DOCGとは? わかりやすく解説

ディー‐オー‐シー‐ジー【DOCG】


デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ・エ・ガランティータ

(DOCG から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/08/15 11:00 UTC 版)

デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ・エ・ガランティータ: Denominazione di Origine Controllata e Garantita、略称 DOCG、または D.O.C.G、ディーオーシージー)は、イタリアワインにおける最上位の保護原産地呼称で、「統制保証原産地呼称」と称される。

概要

1963年に制定された、イタリアの食料品原産地認定 『デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ(DOC)』の上位分類として、1980年から認定が開始された。

2008年のEU新ワイン規則(2009年8月施行)制定に伴い、イタリアワイン法も2010年に改正(2010年5月施行)され、ワインの格付けはEUに合わせ「保護原産地呼称、Denominazione di Origine Protetta、DOP」「保護地理表示、Indicazione Geografica Protetta、IGP」「ヴィーノ、Vino」の3段階となった。DOCGは、DOPに含まれる扱いとなり、DOPの格付けの中でDOCGとDOCという2段階の格付けが存続することとなった。

2012年時点でDOCGは73銘柄であった。認定の最終審査がEUとなった最初の銘柄である「ニッツァ」は数年間審査が遅滞したが、その後「トゥッルム」「テッレ・アルフィエーリ」が認定された。2023年にはDOCG「アスティ」のサブゾーン「カネッリ」が甘口フリッザンテのタイプのみ独立、2025年にはDOC「チロ」のサブゾーン「クラシコ」の赤で既存のリゼルヴァより熟成期間の長い規格として「チロ・クラシコ」が独立、2026年にはDOC「モンテプルチャーノ・ダブルッツォ」のサブゾーン「カザウリア」が独立してDOCGとなり、79銘柄となった。また、近年にはDOCG「アスティ」にロゼのスプマンテが、DOCG「キャンティ」とDOCG「コーネロ」にロゼのタイプが追加された[1]

D.O.C.G. ワイン

DOCGワインは、イタリアワインの中でも法的に最上位に分類される。

認定年 DOCG名称 タイプ 主要品種
1980 バローロ ネッビオーロ100%
1980 バルバレスコ ネッビオーロ100%
1980 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ サンジョヴェーゼ(ブルネッロ)100%
1980 ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ サンジョヴェーゼ
1984 キャンティ 赤/

ロゼ

サンジョヴェーゼ
1987 ロマーニャ・アルバーナ 白/

白甘

アルバーナ
1990 ガッティナーラ ネッビオーロ(スパンナ)
1991 カルミニャーノ サンジョヴェーゼ / カベルネ
1991 トルジャーノ・ロッソ・リゼルヴァ サンジョヴェーゼ
1992 モンテファルコ・サグランティーノ 赤/

赤甘

サグランティーノ100%
1993 タウラージ アリアニコ
1993 アスティ 白泡/

ロゼ泡

モスカート・ビアンコ

ブラケット

1993 ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ
1995 フランチャコルタ 白泡/

ロゼ泡

シャルドネ / ピノ・ネロ / ピノ・ビアンコ
1996 キャンティ・クラッシコ サンジョヴェーゼ
1996 ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ 白/

白泡

ヴェルメンティーノ
1996 ブラケット・ダックイ / アックイ 赤/

赤甘/ 赤泡/ ロゼ/ ロゼ泡

ブラケット
1997 ゲンメ ネッビオーロ(スパンナ)
1998 ヴァルテッリーナ・スペリオーレ ネッビオーロ(キアヴェンナスカ)
1998 ガーヴィ / コルテーゼ・ディ・ガーヴィ 白/

白泡

コルテーゼ100%
1998 レチョート・ディ・ソアーヴェ 白甘/

白泡

カルガーネガ
2001 バルドリーノ・スペリオーレ コルヴィーナ / コルヴィノーネ / ロンディネッラ
2001 ソアーヴェ・スペリオーレ カルガーネガ
2001 ラマンドロ 白甘 ヴェルドゥッツォ・フリウラーノ100%
2003 スフォルツァート・ディ・ヴァルテッリーナ ネッビオーロ(キアヴェンナスカ)
2003 コッリーネ・テラマーネ・モンテプルチャーノ・ダブルッツォ モンテプルチャーノ
2003 フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ フィアーノ
2003 グレーコ・ディ・トゥーフォ 白/

白泡

グレコ
2004 ロエーロ / ロエーロ・アルネイス 赤 

ネッビオーロ

アルネイス

2004 コーネロ 赤/

ロゼ

モンテプルチャーノ
2004 ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ 赤泡 ヴェルナッチャ・ネーラ
2005 ドリアーニ ドルチェット100%
2005 チェラズオーロ・ディ・ヴィットーリア カラブレーゼ(ネロ・ダヴォラ) /フラッパート
2006 モレッリーノ・ディ・スカンサーノ サンジョヴェーゼ
2006 コッリ・オリエンターリ・デル・フリウーリ・ピコリット 白甘 ピコリット
2007 オルトレポー・パヴェーゼ・メートド・クラッシコ 白泡/

