ガストレア関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 07:18 UTC 版)
「ブラック・ブレット」の記事における「ガストレア関連」の解説
ガストレア ガストレアウイルスに感染し、遺伝子を書き換えられた生物。非常に強い再生能力や、赤い目と醜悪に変貌した身体を持つ。通常は「モデル・スパイダー」や「モデル・ラビット」など、感染前の種にちなんだモデル名で識別される。また、感染して間もないステージIから完成形であるステージIVまで4段階に分けられる。ステージの進行段階でさまざまな生物のDNAを取り込むため、ステージII以降のガストレアはそれぞれに異なる異形の融合した姿と特徴を持ち、「オリジナル」とも呼ばれる。11体が確認されているステージⅤの各個体には欠番の蟹座を除き星座にちなんだ識別名が付けられている。 地球が深刻な環境汚染に見舞われた頃に現れたことから、「地球を食い尽くす人類を根絶させ、浄化する神の使い」と神聖視する宗教団体も存在する。 モノリスの磁場が弱い中間地点を突破した個体や高空から迷い込んだ飛行型が時折内地へと出現。民警はこれを早期に駆逐することで"パンデミック"を防ぐことを任務としている。 アルデバラン ステージIVのガストレア。アルマジロとカメを掛け合わせたような容姿をしている。かつて最強と謳われたステージⅤ「タウルス」の軍団で右腕として共に行動していた。IP序列1位の謎のイニシエイターによってタウルスが撃破されて以来行方知れずだったが、突如東京エリアに出現、32号モノリスを破壊し、大絶滅を引き起こそうとする。その巨体と固有能力は実質的にステージⅤに近く、口吻から吐き出すバラニウム侵食液でモノリスはおろか蓮太郎の義手の超バラニウムすら腐食させる、また通常のバラニウムによる再生阻害が効かず、航空爆弾の直撃で頭部を含む半身を吹き飛ばされても修復可能、撃破するためには全細胞を塵にまで滅却しなければならない。何より強力なのは蜂の遺伝子によってフェロモンを利用し、他のガストレアをコントロールして複雑な命令を下す能力である。アルデバランに率いられた軍団は坑道による戦車の撃破や飛行ガストレアを使った空挺部隊など通常では考えられない連携を行い、自衛隊と民警に壊滅的な被害をもたらした。第三次関東会戦において三波にわたる襲撃を行うも、蓮太郎らの必死の抗戦の末、撃破される。 プレヤデス アルデバラン率いるガストレア軍団の1体で、テッポウウオのガストレア。「光の槍」と称された高圧の水銀を口から発射することで5km先でも狙撃できるが、遠距離射撃に特化した兵器として成長し続けたために自然の摂理を外れ、自力での移動は不可能、下位のガストレアたちから餌を与えられて生かされている状態となっている。支援戦闘機や誘導弾を撃墜して制空権を奪い、東京エリアを苦しめたが蓮太郎と影胤の連携攻撃により撃破される。 ゾディアック 通常は発生し得ないステージVガストレアの総称。スコーピオンは「七星の遺産」を用いることにより出現したが、他のゾディアックも同様なのかは不明。ガストレア大戦において猛威をふるい、世界を滅ぼした存在。ステージIVのガストレアが子供に見えるほど巨大な体躯、通常兵器をほぼ無力化させる硬度の皮膚、分子レベルの再生能力などを持つ。また、通常のガストレアと違ってモノリスの磁場の影響を受けない。 世界に11体存在し、それぞれ黄道十二星座の名で呼ばれているが、キャンサー(巨蟹宮)は欠番扱いになっている。作品開始時点ではタウルスとヴァルゴの2体の撃破が確認されている。スコーピオン(天蠍宮) スライムのような体躯に身体中に眼が付いている。蓮太郎と延珠がレールガンモジュール「天の梯子」を使った射撃により撃破された。 タウルス(金牛宮) 作中では名前だけが登場。ガストレアの中では珍しく集団を率いて行動し、無敵のガストレアとして恐れられた。現在序列1位の謎のイニシエーターによって撃破されるまでは、各地を蹂躙していた。 ヴァルゴ(処女宮) 作中では名前のみ登場。序列2位であるドイツのイニシエーターによって撃破されたこと以外の詳細は不明。 