使用人・主治医
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 03:21 UTC 版)
「うみねこのなく頃にの登場人物」の記事における「使用人・主治医」の解説
呂ノ上 源次(ろのうえ げんじ)* 声:船木真人 - 演 : 同様 右代宮家に仕えている使用人頭。屋敷が建った当初から、右代宮家に仕えている最古参の使用人。 寡黙かつ無口であり、右代宮家に対する忠誠、とくに金蔵に対する忠誠心が非常高い。 金蔵から信頼されている。蔵臼夫妻からは金蔵のスパイ扱いされて疎まれている。 紗音や嘉音にとっては父親のような存在。 ナイフ投げに習熟しており、暴れている人間の手や舞う蝶を一撃で壁に縫いとめ、仕留めるほどの腕前がある。 実は、右代宮家の使用人となる以前は台湾(当時は日本領土であった)で暮らしていた日本人である。台湾での身分は上流階級並みだったが、敗戦により情勢が不安定になり、家族を全て失ったものの金蔵の助けで日本に逃れた。このことから金蔵に恩を感じ取り、彼の使用人として働くことになった。 台湾に住んでいたころは非常にやんちゃな性格で、金蔵の悪友だった。マンガ版で若い頃の容姿はロノウェに似た姿で描かれている。 金蔵の娘(のちのヤス)が夏妃から崖へと落とされた際、その娘を助けたあと、金蔵とベアトリーチェ(2代目)のあいだに起こった過ちがこの娘に繰り返されることがないよう、娘を児童施設の「福音の家」に預け、金蔵には理御が死亡したというウソを伝えていた。 上記の娘が六軒島に帰ってくると、金蔵に知られないように娘を「ヤス」(安田紗代)と改名させ、彼女を使用人として暮らせるように手配していた。 金蔵の死亡隠蔽をしていたひとり。ヤスを真の当主と認知しているため、ヤスが起こす事件では常にヤスの共犯者である。 紗音(しゃのん)* / 紗代(さよ) 声:釘宮理恵 - 演 : MIO 右代宮家に仕える使用人。当初は16歳と記されていたが、episode7にて19歳と判明する。本名は「紗代」。 金蔵が援助を行っている孤児院「福音の家」の出身者。優しい性格のため、仕事が入っていない時間は年の近い戦人たちと遊んだり、会話したりすることも多い。幼い頃から10年も右代宮家に仕えているが、食事の名前や材料を聞かれても答えられないなどの些細なミスが多い。 譲治とは以前から交際をしており、相思相愛の関係である。そのため、絵羽や夏妃からは冷たく接されている。非常に強力な結界を展開することができるが、魔女の家具には及ばない。 「最終考察 うみねこのなく頃に散」ではヤスと紗音を同一視する記載があり、ヤスがEpisode7で自らを「恋をすることもできない体」と表現したことについて「紗音は「恋をすることもできない体」であることをうち明けられなかった、うち明けたら嫌われると思った」「最初は戦人への叶わぬ恋の代償行為として始まった譲治との交際は時間を経て真剣なものへと変わったが、譲治を愛したからこそ、彼の描く結婚後の未来像が彼女を苦しめていた」と述べられた。 その後、マンガ版Episode8にて、その正体が「ヤス」(安田紗代)から誕生した人格であったことが描写されている。基はヤスが「福音の家」にいた頃につくったイマジナリーフレンドであり、Episode8の10年以上前のヤスの回想でも1986年の世界と変わらぬ容姿で登場し、当時は「完璧で誰からも愛される理想の使用人」とされ各episodeに登場する彼女とはやや人柄が異なる。ヤスがベアトリーチェ(外見はクレル)の人格を生み出してから些細なミスをする等、人物像が変わった。 とても豊満な胸の女性として描かれているが、現実世界の彼女は偽乳である。 嘉音(かのん)* / 嘉哉(よしや) 声:小林ゆう - 演 : YAE 右代宮家に仕えている使用人。16歳。赤い帽子をかぶっている。本名は「嘉哉」。 紗音同様「福音の家」の出身者で、血縁関係ではない紗音を姉として慕う。 無口かつ無表情で、紗音とは対照的にあまり戦人たちとは喋らない。 右代宮家に仕えて3年目。