底床
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 15:06 UTC 版)
底床(ていしょう)と読む。必ず要るというわけではないが、生物によっては砂に潜り込んだりするため、砂が必須の場合がある。水草を植える土台であり、底砂の種類・色などで変化を楽しむと同時に魚の見栄えをよくする。一方、砂とゴミが混ざると掃除の手間が増えるために砂は一切敷かないで飼育する場合もある(ベアタンク)。底面濾過の場合は底床全てが濾材となる。吸着能力があるものは水質緩衝作用がある。pHを変化させるものがある。 大磯砂 最も一般的な砂。かつては神奈川県の大磯海岸で採取されていたためこの名がある。現在は大磯での採取が禁じられたため他の場所から採取している。貝殻が混入しており硬度を上げることがある。それが不都合な場合は酸処理が行われる。 珪砂 河原や砂浜で採取される。大磯砂よりも粒が細かい。安価で大量に入手できるので水産施設で濾材としても使われる。白っぽい物が多い。白色に近い砂を敷いて長期間飼育していると魚の色が薄くなる「色飛び」が起こる恐れがある。 サンゴ砂 サンゴの骨格。珊瑚礁の砂浜で採れる。こちらも水産施設で濾材としても使われる。ほぼサンゴの骨格を残しているものから砂粒ほどに粉砕されたものまである。炭酸カルシウムで出来ているため自明であるが、飼育水の硬度を上げる。 ソイル 土を低温で焼き固めた粒状のもの。主に水草育成のために用いられるが、大抵の商品が水質を弱酸性に保つ作用があることからこの水質が好ましい魚種を飼育する場合にも用いられる。元が土である為に時間の経過により団粒構造が失われ泥状になっていく。pHを弱酸性にする。
※この「底床」の解説は、「アクアリウム」の解説の一部です。
「底床」を含む「アクアリウム」の記事については、「アクアリウム」の概要を参照ください。
- >> 「底床」を含む用語の索引
- 底床のページへのリンク