ワイヴァン隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 09:22 UTC 版)
「コードギアス 亡国のアキト」の記事における「ワイヴァン隊」の解説
アレクサンダで最前線へと向かうKMF部隊のパイロット達。当初はアキト以外に19名いたが、初陣のナルヴァ作戦でアノウの愚行のせいでアキト以外の全員が自爆、聖ラファエル騎士団との戦闘で戦死した。作戦終了後、リョウ、ユキヤ、アヤノが加わり、第4章終盤でアシュレイがワイヴァン隊と行動を共にし、最終章では共闘した。このワイヴァン隊メンバーは最後まで戦死者を出すことなく、聖ミカエル騎士団との最終決戦を生き残った。その後、アシュラ隊やワルシャワの老婆達と共に、家族として暮らしている。 佐山 リョウ(さやま リョウ) 声 - 日野聡 E.U.で生まれ育ったイレヴンの青年。そのため、日本に行ったことは無い。戦争により自分達を縛る世界を嫌って志を同じくする仲間達と共にゲットーを脱走、その途上で仲間の一部を失いながらも、自由に生きていくために殺人や強盗など非合法な手段を使いながらアンダーグラウンドで活動していた。その一環としてスマイラス将軍を誘拐しようとするが、アキトとレイラに阻止され捕縛、処罰との交換条件としてユキヤ、アヤノと共に准尉待遇で「wZERO」に加わる。 様々な手段でアンダーグラウンドを生き抜いてきた人間だが、純粋な一面も持っており、本質的には裏の無い性格。ユキヤとアヤノのことは特に大切に思っており、「自分たちの居場所」を探し求めている。戦場で捨て駒にされるためにレイラに拾われたと思っており、反抗的でアキトとレイラの命を狙っていたが、アキトの「ブレインレイド」を受けた後、アキトにシンパシーのようなものを感じ、アキトをシンから救った。 ワルシャワでは老婆達に物理的なセクハラ染みたからかいを受けて煙たがりながらも「婆ちゃん達」と慕うようになり、別れ際には最も泣いていた。また、この時にカナヅチであることが判明した他、別れの宴会ではアキトとレイラを二人きりにするなどの気遣いを見せ、方舟への強襲作戦の際にも一人で行こうとしたアキトに対し「心配しなくても皆でまたここに帰ってくるんだ」と殴りつけ一喝するなど、情に厚い面もみせるようになった。 シンとの決戦で機体は大破するものの、九死に一生を得て生還する。除隊して老婆達との共同生活を送り、老婆達のセクハラもまんざらではない模様。 第1章のエンディングでは、多くの仲間に慕われている様子が描かれ、小説版では仲間のマリコに好意を寄せられていた。 第2章では作戦中でありながらアキト達を後ろから撃ち反乱を起こしたが、小説版では「男のやることじゃない」とそのような行動はとらず、人物像に違いがある。 成瀬 ユキヤ(なるせ ユキヤ) 声 - 松岡禎丞 リョウの仲間の少年。情報収集やハッキング、爆発物の扱いを得意とする。KMF戦では狙撃手担当。wZERO入隊後は、アンナやクロエやヒルダと打ち解けている。 リョウと同じくE.U.で生まれ育ち、日本に行ったことはない。日本がブリタニアに占領されてからはアムステルダムのゲットーにいたが、他の旧日本人学生のいじめの対象となり、身体の至る所に傷を負っている。とりわけ目立つのが左手の傷で、そのため人間不信となり、収容施設を爆破して逃走しアンダーグラウンドに身を落とした。そこでリョウ達と出会ったことで家族を得たように思い、信頼を寄せるようになる。童顔気味であり、ワルシャワでは老婆達から女物の衣装を受け取り、更にアヤノからもバザーに出品されたドレスが似合うと言われてしまった。 いつもどこか冷めたような態度をとっているように見えるが、それはその賢さ故に状況を常に客観的に見ているためであり、根は激情型。リョウ達以外を人間と見なさず平然と殺戮する一方、大切に思う人間を守るためならば、自分の命さえ投げ出すことを厭わない。アキトには「面白い」と強い関心を抱いており、時間稼ぎのためとはいえ自らの過去を明かしている。レイラほどではないが知略にも優れ、「方舟の船団」の騒乱の真相を部分的に見抜いている。 ワルシャワでは、料理が得意な面を見せると共に老婆達の所有する古いPCの処理速度を自分の所持する端末で底上げをしてアノウのハッキングを見破って、自分達の軍籍の回復及びアノウへの仕返しを実行する。 方舟での戦闘後にアキトとアシュレイに続きリョウとアヤノが脱出した後、仲間を守るために自作の爆弾を聖ミカエル騎士団に投下するが、それが仇となって位置を察知されて方舟ごと撃墜されてしまう。方舟の墜落後、アンナの助言を受けたアキトとレイラによって救出され、ソフィの研究仲間のデイビットからデバイス手術を受けて一命を取り留める。 戦闘中に意識が戻り、これまで憎んでいた世界を仲間のためならば世界を愛するという答えを見出し、重傷の身体を圧して戦闘に参加、カンタベリーの撃破に成功する。また、心境の変化から左手の手袋を外している。老婆達からは「ちゃん」付けで呼ばれ、傷跡をネタにセクハラを受けながらも満更ではない様子を見せる。 テロリンというキャラクターのグッズをネットで販売しており、その収益をかつての活動資金にしていた。 香坂 アヤノ(こうさか アヤノ) 声 - 日笠陽子 リョウの仲間の少女。刃物の扱いに長けている。所持している小太刀は祖父から譲り受けたものであり、彼女が持つ唯一の家族の遺品である。KMF戦では近接戦担当。 リョウ、ユキヤと同じくE.U.で生まれ育ち、日本に行ったことはない。祖父曰く、先祖は侍であった模様。 三人組の中では一番年下。意地っ張りで、苛立ちや怒りといった感情をぶつけることが多い直情的な性格だが、美しい景色に感じ入るなど、素直な一面も持っている。彼女もまた、リョウ達のことを家族のように思っている。ただし、他人の恋愛事情などには鈍く、ワルシャワで老婆達との宴会を離れたアキトとレイラを二人きりにするリョウの意図が分からなかった。 当初はE.U.の兵士になっているアキトに敵意を抱いていたが、ワルシャワで過ごす内に好意を寄せていき、守り刀である祖父の小太刀を渡し、日本へ行く事への憧れを告げた。アキトへの好意はリョウとユキヤには見抜かれており、同性のアシュレイにも嫉妬する点をユキヤにからかわれている。最初は小太刀を取り上げ自分たちを使い捨てにする気だと思い込んでいたレイラともスロニムでの作戦後、ワルシャワの市場では普通に名前を呼び買い物に誘うなど、打ち解けるようになった。 聖ミカエル騎士団との戦闘ではユキヤに付き添って戦闘には参加していなかったが、アポロンの馬車を発射しようとするジャンに同じ女性として彼女のシンへの想いの歪みを諭す。 第1章のエンディングでは、幼いアヤノと先述の小太刀を手にした祖父、そして姉の姿が描かれている。小説版で姉が彼女を育てるために娼婦に身をやつしていたが、それ故売国奴としてなぶり殺しにされた過去が描写された。 15歳という年齢に不相応な抜群のスタイルを誇り、小説版ではグラスゴーを受け取る際に男達に情欲を向けられる他、スロニムでも制服などを着崩して言い寄られていたが、リョウとユキヤに撃退していた事が判明した。
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