コリーダ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 04:09 UTC 版)
コリーダ(Corrida)はフランスの競走馬。1936-37年に凱旋門賞を連覇した。マルセル・ブサックの代表的な生産馬としても知られる。第2次世界大戦中に消息不明となった。 Corrida 血統 ハリーオン系 性 牝 Coronach1923 栗毛 イギリス Hurry On Marcovil 毛色 栗毛 Toute Suite 生年 1932 Wet Kiss Tredennis 生産地 フランス Soligena 生産者 マルセル・ブサック Zariba1919 鹿毛 フランス Sardanapale Prestige 馬主 マルセル・ブサック Gemma 調教師 ジョン・E・ワッツ St.Lucre St.Serf 成績等 33戦13勝 Fairy Gold F-No.9-e コリーダ(Corrida)はハリーオン系らしい晩成型のステイヤーだった。2歳(1934年)時にモルニ賞を勝つなど、能力の片鱗を見せたが、3歳(1935年)のクラシックシーズンはイギリスの1000ギニーやオークスに挑んで惨敗した。本来夏に行われるベルギーのオステンド国際大賞が、この年はベルギー王妃の交通事故死の影響で9月に延期され、コリーダはここで本命のアドミラルドレイク(Admiral Drake)を破った。しかしその後フランスに戻り、秋の重賞を3戦して1勝もできなかった。 コリーダが本格化したのは古馬になってからで、1936年(4歳時)にイギリスのハードウィックステークス、ベルギーのオステンド国際大賞を勝ち、地元フランスでは凱旋門賞、共和国大統領賞、マルセイユ大賞、エドヴィル賞に勝った。翌年(5歳時)もオステンド国際大賞、ドイツの帝都大賞(現在のベルリン大賞)を勝ち、さらに凱旋門賞を連覇した。 引退して繁殖牝馬となったコリーダは子に恵まれず、出産した産駒は2頭で、うち1頭は生まれてすぐに死んだ。その後まもなく第二次世界大戦が始まり、フランスはドイツ軍の侵攻を受けた。その後のことははっきりとは判っていないが、いずれにしても1944年のノルマンディー上陸作戦の後にはコリーダの姿はなかった。上陸作戦に巻き込まれて死んだと考えられている。しかし結果的にただ1頭の産駒となったコアラズ(Coaraze)は1945年に仏ダービーを勝った。 表 話 編 歴 凱旋門賞勝ち馬 第001回(1920年) コムリッド第002回(1921年) クサール第003回(1922年) クサール第004回(1923年) パース第005回(1924年) マシーヌ第006回(1925年) プリオリ第007回(1926年) ビリビ第008回(1927年) モンタリスマン第009回(1928年) カンタル第010回(1929年) オルテッロ第011回(1930年) モトリコ第012回(1931年) パールキャップ第013回(1932年) モトリコ第014回(1933年) クラポム第015回(1934年) ブラントーム第016回(1935年) サモス第017回(1936年) コリーダ第018回(1937年) コリーダ第019回(1938年) エクレールオーショコラ第020回(1941年) ルパシャ第021回(1942年) ジェベル第022回(1943年) ヴェルソ第023回(1944年) アルダン第024回(1945年) ニケローラ第025回(1946年) カラカラ第026回(1947年) ルパイヨン第027回(1948年) ミゴリ第028回(1949年) コロネーション第029回(1950年) タンティエーム第030回(1951年) タンティエーム第031回(1952年) ヌッチョ第032回(1953年) ラソレリーナ第033回(1954年) シカボーイ第034回(1955年) リボー 第035回(1956年) リボー第036回(1957年) オロソ第037回(1958年) バリーモス第038回(1959年) セントクレスピン第039回(1960年) ピュイッサンシェフ第040回(1961年) モルヴェド第041回(1962年) ソルティコフ第042回(1963年) エクスビュリ第043回(1964年) プリンスロイヤル第044回(1965年) シーバード第045回(1966年) ボンモー第046回(1967年) トピオ第047回(1968年) ヴェイグリーノーブル第048回(1969年) レヴモス第049回(1970年) ササフラ第050回(1971年) ミルリーフ第051回(1972年) サンサン第052回(1973年) ラインゴールド第053回(1974年) アレフランス第054回(1975年) シュターアピール第055回(1976年) イヴァンジカ第056回(1977年) アレッジド第057回(1978年) アレッジド第058回(1979年) スリートロイカス第059回(1980年) デトロワ第060回(1981年) ゴールドリヴァー第061回(1982年) アキイダ第062回(1983年) オールアロング第063回(1984年) サガス第064回(1985年) レインボウクエスト第065回(1986年) ダンシングブレーヴ第066回(1987年) トランポリーノ第067回(1988年) トニービン第068回(1989年) キャロルハウス 第069回(1990年) ソーマレズ第070回(1991年) スワーヴダンサー第071回(1992年) スボーティカ第072回(1993年) アーバンシー第073回(1994年) カーネギー第074回(1995年) ラムタラ第075回(1996年) エリシオ第076回(1997年) パントレセレブル第077回(1998年) サガミックス第078回(1999年) モンジュー第079回(2000年) シンダー第080回(2001年) サキー第081回(2002年) マリエンバード第082回(2003年) ダラカニ第083回(2004年) バゴ第084回(2005年) ハリケーンラン第085回(2006年) レイルリンク第086回(2007年) ディラントーマス第087回(2008年) ザルカヴァ第088回(2009年) シーザスターズ第089回(2010年) ワークフォース第090回(2011年) デインドリーム第091回(2012年) ソレミア第092回(2013年) トレヴ第093回(2014年) トレヴ第094回(2015年) ゴールデンホーン第095回(2016年) ファウンド第096回(2017年) エネイブル第097回(2018年) エネイブル第098回(2019年) ヴァルトガイスト第099回(2020年) ソットサス第100回(2021年) トルカータータッソ
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「コリーダ」の例文・使い方・用例・文例
- 町の皆がコリーダを楽しみにしていた。
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