リブラ(天秤宮) ムカデの体躯に爬虫類の頭部をしている。人間のみを宿主とする致死性のウイルス数万種類を体内で合成し、散布する能力を持つ。このウイルスは空気感染だけではなく皮膚からも侵入するうえに紫外線にも強いため、ガストレア大戦時には膨大な数の感染者や死亡者を出した。そのため、リブラは「疫病王」と呼ばれて恐れられている。また、リブラの積層装殻はあらゆる通常兵器も通用せず、核兵器で撃破するしか方法がないと言われているが、聖天子は旧日本領域での核兵器使用を禁じた新堺条約に抵触するとの発言から東京エリアでは使用が控えられている。(その後聖天子は天童菊之丞により軟禁) サジタリアス(人馬宮) 強力な長距離攻撃手段を有しているようで、ガストレア大戦時には多数の人工衛星を撃ち落とした。 ガストレアウイルス 生物に寄生してその遺伝子を書き換え、ガストレア化するウイルス。感染した生物は元の性質を保持したまま、巨大化・凶暴化する。ガストレア化した生物にウイルスを注入されることにより感染するが、空気感染はしないことが確認されている。 呪われた子供たち ガストレアウイルス抑制因子を持ち、ウイルスの宿主となっている人間。ウイルスにより超人的な治癒力や運動能力など、さまざまな恩恵を受けている。妊婦がガストレアウイルスに接触することにより胎児が化すもので、出生時に目が赤く光っていることにより判明する。ガストレアウイルスは生物の遺伝子に影響を与えるため、「呪われた子供たち」はその全員が女性になる。ガストレア大戦時に第一世代が生まれているので、物語開始時点で全員が10歳以下である。 力の開放や治癒に伴って体内浸食率が上昇し、ガストレア化する危険性を持っているが、日常生活だけを送ってさえいれば通常の人類と変わらぬ寿命で天命を全うできると論じられている。ガストレアウイルスを保菌していることや人間離れしたその能力から差別かつ迫害されている。その大半は親に捨てられた孤児であり、青空教室の生徒たちのようにエリア外周区でマンホールチルドレンとして暮らしたり、盲目の少女(声 - 茅野愛衣)のように両目を鉛で潰した状態でもエリア内へ出向いて物乞いを行っている。その一方、ガストレアウイルスを「神の使い」と神聖視する宗教団体からはガストレアとのメッセンジャーを務める「神の代理人」として敬われている。ゾーン ガストレアウイルスを保菌する「呪われた子供たち」であろうとも必ず「成長限界点」があり、モデルに応じて成長限界点がまちまちだが、ごくまれに「壁」を超える者が存在しており、驚異的な潜在力を得ると言われている。超高位序列者のイニシエーターの中にはゾーンに到達した者が存在しており、タウルスなどのゾディアックを斃したイニシエーターもゾーンに到達した者と言われている。 感染爆発(パンデミック) ガストレアウィルスに感染した者は抑制因子などを持たない限りたちまちガストレア化してしまう特徴を持つことから。一体の「感染源」ガストレアを発端として周囲の生物(特に人間)を感染させ、ガストレアとなった者がさらにまた別の生物を感染させながら連鎖的に感染者が増え、爆発的にガストレアが増大する現象のこと。当然のことながら街中で発生するため、一度起これば大パニックに陥る。ガストレアを捕捉した民警や警察は、これを防ぐことが最優先とされている。 再生レベル ガストレアの生態である再生能力をレベル分けしたもの。イニシエーターにも適用される。IからVまで5段階に分けられる。通常のバラニウム製の武器で殺傷できるレベルI、バラニウムの再生阻害を押し返すが首を落とされたり燃やされたりすると絶命するレベルII、欠損した部位が生えたりくっついたりするレベルIII、内臓のほとんどを損失しても再生して全細胞を滅却しないと倒れないレベルIV、分子レベルで再生して現代科学では倒せないレベルV、となっている。劇中に登場するほとんどのガストレアやイニシエーターはレベルIであるが、火垂がレベルII、アルデバランがレベルIVと言われている。
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