レチョート・ディ・ソアーヴェ DOCG
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/17 15:38 UTC 版)
「ソアーヴェ (ワイン)」の記事における「レチョート・ディ・ソアーヴェ DOCG」の解説
パッシート方式の甘口ワインの規格であるレチョート・ディ・ソアーヴェ DOCG (Recioto di Soave DOCG) は、ソアーヴェ DOCの下位区分であったが、1998年にD.O.C.G.として独立した。区域の範囲はソアーヴェ・スペリオーレ DOCGと同一である。レチョートの語源にかんしては、農民が陰干しのブドウを耳たぶの固さになるまで乾燥させたことから、耳たぶを意味するイタリア語のレチョートと呼ばれるようになったという説がある。現行の規定では、使用するブドウのうちガルガーネガは70%以上でなくてはならず、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェは残りの最大30%分に使用することができる。また、その他の地元産白ブドウ品種は合計で最大5%まで使用が認められている。ブドウの収量を1ヘクタールあたり9トン以下に制限し、完熟したブドウを風通しのよい部屋で乾燥させ、翌年の1月ごろに発酵させる。さらに出荷までには10カ月以上熟成させなければならない(収穫年の翌年9月1日解禁)。そのため収穫したブドウの総重量に対する完成品のワインの総重量の割合(歩留まり率)は、通常のワインの場合よりも低い40%以下になる。また、最低アルコール度数は通常のワインよりも高い14%(実質は12%)となっている。 このD.O.C.G.には発泡タイプのスプマンテの規格も存在する。非発泡タイプのレチョートと異なるのは、歩留まり率が42%以下、最低アルコール度数が(実質)11.5%となっている点である。
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