代替品種への植え替え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 03:45 UTC 版)
「ソメイヨシノ」の記事における「代替品種への植え替え」の解説
公益財団法人日本花の会は、桜の名所作りに適した品種として、樹勢が強健で鑑賞性が高い複数の品種を推奨して配布している。その対象は、2022年(令和4年)度はエドヒガン(向野)(富山県南砺市の選抜個体からの増殖)、タイリョウザクラ、ジンダイアケボノ、マイヒメ、ハナカガミ、イチヨウ、コウカ、カンザンの8品種である。 従来はソメイヨシノも、その人気から配布対象品種であり、日本花の会だけでも200万本以上の苗木を配布してきたが、上記のようにてんぐ巣病に弱いため、2005年(平成17年)度から苗木の配布を、2009年(平成21年)度からは販売も終了し、ソメイヨシノから植え替えする場合の代替品種としては、花や開花時期がソメイヨシノと類似している上に、サクラ類てんぐ巣病にも強いジンダイアケボノかコマツオトメへの植え替えを推奨している。 また生長が速く、大木になりやすいソメイヨシノは、根が浅く広く張り、それに伴って街路や隣接敷地の舗装を変形させて破壊し、バリアフリーの面で障害となりやすい。大木になりやすい上に樹形が横に広がる傘状のため、狭い街路に街路樹として植えた場合は、車道からの見通しや隣接区域への障害になる可能性がある。このため特に都市部では、植え替え時にソメイヨシノより、小型のジンダイアケボノが選好されやすくなっている。
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