本土に登場した邪鬼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 17:18 UTC 版)
「彼岸島の登場人物」の記事における「本土に登場した邪鬼」の解説
吉昭(よしあき) ショッピングモールで人間や吸血鬼を喰っていた邪鬼。三叉槍のような尻尾がついており、性器が蛇の頭のようになっている。 かつては健太の知人だった隆史の弟で、モデルをするほどの美少年であり、優しい性格で人のいい人物だった。しかし、邪鬼化した際には見る影もなく醜悪な顔になってしまっている。 明達がショッピングモールに訪れた日の朝に邪鬼化し、集落のボスを捕食した。まだボスが消化しきれてないと考えた明と戦闘に入り、明に頭の表皮をはがされ、むき出しになった脳を滅多刺しにされダウンした。まだ生きていたが、動けなくなった所を腹を開かれボスを取り出された。その後やって来たユリと交尾をしだすが、そのまま死亡し亡骸はユリが抱えて行った。 ユリ 吉昭の叫びを聞きつけ、ショッピングモールにやってきた邪鬼。蛇のような細長い体に大量の乳房が体中に生えており、人間の数倍の体躯を持つ吉昭よりも更に巨大。 かつては健太の妹であり、吉昭と付き合っているという噂が立っていた。健太は彼女が吸血鬼化したことは知っていたが、邪鬼になっていたことは知らなかった。 明に深手を負わされた吉昭の前に現れ、吉昭と交尾を行う。その光景を見てパニックになった人間たちに怒り、捕食しまくる。その後、絶命した吉昭の亡骸を抱えてどこかへと立ち去っていった。 ユキ(邪鬼) ユキが邪鬼化した姿であり、大阪の置天閣を中心に徘徊していた細身で超巨大な邪鬼。花のような形の頭部、背骨、クモのような複数の手足と尾からなる。置天閣をへし折って、大阪城まで投げ飛ばすほどの怪力をもつ。頭部の口の部分にある蕾から針のような触覚を飛び出して攻撃、もしくは人間や吸血鬼を捕食する。なお、頭部自体は切り落とされても顔の形を変えて、すぐに再生する。背骨のコブの一つが邪鬼化する以前のユキの上半身の姿として原型を留めており、ここが弱点になっている。邪鬼化した状態でも意識は残っており、何度も「アキラ」と呟いていた。 ユキの邪鬼使いとなった西山によって明と戦った。戦いの末に明によって全ての顔の触覚を置天閣に固定された後、弱点であるユキの上半身を斬られ、倒された。そのまま死亡したかに見えたが、西山にとどめを刺そうと近づいた明から身を挺して庇いつつ許しを乞うなど、意識はかすかに残っていた。しかし、辞世を決意した西山はユキと共に果てることを選び、最期は二人揃って明に斬首されて死亡した。 死神 芦ノ湖にある精二が仕切っている方の遊覧船で寝ていた邪鬼。骸骨頭で、体から複数の腕が生えており、内二本の腕は、指自体が腕の形をしている。股間の陰部の先に目がついている。また、背中から羽を出し、空を飛ぶことも可能(邪鬼としては初)。睡眠を妨げられるのが嫌いであり、少しでも体に触れられるとすぐに起きて暴れ回る。 元々は芦ノ湖付近の町にて人間や吸血鬼を捕食していたが、金剛の命令で、強い邪鬼を探していた吸血鬼たちを追って、逃げ込んだ精二の遊覧船を襲った。睡眠中に精二を探しに来た明と鮫島が助けた女が体に触れたため、目覚めて暴れ始めた。明たちを窮地に追いやるも、勝次が鮫島の船を体当たりさせた隙に湖に落ち逃げられる。しかし、そのまま鮫島の船まで追いかけてきて、背中から翼を生やし、上空から船に体当たりして、再び窮地に追いやる。その後、明・鮫島・勝次の作戦で空中から隙を伺っていた処を、股間を銃で撃たれ墜落したところをマスト槍で串刺しにされた。それでもまだ生きていたが、まともに飛べなくなり、涙を見せていたが、そのまま明に斬首されて死亡した。 エテ公 仙石原のススキ野原で明一行が遭遇した邪鬼。頭部がエビの胴体になった女性の体をしており、女性器の中から男の頭が突き出しているという異様な姿をしている。舌も長く蛇のように先端が分かれている。女に異様な執着があり、人間・吸血鬼・亡者を問わず女の匂いに反応し襲いかかってくる。 かつてはススキ野原近辺に出没する痴漢だったらしく、『エテ公』は人間だった頃に付けられた渾名である。 ススキ野原で勝次の母の生理に反応し、明一行とその場にいた人間たちを襲い、明一行以外を全員捕食した。その後ロープウェイまで追跡してきたが、明の機転によりロープウェイから落とされ、近くにあった吸血鬼の町にいた女性達に標的を切り替えた。