国宝家
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国宝 憲一(こくほう けんいち / お兄さん) 声 - 矢尾一樹、丸山裕子(赤子時) 主人公。玄米茶流空手の使い手。年齢は原作開始時15歳。1974年の夏に山で行方不明になり、13年間山の中で育ったために都会の常識は何一つ知らない。そのため、山を降りてからは毎回様々なトラブルを巻き起こす。野生児だけあって、身体能力が異常に高く陸上競技なら全種目で金メダルを狙えるほどであり、作中ではソウルオリンピックの日本代表として招聘され出場した。しかし、唯一水泳だけは苦手。身長188cm、体重110kg。 今まで学校で勉強したことが無いため、妹である雪絵と同じ学年に編入する。勉強はまったく出来ず、無理に勉強すると頭の回路がショートしてスパークしたり、爆発する。動物と会話ができるなど、動植物に関する知識は豊富(ただ、育った山の中で見られる以外の動植物知識はそれほどでもない)。 一人称は「おにーさん」で、語尾に「 - のだ」をつける。歳上の人物相手でも、自称が「おにーさん」になることは珍しくない。連載初期の頃は「私」と言うこともあった。また、「あう!」が口癖。普段は空手着姿で、下着はふんどし。泳ぐ時もふんどし一枚である。当初は身長は高かったが、連載が進むにつれ2 - 3頭身になり、連載終盤では頭が禿げたり教室で寝小便を漏らしたりとキャラクターの変貌が著しくなる。 「クルクル波(パー)」などの技を持つ。また、敵から攻撃を受け続け、極限状態に追い込まれると「目にあまるほど防衛現象」として白目をむき、普段の数倍のパワーを発揮する。動物に関することで負けるのは非常に悔しいらしく、勝つためなら残酷なことでも平気で行う。部屋は非常に汚く、ポキール星人から資源(地球人から見たゴミ)と認識されてしまうほど。自宅から学校までの距離は不明だが、雪絵とはほとんど一緒に登校せず走って通っており、遅刻することが多い。連載初期の頃にはもらった宝くじが大当たりするなど強運の持ち主だったが、後期には運が悪いような話も出てきたことがあり、運の良し悪しについては一貫していない。 作者の佐藤曰く、連載前の考案当初は女性キャラクターで、顔のモデルは工藤夕貴。 国宝 雪絵(こくほう ゆきえ) 声 - 本多知恵子 本作品のヒロイン。年齢は原作開始時14歳。憲一の妹で、他界した雪子に代わり国宝家の家計や家事をこなすしっかり者。真面目な性格で、学校の成績も優秀。お人好しでルックスも可愛いので男子生徒達のマドンナ的存在。憲一の奇行に対してツッコミを入れる常識人だが、新聞を読んだことがないので世間の流行などを何も知らず、非常識な行動をとることもしばしば。アイドルデビューも果たしたことがあるが、憲一と憲吉が原因で引退を余儀なくされてしまう。 1973年6月19日生まれ。身長150cm(本人は151cmと主張している)で、背が低いのを少し気にしている。憲一よりも1歳以上は年下だが、学校では同じ学年。家庭は貧乏だがかなりの衣装持ちでファッションセンスも良い。ゴシップ新聞の『是羽スポーツ』を読んで間違った形で流行に敏感になったことがある。中学時代はバトン部に所属。 髪色は原作ではピンク。テレビアニメでは第6話までは黒髪だが、第7話以降金髪になっている。 国宝 憲吉(こくほう けんきち / 父ちゃん) 声 - 緒方賢一、稲垣悟(若い頃) 国宝家の主。年齢は原作開始時45歳。職業は植木職人。憲一と生き別れになる前の若い頃の容姿はスマートな長身でパーマをかけた髪型だったが、月日を経て再会した時にはチビでハゲでケチでカネとギャンブルに目がないダメオヤジに変貌していた。 人間性に問題があり、常人の30倍は悪事を働いており改善の見込みがないと第14巻で閻魔大王に断言された。とてつもなく強欲で、自分の欲望を満たすためにはどんな非道なことでも平気で行う。特に金に対する執着はすさまじく、いつも茶の間でこめかみに青筋を立てながら 「マネー」などと書かれた金儲けの本を読んでいる。 学生時代はコソドロなど様々な悪事を働いており、宝石しげるからそのことをネタに好き放題されても黙っていたが、家族にそのことを打ち明けたら殺人くらいやっているんじゃないかと思われていて逆に安心される始末。常日頃から、憲一のゲームソフトを勝手に売り払ったり、雪絵からタバコ代の名目で金をちょろまかしたりするなどせこい行動を取ることが多い。憲一とは常にいさかいが絶えず、毎日のようにくだらないことでケンカばかりしている。実の息子といえど容赦はせず、どこからともなく取り出した金棒や金属バットなどでタコ殴りにすることもある。アニメでは「ぐれてやるー!」が口癖。 国宝 憲二(こくほう けんじ) 声 - 松岡洋子 憲一の弟。年齢は原作開始時9歳。普段は気弱で目立たないが、実は国宝家で一番頭が良く真面目な少年である。顔は父親と兄に似ているが、性格は全く似ていない。初期は是羽市立第二小学校、のち是羽二中に進学。中学生になっても背が伸びた描写がなく、中2時点でも雪絵よりずっと背が低かった。 国宝 雪子(こくほう ゆきこ) 声 - 高木早苗 憲一たちの母親。作中では亡くなっており、第1話などでわずかに登場するのみ。若い頃の容姿は雪絵と瓜二つ。夫とは高校時代に知り合っている。 かえで 声 - 林原めぐみ 憲一の妹として山で育てられた子供。ベビーカーに入っていた頃、玄米茶が拾ってきたらしい。そのため憲一達とは血の繋がりは無い。憲一の後を追って下山し、国宝家に居候することになった。かなり可愛くてスタイルも良く、性格は無邪気で好奇心旺盛。彼女も身体能力は高く(憲一や玄米のような人間離れしたものではなく、常人の範囲内)、女子プロレスからスカウトされたことがある。年齢は雪絵よりも年下だが、雪絵達と同じクラスである。精神年齢は低く、絵本が好き。 玄米 茶(げんまい ちゃ / じいちゃん) 声 - 松岡文雄 憲一の育ての親で玄米茶流空手の達人。一見ガリガリな体型でつかみ所のない性格だが、憲一以上のパワーを持つ。単体でも強いが、玄米茶流空手にはコンビネーションも存在し、憲一と息を合わせて行う合体技の威力は絶大。かえでの面倒を見て欲しいと国宝家に現れ、自分もそのまま居着いてしまった。結構身勝手なところがあり、同じように我の強い憲吉とは犬猿の仲である。いつの間にか国宝家から姿を消すが、宇宙人襲来編などで重要な戦力として登場した。 基本的に玄米茶の力を持ってしても宇宙人達には敵わなかったが、インビジブル・ブルーブル編(第14巻)などは相手の毒液で溶かされるもスライム状態で生存し、さらにこの状態でインビジブル・ブルーブルに襲い掛かって結果的に耐熱プロテクターから追い出すなど、人外レベルの活躍を見せた。 フリッパー 声 - 沢木郁也 山から連れてきた憲一の友達のオオカミ。国宝家にペットとして住む。体格は細身で大きくはないが、街の不良犬数匹程度なら簡単に倒せるくらいの強さはある。方向音痴。連載中期以降は出番が激減し、ストーリーに絡むことはほとんど無くなった。月に1度、チャッピーと遊ばせるために綾小路家に足を運んでいる。
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