加持とは? わかりやすく解説

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か‐じ〔‐ヂ〕【加持】

読み方:かじ

[名](スル)《(梵)adhiṣṭhānaの訳。所持護念とも訳す》仏語

仏の加護

密教で、仏の慈悲の力が衆生加わり衆生がそれを信心によって受持し、仏と衆生とが相応すること。

真言行者が、手に印を結び、口に真言唱え、心を仏の境地におき、仏と一体になること。三密加持

神仏加護受けて災いをはらうこと。祈祷(きとう)と同意用いる。


加持


加持

読み方:カモチ(kamochi)

所在 高知県幡多郡黒潮町

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

加持

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/19 14:05 UTC 版)

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加持(かじ)とは、仏教用語の1つ。元はサンスクリット語adhiṣṭhāna(アディシュターナ)の訳語で、他にも所持護念などと訳される場合もある。

本来の意味はあるいは菩薩が不可思議な力によって衆生(人々)を守るという鎮加護持(ちんかごじ)・神変加持(じんべんかじ)を指す。仏の大悲の力が衆生に加えられ、一方衆生の信心が仏に伝わることでその効果を発揮するとされる。

密教においては、仏が大悲・大智[1]によって衆生に応じることを「加(加被)」、衆生がそれを受け入れることを「持(摂持)」と解釈し、双方が相応一致することで仏と衆生の持つそれぞれの三密[2]が入り混じって他を己におさめ持ち、死後の成仏をはじめとする各種の効果を成就させることから、これを「三密加持」と称する。密教では三密加持を実現させるために、修行者が手に仏の印契を結び(身密)、口に仏の真言を唱え(口密)、心も仏の心境(心密)になることが必要とされ、そのために各種の修法が行われる。それらの修法のために必要な呪禁[3]の作法のことも加持と称した。

更に衆生が仏(場合によっては神)の力の助けを借りるために衆生自身あるいは仲立ちである僧侶が行う祈りのことも「加持」と呼ばれ、祈祷と同一視され、両者を組み合わせた『加持祈祷』とも呼ばれた。

脚注

  1. ^ 大いなる智慧すなわち仏の智慧
  2. ^ 密教で身密・口密・意密の総称。仏の身体と言葉と心による三つの行は思議すべからざることから三密と呼ぶ。
  3. ^ 吉 基泰[著], 近藤 浩一[訳], 「百済の呪禁師と薬師信仰」『京都産業大学論集. 人文科学系列』 46巻 p.425-443 2013年, 京都産業大学, ISSN 0287-9727

参考文献

関連項目


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