八九式中戦車とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 武器・装備 > 兵器 > 日本の戦車 > 八九式中戦車の意味・解説 

八九式中戦車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 06:24 UTC 版)

八九式中戦車(はちきゅうしきちゅうせんしゃ)は、1920年代後期に開発・採用された大日本帝国陸軍戦車中戦車)。日本初の国産制式戦車として開発・量産された。秘匿名称イ号」(「ロ号」は九五式重戦車[3]、「ハ号」は九五式軽戦車)。


注釈

  1. ^ 開発者の1人だった原乙未生は「参謀本部は改めて、重量約12tにして、輸送船の補助クレーンでも搭載容易なることの条件を要求して、さらに試作を履行することになった」と回想している[4]

出典

  1. ^ 『機甲入門』p569
  2. ^ アジア歴史資料センター「軽戦車審査の件」
  3. ^ 日本戦車記事『ロ号車は九五式重戦車』
  4. ^ 土門周平『日本戦車開発物語』光人社NF文庫、100-101頁
  5. ^ 1928年(昭和3年)に三菱内燃機から改称。のちの1934年(昭和9年)に三菱造船と合併し三菱重工業となる。
  6. ^ 汽車製造株式会社製の八九式は部隊からは不評だったといわれている。
  7. ^ 丸子工場は、1939年(昭和14年)7月から1971年(昭和46年)4月まで、三菱重工業株式會社 東京機器製作所に、1971年(昭和46年)4月から2001年(平成13年)5月まで、三菱自動車工業株式會社 トラック事業部 東京自動車製作所に、よって使用された。当時から下丸子は一大工業地域であり、主な工場として、1928年(昭和3年)に三井精機の前身である津上製作所(工作機械製造)、1934年(昭和9年)に北辰電機(光学工業)、1935年(昭和10年)に日本精工kk(ボールベアリング製造)、1937年(昭和12年)にキヤノン光学kkなどが移転してきた。これらの工場の多くは、1943年(昭和18年)に軍需会社法により軍需工場に指定された。戦後、61式戦車が開発されたのも、この丸子工場においてである。
  8. ^ 「歴史群像 2021年6月号」ワン・パブリッシング、38頁
  9. ^ これは後期型車体が登場したのが1933年(昭和8年)からで、一般に知られるようになったのが1934年(昭和9年)だからである。
  10. ^ 「歩兵火器弾丸効力試験 等」12頁。
    なお前2者(射距離45mと350mの試験)では弾頭に亀裂が生じたとある。
  11. ^ 『機甲入門』p551、p552
  12. ^ 「試製1式37粍砲、試製1式37粍戦車砲、試製37粍戦車砲、97式5糎7戦車砲機能抗堪弾道性試験要報」
  13. ^ ニセコの名称は公式には日本製鋼所の略であるが、それと同時に、ニッケルクロム鋼と、日本製鋼所室蘭工場(現在の日本製鋼所室蘭製作所)近く(ただし隣接しているのではなく、間に羊蹄山を挟むので相当離れている。北海道の地図を参照)の地名であるニセコとをかけたトリプルミーニングである。なお、この名称は社名に因んだ工法の名称であり、製品名ではない。ニセコ鋼(特長及び製法)に就て」『鐵と鋼』 15巻 3号 1929年 p.187-200, doi:10.2355/tetsutohagane1915.15.3_187, 社団法人日本鉄鋼協会(日本鐡鋼協會々誌)。
  14. ^ 『機甲入門』p535、p536
  15. ^ 館山海軍砲術学校「陸戦兵器要目表」37頁、陸軍省「陸軍軍需審議会に於いて審議の件」53-54頁等
  16. ^ 身の回りの品を積めるので、乗員や随伴歩兵には重宝され好評だったが、そうした使用法は後部サスペンションがへたるため整備兵には不評だった。
  17. ^ 「飛燕ひと足先に一般公開」『日本経済新聞』昭和40年7月20日夕刊 7面






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「八九式中戦車」の関連用語

八九式中戦車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



八九式中戦車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの八九式中戦車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS