真言宗批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/19 22:59 UTC 版)
「在家仏教 (河口慧海)」の記事における「真言宗批判」の解説
真言宗に対する批判は、34章、37章、38章を中心に行われている。 その要旨は、 真言宗は表向きは毘盧遮那仏(大日如来)を本尊としているが、実態としては不動・毘沙門・聖天・大黒・観音・愛染・薬師・無量寿・阿閦・宝積・文殊・普賢・地蔵・虚空蔵・弘法大師をそれぞれに祀って本尊としている、実に雑駁な有り様である。 真言宗僧侶の「真言」は因襲的誤音による「虚言」なので、「三密加持」は成り立たない。 大日如来の「法身説法」は、同宗内でも異説があり、新義派は「加持身説法」を主張している。また、チベットの新教派は、「応身説法」を主張している。 法報応の三身は、本来「応身」に具有しており、歴史的にも「応身」(釈迦)によって「報身」「法身」が知られたのであり、「報身」「法身」を個別に切り離したり、古義真言宗のように「法身説法」を主張するのは誤りである。上述したような真言宗における本尊の混乱、大日如来の疎遠化も、「法身説法」の空虚さの現れである。 の4点である。
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