各シリーズ概要・あらすじ
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「救命病棟24時」の記事における「各シリーズ概要・あらすじ」の解説
第1シリーズ 舞台は都立第三病院救命救急センター。 救命センターの過酷な日常と人間模様や研修医小島楓の成長を描いている。 2000年にフジテレビで再放送されて以降再放送はおこなわれていない。なおこの再放送では4話が表現上の問題でクレームが入った為にカットされている。また諸般の事情でこのシリーズのみ映像ソフト化もされておらず事実上の封印作品となっている為、視聴は極めて困難な状況となっている。 第2シリーズ 舞台は港北医大救命救急センター。 新設された救命センターで医師や看護師たちのチームワークができるまでの人間模様や派閥抗争などを描いている。前シリーズからは主人公の進藤以外では看護師・桜井ゆきが唯一進藤の前シリーズにおける活躍を知る人物として登場する。後に小島楓や山城紗江子のようにシリーズを跨いで復活するケースはあったものの、進藤以外の人物で休止期間無しで継続して登場したのは第3〜5シリーズを継続出演した楓以外では、ゆきだけである。 新春スペシャル(2002年) 2001年のクリスマス・イヴ、多忙を極める救命救急センターに、住居不法侵入の男に階段から突き飛ばされて負傷した男児(稲本)が搬送されてくる。 その夜、ロイヤルウイング(実在する横浜のレストラン船)にライフルを所持した男が乗り込み、機関室の乗組員を銃撃し、船内に立てこもるシージャックが発生。実行犯は連続殺人未遂事件で指名手配されていた大学生の鷹取であり、就職活動に失敗して自暴自棄になったことが動機であった。船には帰国したばかりの香坂や花沢一家をはじめとする一般市民が乗り合わせており、神奈川県警と海上保安庁の合同捜査に負傷者の救護役として進藤が協力し、ギリギリのところで特殊警備隊の突入により事件は解決した。しかし銃撃により治療の甲斐無く機関士の松浦と人質となっていた乗客の塩原の2名が死亡、脱出時のパニックにより香坂と花沢三郎・美奈子父娘が負傷し、特殊警備隊によって狙撃を受けた鷹取を含め4名が救急センターへ入院した。 シージャックで鷹取から銃口を顔面に突き付けられた香坂と、鷹取が自身の加害者であることが判明した遼太はPTSDに陥るが、進藤や馬場の心支えでそれぞれ勇気を振り絞り打開して行く。また、三郎の精密検査で発見された心臓疾患の治療をきっかけに、冷め切っていた一家の仲を修復して行く様も描かれた。 終盤に2002年1月を迎え、城島と山城の結婚披露宴がロイヤルウイングで行われ(レストランウエディング)大団円を迎えた。 前半の事件部分のシナリオプロットは、瀬戸内シージャック事件など実在事件と一致する部分があり、リアル色が濃い異色作となっている。事件被害者のPTSDについても、2001年の附属池田小事件で注目されたばかりのものであった。また、本作冒頭の“横浜ベイブリッジを航行する客船の空撮映像”は、2004年公開の映画 海猿の2作目予告映像で構図が踏襲されている。 新春ドラマ祭・救命病棟24時(2005年) 第1シリーズのディレクターズカット特別版。 レストランで恋人の裕樹を待っている最中に急病人を診た小島楓が、救急車で近くの外科病院に搬送したところ、当直のバイトに来ていた矢部と知り合う。一緒に手術を行い、世間話で指導医の話になり、楓が進藤のことを回想する。この時点では、進藤は国際人道支援医師団医師としてアフリカにいる。 第3シリーズ 舞台は東都中央病院高度救命救急センター。 首都直下地震の発生を想定し第二関東大震災に遭遇した東京近郊の一都市を舞台に、災害医療に奮闘する救命医療チームの苦悩と活躍を描いた。第1シリーズで研修医として登場した小島楓が、正式にシリーズに復活することが話題となる。本作では小島も一流の救命医として活躍する。阪神・淡路大震災から10年経った2005年1月に放送された。 第3シリーズ最終回の翌週に、アナザーストーリー「看護師たちの救命救急センター」が放送された。看護師の佐倉亮太と大友葉月を中心とした特別ドラマと第3シリーズの総集編で構成され、東京が震災に見舞われた半年後にテレビ番組の取材で震災当時を振り返るという設定となっている。 緊急スペシャル 救命病棟24時〜救命医・小島楓〜 第1・2・3シリーズのディレクターズカット特別版。 2009年7月14日 - 2009年8月4日に4回にわたって放送されたスペシャルで、第4シリーズの撮影期間中の6月10日に主演の江口がバイク事故で重傷を負ったため放送が延期され、過去シリーズの登場人物4人を1人ずつゲストに迎え、楓との関係を中心とした新撮カットを含む緊急スペシャルが急遽放送されることになった。 舞台は清和第一病院高度救命救急センター。 エンディングでは江口から視聴者に向けたメッセージ(Episode1)や第4シリーズの撮影現場に江口が復帰する模様(Episode2)が併せて放送された。 第4シリーズ 当初は2009年7月7日に放送開始される予定であったが、江口の負傷により放送が1カ月延期され、8月11日からの放送、全7回に短縮された。最終第7回を2時間18分に拡大、2010年1月に2時間15分の特別編を放送し、都合10回分の放送枠を確保した。シリーズでは初となる番組連動データ放送が実施された。 舞台は海南医大高度救命救急センター。 横浜を舞台としているが、実際の横浜の医療体制とは異なる。第1・第3シリーズから小島楓、第2シリーズから山城紗江子が登場する。また、本シリーズでの新要素として、医師として進藤に匹敵する技術や理念を持ちながらも、救命医療に関する考え方が正反対のいわば「もう一人の進藤」とも言うべき救命医・澤井悦司(演:ユースケ・サンタマリア)が登場する。本シリーズでは、進藤・小島・澤井の三人を中心に、医師不足やたらい回し、医療訴訟、医療ミス、モンスターペイシェント、コンビニ受診とそれに伴う医療崩壊など現在の救急医療が直面している問題に焦点を当てて、ストーリーが展開していく。 キャッチコピーは「医療を、救命せよ。」、テーマは「救命医療の崩壊」。 モデルケースとなったのは、鳥取県米子市にある鳥取大学医学部附属病院の救命救急センターである(放送直前SPより)。同センターでは、救急災害科の教授と准教授を含む救急専門医4人全員が、心身の疲労などを訴え「救急現場の窮状を知ってほしい」として、2009年3月末に一斉辞職した。放送直前SPでは、後任のセンター長兼救急災害科教授に就任し同センターの建て直しに成功した本間正人医師へのインタビューも放送された。 第5シリーズ 2013年7月9日より放送開始。 舞台は国立湊大学附属病院救命救急センター。 第1・第3・第4シリーズで登場した小島楓が医局長として迎えられ、国立大学病院という「救命の最後の壁」として、急造のスタッフと大学病院との思惑を交差させながらストーリーが展開する。 第1シリーズから主演を務めた江口が降板、時任三郎をメインキャストに据えることになった。 キャッチコピーは「命とは、希望のことだと思う。」。
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