有史以降の活動
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有史以降の活動は、大涌谷周辺での水蒸気噴火に限られている。12世紀後半から13世紀の短い期間に3回。21世紀に1回。 2015年5月6日、活動が活発化し、気象庁は噴火警戒レベルを1(当時呼称、平常。現、活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引上げ。更に6月30日には、ごく小規模な噴火が起きたとして、噴火警戒レベルを3(入山規制)に引き上げ、箱根町は大涌谷周辺半径1kmに避難指示を出した。その後活動は収束に向かい、同年11月20日には噴火警戒レベルが1に引き下げられている。
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有史以降の活動
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1667年(寛文7年)9月23日、大規模なマグマ噴火。総噴出物量2.8km3、マグマ噴出量1.1DREkm3。火山爆発指数:VEI5降下火砕物 (Ta-b) を東方に広く堆積させた。苫小牧北方で約2m、十勝平野でも数cmに達した。山麓に影響を与えた2回の火砕流により河道閉塞を生じ、錦多峰川上流の口無沼、樽前川下流の森田沼など形成した可能性が高い。この噴火をはじめ、同時期の北海道南西部では渡島駒ヶ岳(1640年)、有珠山(1663年)と火山の大噴火が頻発していた。これら火山の降灰による環境悪化が、1669年に発生したアイヌの大規模蜂起「シャクシャインの戦い」の一因になった、との見解もある。 1739年(元文4年)8月18 - 30日に大規模なマグマ噴火。総噴出物量4km3、マグマ噴出量1.6DREkm3。火山爆発指数:VEI58月16日に前兆となる地震があった後の噴火で、降下火砕物は現在の新千歳空港付近で約1m。山麓に影響を与えた4回の火砕流は、最大10kmの範囲に分布し、支笏湖に流入。火砕堆積物は9層からなる。活動の末期に噴出量が多かった。山頂部に直径1.2×1.5kmの外輪山を形成。 1804年 - 1817年(文化年間)、中規模なマグマ噴火。総噴出物量0.05km3、マグマ噴出量0.02DREkm3。火山爆発指数:VEI3死傷者多数とする文献もある。 1867年(慶応3年)、マグマ噴火。 1874年(明治7年)2月8 - 10日、中規模なマグマ噴火。総噴出物量0.025km3、マグマ噴出量0.01DREkm3。火山爆発指数:VEI3山頂から噴火。北西側、北東側および南側に火砕流が流下、降灰は主に南方で、苫小牧市錦岡付近で層厚約45cm。 1883年(明治16年)、水蒸気噴火。10月7日、山頂から小噴火し、噴火口の周囲決壊。 10月18日、山頂から小噴火し、苫小牧駅付近で少量の降灰。 11月5日、山頂から小噴火し、降灰降石あり。中央火口南麓に長さ50m高さ20mの小丘を形成。札幌にも降灰。 1885年(明治18年)1月4日、8日、10日、小規模な水蒸気噴火。 3月26日、山頂から噴火。噴煙の規模は1月の噴火よりやや小さかった。 1886年(明治19年)4月13日、15日、16日、28日、水蒸気噴火。周辺各地で降灰。 1887年(明治20年)、水蒸気噴火。9月3日、噴煙の高さ約3,600m。 10月7日、山頂から噴火(約10分間継続)。噴煙の高さは約2,700m。8日にも山頂から噴火。 1894年(明治27年)2月8日、8月17日、水蒸気噴火。 1909年(明治42年)1 - 5月、中規模なマグマ噴火。総噴出物量0.02km3、マグマ噴出量0.02DREkm3(ドーム)。約3か月間小規模な噴火と鳴動が断続。2回の爆発的噴火の後、溶岩ドームを形成。 1917年(大正6年)、水蒸気噴火。4月30日、噴煙の高さ約780m。苫小牧で降灰。 5月12日、噴煙の高さ約5,000m。 鳴動30分以上。山麓、支笏湖畔、早来で降灰。 1918年(大正7年)、1919年(大正8年)、1920年(大正9年)、1921年(大正10年)、水蒸気噴火。 1923年(大正12年)、水蒸気噴火。2月21日、6月17日、6月29日、7月13日、噴火。 8月12日、噴石で2名負傷。 1926年(大正15年)10月19 - 30日 水蒸気噴火。19日、山麓一帯に有感地震も。 26日、噴煙高度約1,000m。 30日、噴煙高度約2,000m、爆発音は札幌まで聞こえ、オホーツク海沿岸まで降灰。 1928年(昭和3年)、水蒸気噴火。1月4日、1月7日、9月6日、10月25日 1929年(昭和4年)2月10日、噴煙。 1931年(昭和6年)10月11日、10月24日、噴煙。 1933年(昭和8年)12月1日、水蒸気噴火、噴煙高度1,000m。 1936年(昭和11年)、1944年(昭和19年)、1947年(昭和22年)、1951年(昭和26年)、1953年(昭和28年)、1954年(昭和29年)、1955年(昭和30年) 1974年 - 1975年 (昭和49 - 50年) 12 - 2月、火山性地震多発。 1978年(昭和53年)、2月火山性地震多発。 1978年(昭和53年)5月、水蒸気噴火。220℃以上の粉体流が火口から約100m流下。総噴出物量40,000m3。火山爆発指数:VEI1 1979年(昭和54年)、1981年(昭和56年)、水蒸気噴火。 1983年(昭和58年)以降、観測態勢が充実し小規模な噴気や地熱活動、地殻変動の記録も残るようになる。 2003年(平成15年)、2011年(平成23年)、2012年(平成24年)、火影(火口が明るく見える現象)を観測。 2013年(平成25年)、火山性の地殻変動と火山構造性地震を観測。
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