 その後、磐台と食事をしていた飲食店にて変死体で発見される。 伊達 理沙 演 - 藤原紀香(特別出演) 講師。野心家で消化器外科のエースであり、大学初の女性教授の座を狙っている。持論は「医者は三人殺してからが一人前」。磐台からも期待されており「伊達教授」と呼ばれていた。明日美が命名した標的名はハートの女王。 小山内は彼女が手術で出来もしない腹腔鏡手術に拘ったため死亡した。オペで死んだ患者のことをいちいち覚えていないと言っており、その性格も明日美に利用される。 自身の栄誉のために最新医療を使った手術を強行するためCT画像をすり替えていたことを公開カンファレンスで暴露され、磐台からも切り捨てられ婚約者・葛城にも見捨てられた。そして明日美によって腹部に小山内のイニシャルを彫られたことにより発狂、依願退職した。 その後は早乙女クリニックで整形外科医をしていると西門に打ち明けるが、実際には早乙女クリニックには在籍しておらず、ひどく荒れた生活を送っており、マンションの住民からクレームが来ていた。また、明日美への復讐の機会をうかがっており、磐台が主催するパーティー会場で彼女を刃物で刺そうとするも、明日美を庇った悠真を刺してしまう。その後服毒自殺を図り、一時意識不明に陥るが後に回復し意識が戻る。 蛭子 雅人 演 - 六平直政 看護師長。小山内の手術ではオペ看護師を担当し、医療過誤に見せかけた殺人が公にならないように手術看護記録を改竄していた。持論は「バカと患者は使いよう」。明日美が命名した標的名はハンプティ・ダンプティ。 明日美に最初のターゲットとして目をつけられ、脅迫された。そのことから、明日美への絶対服従を誓わされる。その後、伊達と千原失脚のために明日美の命令で工作を行う。 磐台 修一 演 - 岩城滉一 教授。持論は「事実は証拠がなければ無いのと同じ」。明日美が命名した標的名はアオムシ。 院内で絶大な権力を持ち、伊達と親密な関係にあったが、彼女が資料を改竄していたことを公表され切り捨てる。その後千原に目を掛けるが織部の手術を放棄したことにより伊達と同様に切り捨てる。 記者会見にて日向が小山内の無実を証明する旨の発言をし、その内容が磐台を裏切るような内容だったため手を切るも、後日日向に15年前の事件をネタに強請られ、河口湖にある別荘を買い取らされる。 悠真の死亡後、共謀していた有馬と仲違いした。その後「裏ルート」の臓器移植に加担したことを西門にリークするために、待ち合わせ場所へ向かう途中でサクシニルコリンを含んだタバコを水野に吸わされ毒殺された。 星野 美羽 演 - 栗山千明 看護師。明るく気だてがいい性格。悠真に惹かれている。 明日美とは同年齢で仲が良かったが、明日美と悠真の関係を誤解し、対立。明日美の過去を調査し磐台に知らせ、明日美と磐台の直接対決の原因を作った。しかし、磐台のボイスレコーダーに入っていた会話から誤解が解け、明日美に謝罪した上で、彼女に協力するようになる。 有馬 毅 演 - 國村隼 移植外科教授。医師と患者から信頼を勝ち取っており次期院長の座を狙い、磐台と争う。明日美に目を付けており、彼女に消化器外科医局内の監視をさせている。明日美が命名した標的名は白の王。 娘・鈴の難易度の高い腎移植のため、適合する腎臓を持つ西門の妹・結衣を医療ミスに見せかけて殺害し、その腎臓を娘に移植するという医者として最大のタブーを犯していた。数多くの患者を手掛けていたのもあくまで「鈴に適合する腎臓を持つ人間を探していた」だけにすぎなかった。西門は妹の死亡時から彼を怪しいと睨んでおり、明日美が有馬に全ての事実を話そうとした際は強硬に止めていた。孝夫の死に関しても磐台とは利害が一致しており、明日美が入手したメールの情報を改竄し、彼女に偽のメールデータを渡した。 磐台の死亡後、明日美の最大の復讐相手として対峙。鈴に適合する腎臓を持つ峰岸健太を投薬量を減らしてわざと危篤状態にして医療ミスに見せかけて殺害し、その後腎臓を鈴に移植しようとしたが、直前で明日美に手術を阻止される。すかさず明日美を日向、磐台の殺人犯に仕立て上げようとするが、その様子が監視カメラで院内中に知れ渡ってしまい、計画は頓挫した。 行方をくらますためシンガポールへの渡航を前倒しするが、そのチェックイン直後、水野にサクシニルコリンを注射され、死亡した。 娘の鈴は、実際には水野から引き取った養女である。なお有馬夫妻には美波という実の娘がいたが、火事が原因で亡くなっている。 岡村 圭吾 演 - 今井隆文 谷 宏之 演 - 白石朋也 矢吹 徹 演 - 上ノ原正義 高木 哲也 演 - 諒太郎 遠藤 由香 演 - 藤井武美 樋口 杏奈 演 - 福吉真璃奈 安達 さやか 演 - 横地尚子 新田 早苗 演 - 羽村純子 オペ看護師器械出し。
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