源次には黙々と仕事をする勤務態度が気に入られており、金蔵からある程度の信頼を得ている。 物心がつく頃から使用人として過ごしてきたため、自由な生き方には懐疑的。自らを人間ではなく「家具」であると称している。 ベアトリーチェに対しては、敬意と同時に敵意も抱いている。朱志香に対して恋心を持っており、相思相愛でもある。なお、蔵臼からは友人のように接されているが、夏妃からは冷たくされている。自身も、夏妃に「地獄へ堕ちろ」と陰口を叩いている。 高い戦闘能力をもつが、魔女の家具には及ばない。 マンガ版Episode8にて、その正体が「ヤス」(安田紗代)から誕生した人格であったことが描写されている。 朱志香死亡の際、嘉音の遺体が見つからないのは嘉音=紗音だからである。 郷田 俊朗(ごうだ としろう)* 声:上別府仁資 - 演 : 小磯一斉 使用人のひとりである料理人。勤続期間は2年目になる。元大手ホテルのレストランのシェフで、料理の腕前は超一流。 「うみねこのなく頃に翼」に収録された短編では、彼自身が記したとされる手記が登場し、レストラン内の派閥争いに巻き込まれて退職を余儀なくされたことが明かされている。 向上心ゆえに「片翼の鷲」を許された使用人たちに対し、優位に振る舞おうとする。 虚栄心の持ち主でもあるが料理作りに対しては本気であり、料理について説明することには心から喜びを感じている。舌という味覚だけではなく脳による料理への知識という感覚が料理の味を引き立てることを理解しており、自身の腕の良さの誇示だけではなく料理のおいしさを引き立てるために料理の説明をしたがるというところもある。 1986年の親族会議に参加している使用人たちの中では、金蔵がすでに死亡していることを知らされなかった唯一の人物。 漫画版にて、Episode2とEpisode4の事件の共犯者だったことが判明した。 漫画版episode8では、過去に1度だけ女性関係の問題で職場を退職したことになっている。目立った失点がなく地味な存在であった郷田にすらそういった後ろ暗い過去があったという情報は精神的に不安定になっていたヤスの疑心暗鬼を更に悪化させ、私利私欲で夏妃に取り入ろうとしていると認識されたことで自身が事件に巻き込まれる原因となった他、右代宮家の関係者は誰も彼も罪業の持ち主であるというヤスの思い込みを強化することとなった。一方での「うみねこのなく頃に翼」に収録された短編ではレストラン内での派閥争いが退職の理由となっている。 熊沢 チヨ(くまさわ ちよ)* 声:羽鳥靖子 - 演 : 青田いずみ 右代宮家で家事を手伝うパートタイマー。80歳近い高齢で、退職と復帰を繰り返している。 お喋り好きで明るい性格だが、面倒な仕事が来ると「腰が痛い」などのを理由にサボる一面がある。しかし、人の立場を察することのできる人物。 「鯖」を題材とした冗談は十八番であり、一族の間では親族会議での定番のジョークとなっている。 怪談話をでっちあげて子供を怖がらせるのが好きという癖があり、「夜の右代宮家には、魔女が闊歩していたずらをくり返している」という怪談をはじめに語った張本人。 紗音や嘉音といった福音の家出身の使用人には慕われており、嘉音いわく「母のような存在」。 ヤスの事情を知っていることから、事件で裏からヤスに協力しているひとり。また、金蔵死亡隠蔽の協力者でもある。 南條 輝正(なんじょう てるまさ)* 声:石住昭彦 - 演 : 加藤隆浩 金蔵の主治医を務めている老紳士。病院は息子の雅行に譲っており、のんびりと余生を送っている。 大らかな性格で、金蔵の友人であり、使用人を除いて面会を許される唯一の人物。 金蔵と出会ったきっかけは、金塊をめぐる争いで負傷していた「ベアトリーチェ・カスティリオーニ」を金蔵が医院にかつぎこんだことから。西洋趣味が共通することから話が合い、チェスを通じて仲良くなった。 ヤスが起こす事件では常にヤスの共犯者である。また、金蔵死亡隠蔽の協力者でもある。
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