マーク43 - 85
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 08:52 UTC 版)
「アイアンマンのアーマー」の記事における「マーク43 - 85」の解説
トニーが “アーマー依存症”を克服した後(『3』以降)に開発したアイアンマン・アーマー。 マーク43 登場:『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』 マーク42の改良版。金の割合が高いマーク42とは対照的に従来通り赤の割合が高くなっている。パーツの分離飛行機能やAIによる自動制御を受け継いでいるほか、赤外線スキャナーにより壁を透視する事も可能で、ハルクバスターではコアユニットの役割を果たす。また、マーク42よりも頑丈になり衝撃にも強くなってる上、銃弾の跡もつきづらくなっており、武装は厚さ0.9mのコンクリートも爆破できるように強化改良されたリパルサー、肩部に取り付けられた対人用小型ミサイルを発射するキャノン、ガントレットからの対アーマー用ミサイル、要塞潜入用ミサイルなど、兵器としての性能が非常に高いアーマーである。 マーク44 登場:『エイジ・オブ・ウルトロン』 通称“ハルクバスター”。 ハルクが暴走した場合に備え、ブルース・バナーと共同開発した対ハルク用アーマー。支援輸送ポッドの“ヴェロニカ”に分割した状態で保管されている。装着の際にはヴェロニカからハルクを一時的に拘束する為のケージ状の放電プレートで囲って安全を確保してから、パーツを射出してマーク43を中心に装着する。 サイズはハルク以上に大きく、アーマーの中でも最大級。稼働にはアーク・リアクター1つでは出力が足りず、背中や両足に多数のリアクターを内蔵している。これまでのアーマーの機能を踏襲しているが、ハルクと互角に渡り合えるパワーを有し、掌部分からの高出力リパルサー・レイ、大型ミサイル四基、右腕のスタンガンと睡眠ガススプレー及び円筒弾、左腕の手首部が高速に伸縮するパンチ連打機構とハルク拘束用手錠の展開機構、劇中未使用だったが背部の緊急脱出用ハッチなど、多彩な重武装と機能を備えている。ディスプレイのインジケーターの色はオレンジ色。また、パーツが破損した際は該当部位のみをパージし、付近で滞空しているヴェロニカからスペアパーツを射出して換装するなど、他のアーマーとは一線を画する運用方法が取られている。 マーク45 登場:『エイジ・オブ・ウルトロン』 流線型のボディとリアクターの形状が六角形になっているのが特徴。太もものデザインはマーク42の腕部分から、頭部はマーク42の没デザインからの流用である。AIのJ.A.R.V.I.S.は人造生命体であるヴィジョンに移植したため、女性音声のAIである“F.R.I.D.A.Y.”がO.S.になっている。 武装などに変更は無いが、“ウルトロン・セントリー”との戦闘の後で、ペタワットレーザーとユニ・ビームを使用してもエネルギー切れを起こさなかったことから出力が上がっていると思われる。装着シーンが本編では無かったので、どのように装着するのかは不明。 マーク46 登場:『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』 従来の胸部リアクターに加え、身体各部に小型のリアクターを組み込んだアーマー。マーク45に引き続きF.R.I.D.A.Y.がサポートを行う。 武装はリパルサーや腕部ミサイルにユニ・ビーム、肩部空対地ミサイル、ペタワットレーザーに加え、EMP発生装置、捕獲用ネット、小型手錠といった武装も増加し、アーマー内に消化ガス噴射装置が組み込まれている。敵の行動パターンを分析して対処できるようにするなど、武装以外の機能も備わっている。 劇中ではヘリの座席に備え付けられたボタンを人差し指で押すことで細分化されたアーマーが装着される、という描写が存在するがこれがマーク42と同様の機構かは不明である。また従来のアーマーとは異なりヘルメット部分が完全収納式になっている。 スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカとの激しい肉弾戦の末に胸部のリアクターを破壊され、機能を停止した。 マーク47 登場:『スパイダーマン:ホームカミング』 マーク46の別カラーバージョンで、腕部内側と胸部から膝上までが銀色。救助活動のみで戦闘はしなかった。Wi-fiによる遠隔操作機能など基本は変わっていないが、左前腕部に数本分のワイヤーを発射する射出機が追加され、オプションとしてヴェロニカより大量の小型リアクターを単独で付随飛行させることが可能。 マーク48 登場:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』 通称“ハルクバスター・マーク2”(HULKBUSTER 2.0)。マーク44の強化型。ブルースが生身で装着し、“ワカンダ”での戦いに投入される。性能もパワーも格段に上がっているため、“アウトライダーズ”を一気に相手取ることが可能。武装はリパルサー・レイとレーザービーム砲。 なお劇中では左腕を破壊されているが、マーク44とは異なりスペアパーツと換装することはなかった。 