各種フィルター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/18 02:10 UTC 版)
「フィルター (アクアリウム)」の記事における「各種フィルター」の解説
フィルターには、水中ポンプ(モーター駆動によるインペラー(羽根車))によって水を送るフィルターと、エアーリフト(英語版)式などの種類がある。 外部式フィルター 密閉されたキャニスターにろ材を入れ、水中ポンプによって送水を行う。本体と水槽はホースで接続する。 上部式フィルター 水槽の上に容器を設置してポンプでくみ上げた水を通水させるフィルター。かつては最もよく使われた。欠点として水槽上部の解放面積が減る。 外掛式フィルター 水槽の布置に取り付けて簡易・小型のオーバーフローを実現するろ過装置。安価・手軽であり小型水槽に良く用いられる。 オーバーフロー式水槽 水槽を2階建てにし、1階の濾過槽からポンプで強制的に2階へ汲み上げる。2階であふれた水は1階の濾過槽に落ちてくる仕組み。やや高価で場所をとるが、濾過能力は高い。 投げ込み式 ろ材を入れた装置を水槽内に入れて、エアーリフトを使用して送水する。非常に安価である。 底面式フィルター 水槽の底面に敷き詰めた底床(砂利)に、エアポンプなどで循環させる構造。安価で手軽だが、濾過能力は高いと言われている。底砂にゴミが溜まるので定期的に泥抜きをする必要があり、事実上水槽を半リセットしなければならない。目詰まりして通水できなくなると濾過能力が急激に落ちる。 スポンジ式フィルター スポンジをろ材とし、エアーリフトを使用してろ過するろ過装置であり、水槽内に設置する。エアポンプとホースが別に必要となるが、構造が単純であることから設置が簡単で安価である。空気の泡を含んだ水が排出されるためにエアレーション効果があり、水の流れを作れるようなパイプが付属していることが多い。目の細かいスポンジを使用し、そこにろ過バクテリアが住み着くようになるため、生物化学的ろ過が行われる。生体を傷つけたり、稚魚を吸い込む心配が無い。大きなスポンジや複数のスポンジを持つ製品もある。物理的ろ過も行うがスポンジの目に詰まりやすいため、飼育水などを利用してもみ洗いし、バクテリアが十分付いている状態で再利用する。 流動性フィルター 従来の、濾過装置はろ過材が、固定させていたが、水の比重に近い濾材を使用し、下部からエアレーション または、ポンプなどによる水流で、濾材を流動させ、濾材の表面に展開されるバクトフィルム(バクテリアの層)が、安定した薄い状態を維持でき、濾材の目詰まりも予防できる。 そのため、濾材表面の下層のバクテリアが酸欠等で、死滅することを予防し、他のろ過方式より、比較的早い 濾過サイクルの安定の実現を可能にできる。
※この「各種フィルター」の解説は、「フィルター (アクアリウム)」の解説の一部です。
「各種フィルター」を含む「フィルター (アクアリウム)」の記事については、「フィルター (アクアリウム)」の概要を参照ください。
- 各種フィルターのページへのリンク