金剛との決着後、ススキ野原に戻れなくなったのか東京の壁まで辿り着いた明たちの前に再び現れた。壁の向こう側の女に反応し、壁にアタックを何度も仕掛けるが、対邪鬼専用兵器によって身体をバラバラにされた。 妙子(たえこ) 東京の地下下水道にいた巨大な邪鬼。ミミズのような頭に股から無数のネズミの頭が生えている異形な姿をしており、「ネズミの王様」とも呼ばれている。邪鬼化する前に目を潰されていたため視力はなく、音のみを頼りに活動している。ミミズのような頭も獲物を捕るためのもので、その口で獲物をかみ砕いてから股のネズミに餌でもやるかのように与えている。股にある無数のネズミの頭の中に本体の頭が隠れている。邪鬼化する前の意識が残っており、会話もできる。 かつては幼い少女であり、父親と共に吸血鬼から逃れ地下に逃げ隠れたものの、食料不足で飢えに苦しんだ。そこへ吸血鬼が食料と引き換えに週に一度身を貸せと言い迫り、飢えた大人たちによって差し出されてしまう。こうして吸血鬼から食料を貰うことで、地下の人間達の生命線となっていたが、誰にも感謝されないどころか、差し出すのは彼女自身が淫売だからと蔑むような扱いをされてしまった。やがて人間に心を閉ざし、地下に住むドブネズミにのみ心を開き餌やりをしていた。ある日、弄ぶのに飽きた吸血鬼に目を潰された揚句、吸血鬼化され捨てられているのを父親に発見される。大人たちから迷惑がられ邪魔者扱いされたため、餌やりをしていた場所に捨てられたが、ひどい仕打ちをした大人たちの怒りから直後に邪鬼化した。 地下下水道で明達と遭遇し、一行をバラバラにさせてしまう。上記の経緯から大人たちを憎んでおり、子供である勝次に語りかけるが、悪い大人たちばかりで無いと語る勝次に激昂し、殺そうとしたところを明に妨害され逃がしてしまう。その後、姑獲鳥と交戦時に明の作戦により、妙子の縄張りに侵入し三つ巴の戦いに発展する。明の策で、姑獲鳥を捕食しようとするも、防がれた挙句矛で刺されて持ち上げられ、明に向って投げつけられた。しかし、その際明に斬られており、「イタイ」と声を上げた直後に、腹部が横一文字、上下真っ二つに割れた。 眠り姫 池袋駅周辺の海で眠り続けている超巨大な邪鬼。能面の憎女のような顔をしており、首から下がタコの姿をしているが、タコの口にあたる部分は人間のように歯がついている。ユカポン曰く長い間眠り続けており、よほどのことがない限り起きないらしい。痩身型の邪鬼を丸かじりにするほど巨大であり、あまりに巨大故に人間サイズまでは目視できないと考えられていたが、首元に巨大な目がついておりこちらは人間サイズも目視できる。 邪鬼の襲撃によってサンジョインビルが崩壊して瓦礫が頭に激突し、目を覚まして邪鬼や人間・吸血鬼を手当たり次第に捕食した。明達にも襲い掛かるが他の獲物に気を取られている隙に逃げられた。 マガジン掲載時には、名前が「眠り女」と表記されていたことが多々あった。 糞食い爺 巣鴨のある寺を住処にしていた巨大な邪鬼。首の長い老人の様な顔をしており、顎には睾丸のような玉袋がついている。体は昆虫のように足が細く、背中には捕らえた人間を大量に乗せており、捕らえた人間は全裸にした後、口以外を粘液のようなもので纏わりつかせる。人間の糞を食べれば若返る事が出来ると考えており、捕らえた人間を腹痛を催すような不味い食事を与えて排泄される糞を食べている。腹部にカンガルーの様に袋があり、そのに糞がたまる仕掛けになっている。基本的には人間を直接捕食することは無いが、窮地に陥ると回復のために捕食する。 かつては巣鴨に住む老人であり、子供にお菓子をふるまうなど優しい性格をしていたらしい。しかし、上記の考えから内心では若さに嫉妬していたのではないかと鮫島は推測している。 吸血鬼に捕らえられていた男たちから勝次が糞食い爺に捕まっているという情報を聞き、明と戦闘になる。一度は明を捕らえたが、自力で脱出されて建物の中で身動きが取れなくなったところを首をバラバラにされて死亡した。ちなみに捕まっていたのは勝次ではなく佐吉だった。 描写が描写のためか、マガジン掲載時扉ページに「食事中の方はご注意ください」と注意書きが乗せられた。 カメレオン 東都ドームの武道大会で予選課題として出された邪鬼。人間の股間からカメレオンの様な頭部が、首の部分からは複数の尻尾が生えている邪鬼。 大会に出場した吸血鬼達を次々捕食し戦意喪失させたが、勝次を助けるため吸血鬼に変装して出場した明に倒された。
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