三密加持とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 宗教 > 仏教 > 加持 > 三密加持の意味・解説 

さんみつ‐かじ〔‐カヂ〕【三密加持】

読み方:さんみつかじ

行者三密と仏の三密とが一体となること。


加持

(三密加持 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/19 14:05 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

加持(かじ)とは、仏教用語の1つ。元はサンスクリット語adhiṣṭhāna(アディシュターナ)の訳語で、他にも所持護念などと訳される場合もある。

本来の意味はあるいは菩薩が不可思議な力によって衆生(人々)を守るという鎮加護持(ちんかごじ)・神変加持(じんべんかじ)を指す。仏の大悲の力が衆生に加えられ、一方衆生の信心が仏に伝わることでその効果を発揮するとされる。

密教においては、仏が大悲・大智[1]によって衆生に応じることを「加(加被)」、衆生がそれを受け入れることを「持(摂持)」と解釈し、双方が相応一致することで仏と衆生の持つそれぞれの三密[2]が入り混じって他を己におさめ持ち、死後の成仏をはじめとする各種の効果を成就させることから、これを「三密加持」と称する。密教では三密加持を実現させるために、修行者が手に仏の印契を結び(身密)、口に仏の真言を唱え(口密)、心も仏の心境(心密)になることが必要とされ、そのために各種の修法が行われる。それらの修法のために必要な呪禁[3]の作法のことも加持と称した。

更に衆生が仏(場合によっては神)の力の助けを借りるために衆生自身あるいは仲立ちである僧侶が行う祈りのことも「加持」と呼ばれ、祈祷と同一視され、両者を組み合わせた『加持祈祷』とも呼ばれた。

脚注

  1. ^ 大いなる智慧すなわち仏の智慧
  2. ^ 密教で身密・口密・意密の総称。仏の身体と言葉と心による三つの行は思議すべからざることから三密と呼ぶ。
  3. ^ 吉 基泰[著], 近藤 浩一[訳], 「百済の呪禁師と薬師信仰」『京都産業大学論集. 人文科学系列』 46巻 p.425-443 2013年, 京都産業大学, ISSN 0287-9727

参考文献

関連項目




三密加持と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「三密加持」の関連用語

三密加持のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



三密加持のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの加持 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS