極端流柔道部
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「コータローまかりとおる!の登場人物」の記事における「極端流柔道部」の解説
新堂 功太郎(しんどう こうたろう) 第7部での長期欠席と救済措置としての宿題が不首尾に終わったことが原因となって留年して4年生の春を迎え、極端流空手部への新入生勧誘を進めるにあたり、醍醐ら新入生との対立などを通して柔道との関わりを持つようになる。柔道は未経験であったが本人の趣味から「女性相手の寝技」だけは修練を積んでおり、久三を横四方固に捉えて実質的に勝利、また立ち技においても空手技の応用と生来のリズム感により伊賀を本気にさせるなど、高い能力を見せる。極端流道場敷地の件で柔道部を訪れた際、裏金を使って醍醐を入部させたやり方(本人は伊賀のためだけを考えてしたことではあるが)から伊賀に絶交されて泣く美杉を庇って伊賀と試合をして負け、雪辱のために柔道を始める。が、伊賀以外の相手には完全に遊んでおり、まともに柔道をせず、腕相撲に対しては腕相撲・脚関節に対しては脚関節、と相手の得意技でねじ伏せることを繰り返したために準決勝まで出場した全試合が反則負けで、準々決勝では主将でありながら補欠として引っ込んでしまったが、本人は毎度のごとく状況を楽しんでいる。 西郷 三四郎(さいごう さんしろう) 鶴ヶ峰学園新入生。柔道編における、功太郎と並ぶもう一人の主人公[要出典]。柔道が大好きでもう10年も続けており、真面目で勤勉な練習の虫で、部の練習以外にも一人で黙々と打ち込みを続けている。そのたゆまぬ努力により、握力や足の速さなど、非常に高い水準の身体能力を身に付けている。しかし小学生からもカツアゲを受けてしまうほど気弱で臆病な性格のため、試合どころか練習ですら実力を発揮できず、未だ白帯。このため中学時から不良どもに「シロ」と呼ばれている。しかしその10年の努力は体にしっかりと刻み込まれており、意識を失うとかなりの実力で周囲の人間をほとんど無差別に投げ飛ばすようになる(功太郎曰く「無敵コマンド」状態)。その無敵状態で幻の技と言われる山嵐を使い、最終的に意識のある状態でも使えるようになった。当初は第一柔道部所属だったが、醍醐からリンチを受けた際に無意識で使った山嵐の件を、「柔道を喧嘩に使った」と伊賀から言われクビになり、極端流「柔道部」に入部する。鹿斗典善ですら驚嘆するほどの動体視力の持ち主で、格闘技に関する知識が柔道だけでなく、空手、サンボ、プロレスに至るまで幅広く豊富なため他者の試合を解説してしまうクセがあり、校内予選大会の途中から放送席に解説者として引っ張り込まれるようになり、最終的に自ら所属する極端流の試合まで解説させられた。背の低い同士、三船久三と仲が良い。 三船 久三(みふね くみ) 鶴ヶ峰学園に新しく入ってきた柔道大好きな少女。高校1年にしては心身共に幼い感じで、柔道をモチーフにした(架空の)アニメ作品「ヤワランジャー」を欠かさず見ており、功太郎からも「ヤワランジャー」「チビランジャー」などと呼ばれている。登校や外出においても、平気で柔道着のまま出歩く。第一女子柔道部に所属していたが、ある事件で功太郎と対峙した際、女子に手を出さない功太郎を投げ飛ばしたものの公衆の眼前でブラジャーを取られ、悪い空手家(功太郎のこと)に復讐するために空手を知りたいがため極端流空手部に入部する。しかし功太郎が柔道を始めたため、結局極端流柔道部で柔道をすることになる。名付け親の祖母フネによると三船久蔵にあやかって付けたため、名前の読みは正式には「キューゾウ」とのことだが、「役所で間違えられて『クミ』になった」という発言があり「クミ」が正式な名前となっているようである。