進行段階
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 05:45 UTC 版)
この妄想は、瞬時に確信に至るという仕方で、突然の始まりをもち、「期待の段階」、「悔しさの段階」、「怨恨の段階」という三つの段階を辿る。楽観的な時期は最初だけで、相手からの否定的な反応にあうことによって、恋愛妄想病者は、苛立ち、相手を罵り、報復を望み、自分が得ていたつもりになっている権利を回復しようとするようになる。しばしば、相手から被害を受けていると言って騒ぎ立て、相手を攻撃する。「悔しさの段階」以降における攻撃は、偽の訴訟や脅迫、傷害事件などであるが、それでも相手の恋愛感情についての妄想的な確信は揺るがない。たとえば、自分が相手をはねつけたので、相手が仕返しをしようとしているといった倒錯的な被害妄想から攻撃していたりする。あるいは、自分たちの関係を邪魔しているとして相手の家族にも憎悪を向け、相手を取り戻し、打ち負かしたうえで捨てようという復讐心を抱いていたりする。ただし、「悔しさ」から「怨恨の段階」に進むことなく、「期待」が舞い戻ってくるというケースも認められている。
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