マイヒメ【マイヒメ】(草花類)
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登録番号 | 第7009号 |
登録年月日 | 1998年 10月 29日 | |
農林水産植物の種類 | ファレノプシス | |
登録品種の名称及びその読み | マイヒメ よみ:マイヒメ |
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品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | 2001年 10月 30日 | |
品種登録者の名称 | 有限会社渡辺ラン園 | |
品種登録者の住所 | 栃木県下都賀郡都賀町大字家中2971番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 渡邉武夫 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「ロマンス ミキ」に「オトヒメ」を交配して得られた実生の選抜系どうしを交配して育成されたものであり,花色はドーサル・セパルが紫ピンクの地色に鮮紫ピンクのぼかし,ラテラル・セパルが紫ピンクの地色に鮮紫ピンク色のぼかし及び紫赤色の点斑,ペタルが淡紫ピンクの地色に鮮紫ピンク色のぼかし,リップ中央裂片は淡紫ピンクの地色に穏紫ピンク色のぼかしが入る平咲の中型種である。 株の大きさは中,草姿は横性である。葉の正面の形は倒披針形,先端の形は微突形,横断面の形はⅢ型,向きは水平,ねじれは無,幅は76~100㎜,長さは20.1~30㎝,表面の色は暗緑である。花序の型は総状,花数は11~15,花型は平,花の横径は10.1~12.5㎝,縦径は7.6~10.0㎝である。ドーサル・セパルの正面の形は楕円形,先端の形は円形,周縁の波打ちは無,ラテラル・セパルの正面の形は長楕円状披針形,先端の形は鈍形,周縁の波打ちは無である。ペタルの正面の形は半円形,先端の形は円形,周縁の波打ちは無である。リップ中央裂片の正面の形はⅡ型,横断面の形はⅦ型である。花色はドーサル・セパルは紫ピンク(JHS カラーチャート8903)の地色に鮮紫ピンク(同8904)のぼかし斑が入る,ラテラル・セパルは紫ピンク(同8903)の地色に鮮紫ピンク(同8904)のぼかし斑及び紫赤(同9714)の点斑が入る,ペタルは淡紫ピンク(同8902)の地色に鮮紫ピンク(同8904)のぼかしが入る,リップの中央裂片は淡紫ピンク(同8902)の地色に穏紫ピンク(同9712)のぼかしが入る,側裂片は淡紫ピンク(同8902)の地色に浅橙黄(同2203)のぼかし及び紫赤(同9714)の条線が入る。花の香りは無,開花期は春である。 「ロマンス ミキ」と比較して,セパル及びペタルのぼかし斑の色が鮮紫ピンクであること,リップ中央裂片の正面の形がⅡ型であること等で,「オトヒメ」と比較して,リップ中央裂片の正面の形がⅡ型であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和59年に出願者の温室(栃木県下都賀郡都賀町)において,「ロマンス ミキ」に「オトヒメ」を交配し,その実生の選抜系どうしを交配して得られた実生開花株の中から選抜,以後,増殖を行いながら特性の調査を継続し,平成2年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
まいひめ【マイヒメ】(食用作物)
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登録番号 | 第4471号 |
登録年月日 | 1995年 3月 27日 | |
農林水産植物の種類 | 稲 | |
登録品種の名称及びその読み | まいひめ よみ:マイヒメ |
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品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 青森県 | |
品種登録者の住所 | 青森県青森市長島一丁目1番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 堀末登 小林陽 上原泰樹 工藤哲夫 小山田善三 川村陽一 藤村泰樹 三上泰正 立田久善 須藤充 館山元春 横山裕正 諏訪充 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「青系89号」(後の「むつほまれ」)に「ふ系130 号」を交配して育成された固定品種であり,育成地(青森県十和田市)における成熟期は中生の早,障害型耐冷性及び耐倒伏性が強く,多収の水稲,粳種である。 草型は偏穂重型,稈長は短,稈の細太は中,剛柔はやや剛,止葉の直立の程度はやや立,葉身及び葉鞘の色は緑である。穂長はやや短,穂数はやや少,粒着密度は密,穂軸の抽出度はやや短である。穎色は黄白,ふ先色は黄白-黄,芒の有無と多少は無である。玄米の形,大小,精玄米千粒重及び光沢は中,見かけの品質は中の上,食味は上の下である。出穂期及び成熟期は中生の早,障害型耐冷性及び耐倒伏性は強,穂発芽性はやや難,収量は多である。いもち病抵抗性推定遺伝子型はPiーa ,穂いもち圃場抵抗性及び葉いもち圃場抵抗性はやや強である。 「むつほまれ」及び「アキヒカリ」と比較して,障害型耐冷性が強いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,青森県農業試験場藤坂支場(十和田市)において,昭和59年に「青系89号」(後の「むつほまれ」)に「ふ系130 号」を交配し,61年に雑種第4代で個体選抜,以後,系統育種法により選抜,育成された固定品種である。63年から特性検定試験,平成元年から生産力検定試験及び系統適応性試験,2年以降「ふ系159 号」の系統名で地域適応性を検討し,その特性を確認して育成を完了した。4年は雑種第10代である。 |