ロゼ泡

ピノ・ネロ
2008 バルベーラ・ダスティ バルベーラ
2008 バルベーラ・デル・モンフェラート・スペリオーレ バルベーラ
2008 ドルチェット・ディ・オヴァーダ・スペリオーレ / オヴァーダ ドルチェット100%
2008 チェザネーゼ・デル・ピーリオ チェザネーゼ
2008 レチョート・ディ・ガンベッラーラ 白甘/

白泡

カルガーネガ100%
2009 モスカート・ディ・スカンツォ 赤甘 モスカート・ディ・スカンツォ100%
2009 コネリアーノ・ヴァルドッビアデネ・プロセッコ / コネリアーノ・プロセッコ / ヴァルドッビアデネ・プロセッコ 白/

白泡

グレーラ
2009 アゾロ・プロセッコ / アゾロ 白/

白泡

グレーラ
2010 ドルチェット・ディ・ディアーノ・ダルバ / ディアーノ・ダルバ ドルチェット100%
2010 ルケ・ディ・カスタニョーレ・モンフェラート ルケ
2010 アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ コルヴィーナ / コルヴィノーネ / ロンディネッラ
2010 アリアニコ・デル・ヴルトゥレ・スペリオーレ アリアニコ100%
2010 エルバルーチェ・ディ・カルーゾ / カルーゾ 白/

白甘/白泡

エルバルーチェ100%
2010 コッリ・ボロニェージ・ピニョレット 白/ 白泡 ピニョレット
2010 カステッリ・ディ・イエージ・ヴェルディッキオ・リゼルヴァ ヴェルディッキオ
2010 ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ ヴェルディッキオ
2010 レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ 赤甘 コルヴィーナ / コルヴィノーネ / ロンディネッラ
2011 ピアーヴェ・マラノッテ / マラノッテ・デル・ピアーヴェ ラボーゾ・ピアーヴェ / ラボーゾ・ヴェロネーゼ
2011 バニョーリ・フリウラーロ / フリウラーロ・ディ・バニョーリ 赤/ 赤甘 ラボーゾ・ピアーヴェ
2011 モンテッロ・ロッソ / モンテッロ カベルネ / メルロ / カルメネール
2011 モンテクッコ・サンジョヴェーゼ サンジョヴェーゼ
2011 スヴェレート カベルネ / メルロ

サンジョヴェーゼ

2011 ヴァル・ディ・コルニア・ロッソ / ロッソ・デッラ・ヴァル・ディ・コルニア サンジョヴェーゼ / カベルネ / メルロ
2011 カステル・デル・モンテ・ネーロ・ディ・トロイア・リゼルヴァ ネロ・ディ・トロイア
2011 カステル・デル・モンテ・ロッソ・リゼルヴァ ネロ・ディ・トロイア
2011 カステル・デル・モンテ・ボンビーノ・ネーロ ロゼ ボンビーノ・ネロ
2011 アリアニコ・デル・タブルノ 赤/ ロゼ アリアニコ
2011 オッフィーダ 赤/ 

モンテプルチャーノ

ペコリーノ  パッセリーナ

2011 コッリ・ディ・コネリアーノ 赤/

赤甘/ 白

メルロ / カベルネ

マルツェミーノ

マンツォーニ・ビアンコ / シャルドネ / ピノ・ビアンコ

2011 リゾン タイ・ビアンコ
2011 ロザッツォ フリウラーノ / ソービニヨン・ブラン / シャルドネ / ピノ・ビアンコ
2011 フラスカーティ・スペリオーレ マルヴァジア
2011 カンネッリーノ・ディ・フラスカーティ 白甘 マルヴァジア
2011 コッリ・エウガネイ・フィオル・ダランチョ / フィオル・ダランチョ・コッリ・エウガネイ 白甘/白泡 モスカート・ジャッロ
2011 アルタ・ランガ 白泡/ロゼ泡 シャルドネ / ピノ・ネロ
2011 エルバ・アレアティコ・パッシート /アレアティコ・パッシート・デッレルバ 赤甘 アレアティコ100%
2011 プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア・ドルチェ・ナトゥラーレ 赤甘 プリミティーヴォ100%
2016 ニッツァ バルベーラ100%
2019 テッレ・トッレージ / トゥッルム 赤/ 

白/

白泡

モンテプルチャーノ

ペコリーノ  パッセリーナ

シャルドネ

2020 テッレ・アルフィエーリ 赤/ 白 ネッビオーロ

アルネイス

2023 カネッリ 白甘 モスカート・ビアンコ100%
2025 チロ・クラシコ ガリオッポ
2026 カザウリア モンテプルチャーノ

関連項目

脚注

  1. Governo Italiano Masaf.”. 2026年8月11日閲覧。

外部リンク



英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「DOCG」の関連用語

DOCGのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



DOCGのページの著作権

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのデノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ・エ・ガランティータ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS