じゅ‐じゅつ【呪術】
じゅじゅつ 【呪術】
呪術
呪術
呪術
魔術
(呪術 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/21 05:09 UTC 版)
魔術(まじゅつ)は、仮定上の神秘的な作用を介して不思議のわざを為す営みを概括する用語である[1][* 1]。魔法(まほう)とも[3]。
註釈
- ^ 過去、多くの学者が魔術の根本的な意味について考察してきたが、実際の所魔術に単純な定義を与えるのは困難である[2]。
- ^ 初出は14世紀[6]。ギリシア語の magikos[† 1] を語源とする古フランス語から来ている[7]。
- ^ 人類学者の吉田禎吾の説明によれば、魔術の語を用いないのは手品と区別するためである[11]。
- ^ これら東洋医学の知識体系は、カイロプラクティックなど西欧化されたものもある。
- ^ 現代の西洋医学の医師が患者にプラセボを処方した時は、それは医師の"技術"のひとつと呼ばれ、医師の"呪術"と呼んでは不適切なように、発展途上国のヒーラーが医薬品が無い中で善意からプラセボを住民に処方しているのを"呪術"と決め付けることもまたあまり適切ではない。
- ^ たとえば、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲の現行版は綴りがモダナイズされているが、17世紀に出版された初期近代英語のファースト・フォリオには magick という綴りがみられる。
原語
出典
- ^ 『ブリタニカ百科事典第11版』 (Chisholm, Hugh, ed. (1911). . Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 17 (11th ed.). Cambridge University Press.)
- ^ Davies 2012, pp. 1–2.
- ^ “魔術(まじゅつ)の意味”. goo国語辞書. 2019年12月2日閲覧。
- ^ a b 世界大百科事典 第2版『呪術』 - コトバンク
- ^ デジタル大辞泉『魔術』 - コトバンク
- ^ a b 大修館書店 『ジーニアス英和大辞典』 magic の項。
- ^ 研究社 『リーダーズ英和辞典 第2版』 magic の項。
- ^ 江川・久保田編 2015, pp. 10–12, 「呪術」概念再考に向けて - 文化史・宗教史叙述のための一試論.
- ^ 江川・久保田編 2015, pp. 10–12, 江川純一・久保田浩「「呪術」概念再考に向けて - 文化史・宗教史叙述のための一試論」.
- ^ 鶴岡ら訳 2002, pp. v–vi, 「訳語について」.
- ^ 日本大百科全書(ニッポニカ)『呪術』 - コトバンク
- ^ 百科事典マイペディア『呪術』 - コトバンク
- ^ 江川・久保田編 2017, p. 261, 野口孝之「近代ドイツ・オカルティズムの「学問」における「魔術」」.
- ^ 吉田禎吾「呪術」『文化人類学辞典』弘文堂、1987年(昭和62年)
- ^ 『野生の思考』(1962年)
- ^ 『改訂 文化人類学事典』 ぎょうせい、1987年(昭和62年)、258頁。
- ^ 長島信弘 (2008). “近藤英俊/小田亮/阿部年晴篇, 『呪術化するモダニティ-現代アフリカの宗教的実践から-』, 風響社、2007年(平成19年)、その1,”. 貿易風 : 中部大学国際関係学部論集 (中部大学): 290 - 303 .
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- ^ 鶴岡ら訳 2002, p. 189, ハンス・ディーター・ベッツ「古代ギリシア-ローマの魔術」.
- ^ a b c d e f g バートレット, 横山監訳 2008, pp. 68–69.
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- ^ 澤井 2000, p. 162.
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- ^ a b プリンチペ, 菅谷・山田訳 2014, p. 40.
- ^ 澤井 2000, pp. 137–138.
- ^ プリンチペ, 菅谷・山田訳 2014, p. 32.
- ^ a b c 澤井 2000, pp. 133–134.
- ^ 澤井 2000, pp. 141–143.
- ^ Crowley, Aleister. Book 4, Part 3, Definition and Theorems of Magick .