舞姫【マイヒメ】(草花類)
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登録番号 | 第11745号 |
登録年月日 | 2004年 3月 3日 | |
農林水産植物の種類 | スターチス | |
登録品種の名称及びその読み | 舞姫 よみ:マイヒメ |
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品種登録の有効期限 | 20 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 進藤俊英 | |
品種登録者の住所 | 山梨県北巨摩郡小淵沢町8098番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 進藤俊英 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、育成者所有のシネンシス系からの変異株であり、花冠が明黄色、がくが鮮紫ピンク色の切花向きの品種である。草形は根出葉・茎出葉とも、草丈は中、分けつの程度は無又は少である。茎の太さ及び色は中、翼は無、たく葉は小、分枝数は多、分枝長は長、枝姿はⅣ型である。成葉の形はⅣ型、葉縁の波打ちは少、葉長及び葉幅は中、葉身の色は緑、光沢は少、毛は無又は極少、葉柄の長さ及び色は中である。花茎の分枝角度は直立、抽苔数は少、一次分枝の小花数は極多、花の向きは上向き、花冠の形はⅣ型、多少及び径は中、長さはやや短、色は明黄(JHS カラーチャート2506)である。がくの直径は大、長さはやや短、色は鮮紫ピンク(同9505)である。花の香りは有、開花期は早である。「ダイレディールージュ」と比較して、成葉の形がⅣ型であること、一次分枝の小花数が多いこと等で、「ダイレディークイーン」と比較して、花茎の分枝角度が直立であること、一次分枝の小花数が多いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成9年に育成者の温室(山梨県北巨摩郡小淵沢町)において、育成者所有のシネンシス系の変異株を発見、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、11年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
マイヒメ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 09:58 UTC 版)
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![]() 日本花の会 結城農場のマイヒメ
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Cerasus ‘Maihime’[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
マイヒメ(舞姫) |
マイヒメ(舞姫、学名:Cerasus ‘Maihime’)はバラ科サクラ属のサクラ。エドヒガン系の栽培品種のサクラで、公益財団法人日本花の会がヤエベニシダレの実生から作出したヤエザクラ。
特徴と由来
樹高は高木で樹形は盃状。八重咲きで中輪の花を咲かせ、花弁の色は淡紅色。東京の花期は4月上中旬でソメイヨシノの少し後に咲く。親のヤエベニシダレと同じくエドヒガンの特徴を受け継ぎ葉より先に花が展開する。花の形態もヤエベニシダレと似るが、樹形が枝垂れないのが大きな違いである。エドヒガンは病気に強く寿命が長いので、マイヒメもこの特徴を受け継ぎ、ソメイヨシノで問題になっているてんぐ巣病への耐性が強いと考えられている[1][2]。
日本花の会が創立50周年を記念して作出した栽培品種である。作出のきっかけは、日本花の会の結城農場の桜見本園を訪れた見学者から、同会で作出した品種はどれかと問われたことであった。同会はサクラの名所づくりに適した 「花が美しく、丈夫で、特徴のある」サクラを選抜し各地に配布してきた実績はあるが、独自の栽培品種を作出した実績はなかったので、これを機に独自の栽培品種の作出を開始した。1997年(平成9年)6月に同会の桜見本園で19種類21個体のサクラから合計200粒ほどの種子を採り、翌1998年(平成10年)3月に播種し、このうち発芽して育成した57本のうち、新しい品種特性を持ち優良個体であったヤエベニシダレの実生からマイヒメが誕生した。命名は同会の会報誌や公式サイトを介した公募で行われた。84件の応募があり、新しい桜をイメージできること、親しみを感じること、呼びやすいことを条件に14件に絞り込まれ、最終的にマイヒメ(舞姫)に決定した。応募者によると、会報誌に掲載された新品種の写真を見て明治時代の鹿鳴館でフリルの付いたドレスを着て踊る貴婦人を連想しての命名であった。2012年(平成24年)5月の同会の創立50周年記念式典で初披露され、同年秋より配布され始めた。2011年(平成23年)8月に種苗法に基づく品種登録をしたため、増殖等の利用には日本花の会の許諾が必要である[1][2]。
植栽地
茨城県結城市の日本花の会の結城農場の桜見本園に原木ともう1本の2本があるほか、小説『舞姫』と関連して島根県津和野町の森鷗外の生家にも植栽された。また東京の上野恩賜公園と千鳥ヶ淵緑道にも植栽されている[2]。
脚注
注釈
出典
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