マーク49 登場:『アベンジャーズ/エンドゲーム』 通称“レスキュー”。探索救助作戦用アーマーであるペッパー専用のアイアンマン・アーマー。ベースカラーはラベンダーブルーとシャンパンゴールドで、外観は後述のマーク85に酷似しており、折りたたみ式のヘルメットを採用しているも、アイアンマンやウォーマシンのアーマーとは異なり、スリムなフォルムに加えて柔らかい雰囲気のマスクなど、女性用アーマーであることが強調されたデザインで、後述のマーク50や85と同様にナノテクノロジーが導入されている。飛行時には、6枚のエアーフラップで構成される背面のバックパックが展開し、搭載されたマイクロリパルサースラスターとの併用で安定した飛行が可能になるこれに加え、他のアーマーに比べて種類は少ないものの、両掌のリパルサーのほか、バックパックから展開される特徴的なドローン“自立エネルギーディスプレーサー”を備えており、後者から照射される高出力のブラストは敵機を一撃で破壊するほど強力であるなど、探索救助用という開発コンセプトだけにとどまらず、武装面も歴代アーマーと比べても遜色がない性能を誇る。 ペッパーはこのアーマーの使用を拒否していたが、サノスの群勢との最終決戦時に装着し参戦。かつてマーク42を一時的に装着した時と異なり、トニーと夫婦ならではの息が合ったコンビネーションや、ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプとシュリとの連携攻撃など、このアーマーの機能を巧みに使いこなした。 マーク50 登場:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 通称“ブリーディング・エッジ・アーマー”。高度なナノテクノロジーによりその形状を自在に変化させるアーマー。普段はトニーの胸部に取り付けられた、ナノボットの格納ユニットとしても機能する取り外し可能な新しいアーク・リアクターに格納されている。トニーがリアクターに触れる事でナノボットが液体状に放出され、トニーの全身を包み込み装着される。マーク47に比べてデザインは大幅に異なり、以前のアーマーよりも流体でスマート。マーク45、46、47のようにF.R.I.D.A.Y.を備えるが、宇宙船に乗り込んだ際には通信が途絶えてしまい、それ以降はサポートなしで戦闘を行っている。 武装はナノボットにより装着者の望む武器を自動形成され、劇中では、槍、盾、アームハンマー、ミサイル、低温冷却液・ナノマシン噴射装置、リパルサー・レイ発射強化ユニット、リパルサー電磁エネルギーブレード、リパルサーアームキャノン、レーザービーム砲、加速用ブースターなど多数の武装を形成・使用した。また、ナノボットでアーマーの破損箇所を自己修復する機能も搭載され、さらに、アーマーの一部分を対象物に装着させる機能まで備わっており、過去のアイアンマン・アーマーを遥かに上回る性能と汎用性を誇る。なお、ナノボットをアーマーへ全面的に使用しているため、マーク42から引き継がれている自動キャッチ機能は撤廃されている。アーマーは10億以上のナノボットで構成されているが、パワーと耐久性は他のアーマー以上に高い。しかし、ナノボットも無尽蔵ではなく、放出量には限度がある。 マーク80 登場:ディズニーパーク『アベンジャーズ・キャンパス』 マーク85 登場:『アベンジャーズ/エンドゲーム』 トニーが最後に使用したアイアンマン・アーマー。マーク50やレスキューと同じくナノテクノロジーを採用しており、流体でスマートなフォルムだが、両二の腕部と両大腿部に金色が配されているため、マッシブな外観となっている。 基本機能としてはマーク50と同様に、取り外し可能のアーク・リアクターから放出されるナノボットによるアーマー及び武装の自動形成、リパルサーでの飛行、F.R.I.D.A.Y.の音声サポートなどはそのままに、更に性能が向上しているとされる。 機能・武装も“タイム泥棒作戦”からサノスの群勢との最終決戦にまで多数行使されており、従来のリパルサー・レイやユニ・ビーム、右掌からの低温冷却液に加え、右人差し指と中指の先からはトーチバーナーを噴射可能で、腕部には盾型のバリヤー“ナノ・シールド”と、三角形の“エナジー・ブレード”、リパルサーより大型の“クロー・ブラスター”を、背面にはソーが放った雷撃を吸収・強化して放射する装置の“ナノ・ライトニング・リフォーカサー”をそれぞれ形成した。 そして最大の特徴は、“インフィニティ・ガントレット”と同様にインフィニティ・ストーンのエネルギー制御機能を有していることであり、トニーは2014年からタイムトラベルしてきたサノスとの決戦の最終局面で、サノスから奪い返した6つのストーンを右手側のガントレットにはめ込み、その際トニーは、強靭な肉体に“ナノ・ガントレット”を装備していたブルースですら絶叫・負傷するほどのダメージに対して、即死することも苦しみの声を上げることも無くスナップを敢行。サノスの群勢を全て消滅させることに成功するが、トニーの身体そのものはダメージに耐え切れておらず、彼は息を引き取った。
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