- ^ アレイスター・クロウリー 『神秘主義と魔術』 島弘之訳、国書刊行会、1986年(昭和61年)、フランシス・キング 「日本語版著作集への序」。
- ^ フランシス・キング 『アレイスター・クロウリーの魔術世界』 山岸映自訳、国書刊行会、1987年(昭和62年)。
- ^ 安田均、グループSNE『スペルコレクション』(初版)富士見書房〈富士見文庫〉、1963年1月。ISBN 4-8291-4220-0。
- ^ a b 魔法にシステムは必要か ― 西洋ファンタジー界に起こりつつある異変 - ウェイバックマシン(2012年6月26日アーカイブ分)
- ^ 和漢音釋書言字考節用集, 第11巻
呪術(陣)
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※現時点では8つの陣が紹介されている。主に祓い人である名取周一が幅広く陣を活用している。 夏目レイコ、貴志の呪術 呼び出しの陣 準備するもの/白衣(白布)、友人帳、鏡、代償(血液など)。 友人帳を使用した妖を呼び出す術。内側から2番目の円が約束時、3番目が供物としての力を持つ文字、外側の字が罰を示した陣。用心棒である三篠を呼び出すために使用した。退魔・追い出しの陣 準備するもの/半紙(室内の場合)。 妖を特定の場所から追い出す術。角には見張り代わりの札を貼り、出口以外の逃げ道を塞いで落ちてもらうための陣。藤原家を脅かす妖・カリメを追い出すために使用した。 名取周一の呪術 雷の陣 準備するもの/和紙。 上級な雷の妖の名を使って、雷の力を持つ妖達の力を集めて中心に落とす陣。内側から2番目の円が雷神の名。外側が集まってくる力の入り口。柊の呪縛を焼き切る際に使用した。失せ物探しの陣 準備するもの/紙人形。 主に人や物探しなどに活用。低級の形も持たないような妖を集めて、紙人形を依代にして操るための陣。水と火の文字は、字の持つ力を働く低級への褒美として与える。 夏目も妖を探すために使用した。足止めの陣 準備するもの/紙人形(足止め後の攻撃用)。 形もない低級な妖を集めて、踏んだ者を動けなくさせるための陣。東と西が低級の入り口。鳥のような文字が低級達を見張って従わせる。カイを捕らえるための罠として使用したが、実際はニャンコ先生がかかった。封印の陣 準備するもの/魔封じの壺、縄。 陣を踏んだ妖怪を、中心に置いた壺などに吸い込み、封印するための陣。封印系なので周りに被害が少ないが、妖をうまく陣の中に誘導しなければならない。妖掴みの陣 準備するもの/魔封じの壺。 陣自体を依代として、地の底に眠る地神の力を借りて妖を捕らえるための陣。線や文字が妖を捕まえるので、術後、陣は残らない。賞金首の妖を封印するために使用。 多軌 透の呪術 姿写しの陣 準備するもの/特になし。 日や月、火など、自然の力を借りて、陣の内の者の姿を写す陣。妖力の弱い人間にも妖の姿を見せることができる。タキの祖父の形見でもある。名取によると「禁術」。
※この「呪術(陣)」の解説は、「夏目友人帳」の解説の一部です。
「呪術(陣)」を含む「夏目友人帳」の記事については、「夏目友人帳」の概要を参照ください。
呪術
「呪術」の例文・使い方・用例・文例
- 卑弥呼は古代日本の呪術・宗教的な指導者であった。
- 呪術は未開社会においては重要な役割をもつ。
- この壺(つぼ)のなぞのような文様には何か呪術的な意味があると思っていいだろう.
- 老子の教えに基づいているが、多くの神を受け入れる汎神論と、錬金術、易断、および呪術の実践を特徴とする、大衆的な中国の哲学体系
- アフリカに起源を持ち、西インド諸島で実践されている一種の呪術信仰
- まじないを行う呪術師
- 呪術を施すために行う儀礼
- 魂結びという呪術
- 芸能における呪術的足使い
- 呪術で人を呪うこと
- 悪魔払い専門の呪術師
- 白呪術という,人に良い結果をもたらそうとする呪術
- 黒呪術という,人を害そうとする呪術
呪術と同じ種類の言葉
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