各種プラットフォーム解説
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「斑鳩 (シューティングゲーム)」の記事における「各種プラットフォーム解説」の解説
ここでは2001年12月20日に稼働開始したNAOMI版と比較する形で、各プラットフォームについての大まかな概要を記載する。 ドリームキャスト(DC) 2002年9月5日発売 NAOMI基板とDCが同一のアーキテクチャを採用している関係から、家庭用向けのUI調整などを別にすればNAOMI版と比べ遜色のない移植となっている。攻略パターンについてもほぼ完全な互換性を有しており、いずれのプラットフォームでも同じ感覚でプレイできる。 厳密にはボス撃破後の爆破シーンなどの高負荷シーンで発生する処理落ちのタイミングが異なるなど、主にハードウェアの性能差に起因するわずかな差異は存在する。この処理落ちについてはNAOMI版も同様に発生する。例えばテロップシーン前に処理落ちさせるとBGMとテロップシーンにズレが生じる。特にチャプター2のテロップシーン前に大きく処理落ちさせた場合、プレイ状況によってはBGMが丸々1小節分ズレることもある。 ニンテンドーゲームキューブ(GC) 2003年1月16日発売 ATARIから発売。移植ベースはNAOMI版ではあるが、一部チャプターでBGMとゲーム進行がNAOMI版・DC版と比べ大きくズレているなどの違いがある。特に分かりやすいのはチャプター1のテロップシーン。フレア射出の瞬間と同時にBGMがかち合うよう計算されているのだが、これ以降が点付き四分音符1つ分ズレている。 Xbox Live Arcade(XBLA) 2008年4月9日配信開始 当初はXbox 360 版としての配信であったが、配信開始から約8年7ヶ月後の2015年11月にXbox OneのXbox360後方互換に対応。Co-opに対応しており、オンラインによる協力プレイの他にXbox360とテレビあるいはゲーム用モニターを2セット用意してプレイする「システムリンクプレイ」にも対応している。またリプレイ機能も用意されており、ゲーム終了時にプレイ内容をリプレイとして保存することが出来る。更にオンラインリーダーボード(ランキング)に対応しており、リーダーボード上のプレイヤーのリプレイをダウンロードして鑑賞することも出来る。 NAOMI版の演出はそのままではあるが、ハードウェア性能の向上に伴い処理落ちが発生しづらくなっており、結果として難易度が上がっている箇所がある。また、一部チャプターではNAOMI版とはアルゴリズムやパターンが変更されている箇所があるなど、プレイフィールはNAOMI版および本版以前の移植版とはやや異なる。 チャプター1を最後までプレイできる無料体験版が用意されている。 Android 2012年2月19日配信開始 XBLA版以前、並びにNESiCA版以降の移植版には導入されていない「タッチ操作」でプレイするスタイルとなっている。 NESiCAxLive(NESiCA) 2013年8月8日配信・稼働開始 XBLA版をベースにしながらNAOMI版のアルゴリズムとパターンを同時に採用し、そしてNAOMI版と同じ感覚でプレイできるように調整が加えられているのが大きな特徴。後にアップデートで内容が後述のSteam版ベースとなり、最終的に2014年5月22日にアップデート配信された『Ver.1.03』で全てのバグが修正され「NESiCA筐体で遊べるSteam版」と言える状態に仕上がった。 XBLA版以前と演出内容が変更されている箇所がある。これは後述のSteam版でも同様。またオンラインランキングに対応しており、NESiCAカードを使用することでエントリーすることが出来る。 使用基板はTaito Type X2で、基板のCPUやビデオカードはNESiCAxLive専用に換装・チューニングされている機種別専用品を使用。そのためXBLA版と同様に特定の条件下で起きる処理落ちが発生しない分だけ難易度が上がっている。ちなみにプレイする筐体によって感覚が大きく変わることもある。例えばNESiCA純正筐体として馴染み深い、LCD筐体のタイトー・VEWLIXは、HD画質(横画面で1280x720、縦画面で720x1280)でプレイ出来るのが特徴。4つのバリエーションがあるこの筐体では、プレイする筐体や使用されている液晶パネル次第ではゲーム感覚が大幅に変わることもある。無論、縦画面でプレイするか横画面でプレイするかでもゲーム感覚は大幅に変わる。また、2020年現在では部品枯渇によるサポート終息によって貴重な存在となっているCRT筐体(タイトー・イーグレットシリーズやセガ・ネットシティ、NAOMIキャビネット、ブラストシティ、アストロシティ等)で稼働している場合、NAOMI版と同じSD画質(横画面で640x480、縦画面で480x640)でプレイする。縦画面でNAOMI版と同じ感覚でプレイできるが横画面ではテロップが潰れて見づらくなることも。特にNAOMI版でもお馴染みのネットシティ筐体やNAOMIキャビネットを縦画面で使用すれば、理論上は処理落ちの有無や一部パターンの違いを除けばNAOMI版とほぼ同等の状態になる。 Steam 2014年2月19日配信開始 XBLA版をベースにしながらNAOMI版のアルゴリズムとパターンを取り入れつつ、そしてNESiCA版と同じ感覚でプレイできるように調整が加えられている。これは、アップデートを重ねたことで前述のNESiCA版のベースになったことに起因する。当初はXInput形式のコントローラのみ対応、オフラインプレイ未対応、サウンドの問題やフレームレートの不安定等、各種問題とバグが蓄積されていたが、バグ修正とアップデートを重ねたことによってDirectInput形式のコントローラに対応し、すべての問題が解消されてからは「システム要件を満たすPCならどんなPCでも遊べるNESiCA版」と言える状態に仕上がった。2014年2月24日に急遽配信された『Build 198101』が最初のアップデートで、リリースから僅か6日後のアップデートとなった。