楢崎龍とは? わかりやすく解説

楢崎龍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/27 00:17 UTC 版)

楢崎 龍(ならさき りょう、天保12年6月6日1841年7月23日) - 明治39年(1906年1月15日)は、江戸時代末期(幕末)から明治時代の女性。名は一般にお龍(おりょう)と呼ばれることが多い。


注釈

  1. ^ 小松清廉が先であるという異論もある[1]
  2. ^ 阿井景子 『龍馬と八人の女性』ではこの説について否定的なスタンスを取っている。
  3. ^ 将作は安政の大獄で獄死したとされていたが、近年では赦免後に病死したことが明らかになっている[3]
  4. ^ 慶応元年9月9日付書簡(原文「女曰ク、殺し殺サレニはる/″\大坂ニくだりてをる、夫ハおもしろい、殺セ/\といゝけるニ、(後略)」[4]
  5. ^ 慶応2年12月4日付書簡(原文「此龍女がおれバこそ、龍馬の命ハたすかりたり」[19]
  6. ^ 鈴木かほる『史料が語る坂本龍馬の妻お龍』ではこの話の出所となった戦前の新聞記事には事実関係の誤謬が多い(お龍より5歳下の松兵衛を「松兵衛老人」としていたり、造船業の実業家であったと記されているなど)として否定的である。
  7. ^ 松兵衛の除籍簿写に「楢崎て以(貞)ノ孫入籍/養嗣子松之助/明治七年八月十五日生」とある[41]
  8. ^ 原文「龍馬が生きて居つたなら、又、何とか面白い事もあってせうが」[45]
  9. ^ 実際に写真が公開されたのは明治37年の「東京二六新聞」であり、また、安岡秀峰名義で公表されたのはお龍が死去した際の明治39年1月15日付の「万朝報」である。
  10. ^ 2008年の科学警察研究所の鑑定書では、正確には「別人と判定するに足る形態学的相違点は認められない」「両者を同一人と判定する上で有効な形態学的類似所見が散見される」と記されており、最終的に「同一人の可能性がある」と結論付けている。
  11. ^ 鈴木かほる「龍馬が愛した女たち-お龍を中心に-」(『坂本龍馬伝』、新人物往来社、2009年掲載)では「警察庁科学警察研究所による確たる検証結果が得られなかった」とコメントしている。

出典

  1. ^ a b 「日本初の新婚旅行は小松帯刀?通説“龍馬”に異論登場」2008年10月16日付読売新聞
  2. ^ 阿井 2005, pp.209-212
  3. ^ 『坂本龍馬歴史大事典』p.98
  4. ^ 『龍馬の手紙』p.142
  5. ^ a b c 慶応元年9月9日付書簡(『龍馬の手紙』p.133-146)
  6. ^ 「続反魂香」(坂本 2010, pp.79-83)
  7. ^ 鈴木 2007, p.36
  8. ^ 鈴木 2007, p.34
  9. ^ 『坂本龍馬と海援隊』p.84
  10. ^ a b 坂本 2010, p.86
  11. ^ 鈴木 2007, p.40
  12. ^ 『反魂香』(一坂 2009, pp.48-49)
  13. ^ 『千里駒後日譚』(坂本 2010, pp.101-102)
  14. ^ 『反魂香』(坂本 2010, pp.103-105)
  15. ^ 坂本 2010, p.188
  16. ^ 『千里駒後日譚』(坂本 2010, pp.111-113)
  17. ^ 『芸西村の歴史を綴る』、門脇鎌久、芸西村教育委員会、2016年、P39
  18. ^ 『龍馬の手紙』p.237-243
  19. ^ 『龍馬の手紙』p.257-258
  20. ^ 『反魂香』(一坂 2009, p.94)
  21. ^ 慶応2年12月4日付書簡(『龍馬の手紙』p.257-265)
  22. ^ 『反魂香』(一坂 2009, pp.89-103)
  23. ^ 『坂本龍馬歴史大事典』p.146
  24. ^ 鈴木 2007, pp.74-77
  25. ^ 慶応3年5月28日付書簡(『龍馬の手紙』p.364-370)
  26. ^ 坂本 2010, pp.137-139
  27. ^ 『阪本龍馬の未亡人』(鈴木 2007, pp.109-110)
  28. ^ 『反魂香』(鈴木 2007, pp.89-91)
  29. ^ 『千里駒後日譚』(坂本 2010, pp.139-140)
  30. ^ 阿井 2005, pp.184-187
  31. ^ 『千里駒後日譚』(鈴木 2007, p.245)
  32. ^ 『反魂香』(鈴木 2007, pp.193-194)
  33. ^ 鈴木 2007, pp.121-122
  34. ^ a b 『反魂香』(鈴木 2007, pp.123-124
  35. ^ 『続反魂香』(鈴木 2007, p.127)
  36. ^ 『実話雑誌』(鈴木 2007, pp.130-131)
  37. ^ 鈴木 2007, p.131
  38. ^ 『反魂香』(一坂 2009, p.176)
  39. ^ a b 鈴木 2007, pp.132-136
  40. ^ 安岡秀峰『阪本龍馬の未亡人』(鈴木 2007, p.258)
  41. ^ a b 鈴木 2007, pp.128-131
  42. ^ 阿井 2005, p.190-191
  43. ^ 『坂本龍馬伝』p.116-117
  44. ^ 『千里駒後日譚』(一坂 2009, p.203)
  45. ^ 『千里駒後日譚』、(鈴木 2007, p.250)
  46. ^ 『雑誌実話』(鈴木 2007, pp.143-144)
  47. ^ 阿井 2005, pp.196-197, p.200
  48. ^ 鈴木 2007, pp.154-157
  49. ^ 坂本 2010, p.151
  50. ^ 明治37年12月15日「東京二六新聞」(鈴木 2007, p.21, 155)
  51. ^ 鈴木かほる『史料が語る 坂本龍馬の妻お龍』p.147
  52. ^ 『海軍夜話』
  53. ^ a b 『続反魂香』(鈴木 2007, p.220)
  54. ^ 昭和57年12月22日付高知新聞
  55. ^ 鈴木 2007, pp.22-26
  56. ^ 阿井 2005, pp.205-212
  57. ^ 『若い日の「お龍さん」写真は本物? 警察庁科警研が鑑定』(2008年5月15日付読売新聞)
  58. ^ 『やっぱりお龍さん? 写真の女性、龍馬の妻の「可能性」』(2008年5月16日付朝日新聞)
  59. ^ 『お龍:異論あった若い写真「別人の根拠なし」』(2008年5月15日付毎日新聞)
  60. ^ 『若き日の龍馬の妻と「同一人の可能性」科警研』(2008年5月15日付産経新聞)
  61. ^ 森重和雄「古写真探偵 龍馬が愛したおりょうさん」(『歴史通』2011年7月号掲載)
  62. ^ 坂本 2010, pp.173-178
  63. ^ 平成26年1月5日付読売新聞






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