天光寺ですら敬語を使う典善を「鹿斗くん」、伝説の武神とまで言われる百太郎を「モモちゃん先輩」、新宿一帯のチーマーから恐怖される春樹を「ハルちゃん」と呼ぶ怖いもの知らずな性格。三四郎に好意を持っており、彼をクビにした伊賀のことを嫌っていた。 鮫島 春樹(さめじま はるき) 鮫島敏樹の息子。通称「ハルちゃん」。幼少の頃より父の提唱する「実戦柔道」を叩き込まれ、中学時には第十三柔道部に所属していた。中学1年の時には全国中学校柔道大会を制するが、後に反則が露見し、タイトルを剥奪される。父親の前歴とその凶暴な戦い方への恐怖と嫌悪から顰蹙鮫(ひんしゅくざめ)と呼ばれるようになる。しかし試合相手の右腕を壊したことを悔やみ、父に対する反発から退部する。 新宿でチーマー200人の頭となっていたが、功太郎と野試合で一撃で撃破され、過去との決着をつけるため極端流の部員となる(校内予選初日と2日目の間)。ブランクのため、スタミナが続かないという致命的な欠点を抱え、百太郎との補欠決定戦において苦戦を強いられた。父親の柔道を忠実に受け継ぐ竜野との試合の中で自らが習ってきた「ぶっこわし柔道」が持つ本当の意味に気がつき、竜野に対して残心を実行して父との(不完全ながら)和解を果たし、極端流を退部し第十三柔道部に復帰した。父親への反発心から鮫島の苗字で呼ばれることを嫌う。功太郎はこのことを理由とした上での嫌がらせとして「負犬春樹」の名前でメンバー表を提出する。さすがに負犬選手と呼ばれるのは我慢ならず、実況放送では春樹選手と呼ばせていた。三四郎同様、柔道の知識が豊富で、父親の影響で古流柔術にも詳しい。 渡瀬 麻由美(わたせ まゆみ) 第7部での長期欠席と救済措置としての宿題が不首尾に終わったことが原因となって留年して功太郎と共に4年生の春を迎える。美杉留美子の風紀委員新制服に反抗して、極端流柔道メンバーに加わる。三船フネの指導により、男子選手に引けを取らない力をつけるため寝技に重きを置いた高専柔道を習得する。 鹿斗 典善(しかと てんぜん) 功太郎と応援団が和解し、蛇骨会の件も区切りが付いたため、鶴ヶ峰学園に1年生として再入学して来た。さらに功太郎が柔道を始めたと聞きつけ、団体戦の選手としてあてにすると思われる天光寺と応援団の柔道高段者を襲撃し、自分を選手に選ぶようにしむける。そのくせ予選大会1回戦で百人拳を使ってギックリ腰になり、試合に出られなくなる。その後、合宿所になっていた三船家で飼い猫と同化していた。 後 百太郎(うしろの ももたろう) 典善が極端流に入部したため、後を追って入部してきたが、典善が試合に出られなくなったため正選手となる。正選手の座にこだわり、退院してきた天光寺を襲撃して再び病院に送り返したり、春樹と壮絶な補欠決定戦を繰り広げる。前述の通り柔道の経験がなく、とりあえず本で見た大外刈りしか技を知らない。しかし、大外刈りを発展させ様々な変化技を身につけ、更に正選手への執着心で向上していく。また勘違いから生まれた「立ったまま相手を空に向かって蹴り上げる『巴投げ』」という今までの柔道には無い必殺技を会得した。 加麻 常馬(かま どうま) 名前の通りカマドウマ。百太郎への嫌がらせとして、功太郎が捕まえてきて無理矢理部員にした。きちんと柔道着を着ている。2回戦の第十柔道部との試合2副将として参戦し、反則負け。その後逃げ出し“角”闘術クラブの鬼式に踏まれ絶命する。
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