主にWindowsXP環境で起きていたサウンド関連の問題を解消、そしてフレームレートの安定化が図られたが、このアップデートでは応急処置に留まる程度であった。同時にインストールフォルダ内に作成される boot.txt 内の「display_adapter」の項目を編集することで、セカンダリ以降のモニタでフルスククリーン表示が可能になる「セカンダリ以降のモニタのサポート」を追加。 同年2月27日に配信された『Build 200196』はオフラインモードのサポート、詳細設定にフレームレート表示オプションの追加がメインだが、これらに加えてフレームレートの調整、実績アイコンの修正、その他バグ修正が行われた。 同年3月19日に配信された『Build 215401』は主に問題の解消がメインとなった。環境によって終了時にエラーが出ていた問題、ロード関連、多くの効果音が一度に再生された際の音割れ等の修正とバグ修正が行われると同時に字幕をHD化、画面レイアウトの微調整が行われた。このアップデートによりサウンドの問題が完全に解消された。 同年5月9日に配信された『Build 260346』で遂にDirectInput形式のコントローラに対応。同時にオプションの映像設定項目にグラフィックの品質設定を導入、アナログスティックを調整。バグフィックスは一部の環境で描画にウェイトがかかっていた問題、チャプター1で2回目の「鰺刺」(アジサジ)の砲台配置のズレ、チャプター2の地下シーンで一部ブロックが急に画面に出現していた問題、ファイナルチャプターでボス戦リザルト表示後にエラーで終了する問題、一部のエフェクト・テクスチャ、そしてその他バグがそれぞれ修正された。 同年8月13日配信の『Build 354142』が2018年現在までの最新バージョン。おまけメニュー(APPENNDIX)として壁紙やゲーム本編に関わる「設定資料」が閲覧できるギャラリー、BGMをストーリー付きで鑑賞できるサウンドモードが追加された。これ以外にはタイトル画面を高解像度化・調整、チャプター1での雲海上のシーンの高速化、その他バグフィックスが行われた。 NESiCA版同様にXBLA版以前と比べて演出が変更された箇所がある。チャプター1のWARNING警告の後でボスの烏帽子鳥と対峙するシーンで、背景の建物にそのまま登るように移行するかと思いきやクルリと一回転してから移行するなど、NAOMI版と比べるとカメラワークなどに若干の差異がある。またXBLA版同様にリプレイ機能搭載、オンラインランキング対応。また前述の通りネットワークを使用しないオフラインモードにも対応。この場合はクラウドによるセーブテータ共有の一時停止(使用中の場合)とオンラインランキングに参加出来なくなるだけで、これら以外はオンラインモードと変わらない状態でプレイ出来る。 最低システム要件はIntel製CPUはCore2 Duo、AMD製CPUはAthron64 X2、グラフィックは DirectX 9.0c 対応 VRAM 256MB以上のビデオカード、メモリーは1GBと、Intel製CPUベースのType X2機種別専用品のデフォルトスペックより若干高く、Core2Duoチューンスペックと同等。推奨システム要件は過去5年以内のマルチコアプロセッサとビデオカード、2GB以上のメモリと、Intel Core iシリーズあるいはAMD Phenom IIシリーズ以降のCPUとGeForce 200シリーズ以降あるいはAMD Radeon HD 5800シリーズ以降のGPUを搭載したPCや、AMD APUを搭載したPCであれば快適にプレイ出来る環境であることを表し、これらよりも前の世代に当たるPCであれば若干高めである。対応OSはWindowsのみ。 使用するPC用液晶ディスプレイや液晶テレビの最大解像度にもよるが、オプションの解像度設定の項目で「DESKTOP」を選択すると、PCで設定されている解像度でプレイ出来る。また縦画面プレイ環境が整っている場合には縦画面でプレイ可能。 XBLA版同様、チャプター1を最後までプレイできる体験版がストア経由で公開されている。この体験版を利用することで、ゲームに使用するPCが最後まで完全にかつ安定して動作するかを確認することが出来る。 Nintendo Switch 2018年5月30日DL版配信開始 2020年9月24日限定パッケージ版発売 DL版・パッケージ版共にPikiiによる販売。Steam版をベースに移植されたため、基本的にはSteam版と同様の内容。限定パッケージ版はDL版と同一内容のゲーム本編に加えて、リバーシブルジャケット、特製化粧箱、フルカラー取扱説明書、Meatl Earth「IKARUGA」が同梱された。 Switch本体はHD解像度対応の6.2インチ液晶ディスプレイと一体化しており携帯も縦置きも容易なことから、小さな画面でありながらもテーブルモードで縦画面プレイ環境が簡単に整えられる。また、TVモードを使用すれば6.2インチよりも大きな画面でのプレイを楽しめるだけでなく、使用するテレビやモニターが2K描画(フルHD画質、1920×1080)に対応していれば2K描画でプレイすることもできる。 PlayStation 4 2018年6月29日DL版配信開始 2020年9月24日限定パッケージ版発売 DL版はトレジャー、パッケージ版はPikiiによる販売。Steam版をベースに移植されており、PS4 Proでは4K描画(3840×2160)に対応している。更に実績アイコンが256x256サイズで一新。アンチエイリアス4x MSAAの採用により、2K描画以下のテレビやモニターでも美麗なグラフィックを堪能することができる。限定パッケージ版はDL版と同一内容のゲーム本編に加えて、リバーシブルジャケット、特製化粧箱、フルカラー解説書、Meatl Earth「IKARUGA」が同梱された。
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