呪術と地域文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 16:37 UTC 版)
沖縄地方では、魔除けとまじないは盛んであり、フーフダ(符札、まじないを書いた木札や紙札をはる)、ハブよけのまじない、悪霊がついた時のまじないなどが行われている。例えば、沖縄ではくしゃみをすると魂が出てしまうと考えられており、それを取り戻すためのまじないがある。また、白くて固い物には魔除けの力があると信じられており、シャコガイ、スイジガイ、珊瑚や塩などを置いて魔を遠ざけようとする。石敢当、シーサーなども魔除けである。 香港では、現在も「打小人」(ダーシウヤン)と呼ばれる、紙で作った人型を靴で叩いて行う黒呪術を代行することによって、報酬を得ている人たちがいる。 古くから中国人、華僑、華人を中心に信奉され、日本にも古くから伝わる陰陽五行思想としての「風水」においても、占い・呪術的な思考様式と精緻な理論的な思考様式とが混在している。 イスラム教では人間が超自然的な力を持つと主張したり信じることはアラーへの冒涜であるとされており、サウジアラビアでは勧善懲悪委員会魔法部が取り締まり(魔女狩り)を行っている。 これらは地域の文化や思想と密接に結びついており、場合によってはタブーのような行為にも関連する。タブーを敢えて犯すことで災いを発生させられるという思想や、あるいはタブーによる祟りを呪い(まじない)の効果で無効化しようとする行為が挙げられる。
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