ワイン醸造およびワインの特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/17 15:38 UTC 版)
「ソアーヴェ (ワイン)」の記事における「ワイン醸造およびワインの特徴」の解説
1990年代半ばまでにソアーヴェは年間600万ケースを生産するようになっており、そのうちの80%以上は地元の協同組合が製造したワインで、これらはバルクワインとして輸入業者に買い取られ、それぞれの会社のラベルで売り出される。こうしたワインのかなりの割合が、ソアーヴェの中心となる丘陵地の多いクラッシコ地区ではなく、平野部(ピアヌーラ (伊: pianura) )産のブドウで作られている。評価の高いソアーヴェのほとんどは、クラッシコ地区の丘陵地にある畑のブドウで作られているが、21世紀初頭にD.O.C.およびD.O.C.G.規定が変更されて以降は、クラッシコの呼称もあまり意味を成さないとワイン評論家たちは主張している。 ソアーヴェは、その歴史の大半においてミディアムボディのワインに仕立てられており、シャルドネのワインと肩を並べる存在であった。1980年代から1990年代にかけて、ワイン製造の方向性はより軽口でキレのあるタイプに移っていき、より重口のタイプのソアーヴェは人気を落とした。しかし21世紀に入ると、ガルガーネガの使用比率を高め、この品種独自の特徴をより生かしたソアーヴェを製造する傾向が強まった。 ソアーヴェ本来の特徴は、きれいな酸味とともに白い果実(洋梨やリンゴなど)・黄色い果実(アプリコットやマルメロなど)・ハーブの生き生きとした華やかなアロマをもつミディアムボディのワインであり、年月とともにカモミールや蜂蜜のニュアンスも加わる。マスター・オブ・ワイン (MW) のメアリー・ユーイング=マリガン(英語版)は、現在生産されているソアーヴェのうち、上質のものは麦わら色の溌剌として果実味の強い辛口ワインになると評している。ソアーヴェ・スペリオーレ DOCGの場合、ソアーヴェ DOCのワインよりも厚みがあり、アーモンドやチェリーの香りとともにほろ苦さが感じられるという。 2009年時点で、2,200名の加盟者を有するカンティーナ・ディ・ソアーヴェ協同組合は、ソアーヴェ DOCの生産全体の48%、ソアーヴェ・クラッシコの43%を占めていた。ワイン評論家のケリン・オキーフによると、カンティーナ・ディ・ソアーヴェのほか、カンティーナ・ディ・モンテフォルテを含む7つの協同組合が、長年ソアーヴェにおけるワイン生産に対して決定的影響力を握っていた。しかし2000年代以降、多くの生産者が協同組合から離れて独自にワインを製造するようになっており、ワインの品質向上への動きを加速させている。 だが消費者にとっては紛らわしいことに、協同組合に属さないジーニやピエロパン、テッサーリなどの最も優秀な生産者は、ソアーヴェ・スペリオーレ DOCGの呼称を使用していないことがある。というのもそうした生産者は、出来の良いソアーヴェ・クラッシコ DOCのワインのほうが、スペリオーレ DOCGの定めたアルコール度数やエキス分の下限を若干下回りながらも、スペリオーレ DOCGの規格に則ったワインより洗練され長持ちする製品になる、と実感しているからである。
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ワイン醸造およびワインの特徴
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「カルミニャーノ (ワイン)」の記事における「ワイン醸造およびワインの特徴」の解説
20世紀後半に、新しいワイン醸造家たちがオーク樽による熟成を試み始めた。概してカルミニャーノのワインはミディアムボディであり、カベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドすることによって、果実味にチョコレートのようなニュアンスが加わるだけでなく、長期熟成に耐えうる力も増す。
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