死亡ののち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 09:29 UTC 版)
「ピーター・バーグマン事件」の記事における「死亡ののち」の解説
検視報告によれば、男の遺体はロッセス・ポイントの浜で裸で見つかったが、着衣は浜に散乱し、財布、金銭、あるいは身元確認書類は無かった。男の歯の状態は良く、生前にしばしば歯の治療を受けていた兆しがあった。ブリッジング、歯根管、歯冠、そして上の右に全金歯、下の左の歯肉にそって小さい銀の充填があった。 身なり、外見の良さにもかかわらず、男の健康状態はたいへん悪かった。検視によれば、男は前立腺癌、腫瘍の進行段階にあった。心臓には以前発作を起こした兆しがあり、腎臓は一つしかもっておらず、他方は取り除かれていた。毒物学の報告によれば、彼は体内になんら薬物はないという。検視医は、男は心臓発作と健康状態のために激しい痛みをおぼえて、痛みをなんとかするために処方鎮痛薬、あるいはすくなくとも処方箋なしで店頭で購入できる鎮痛剤が必要であったろうと述べた。 5ヶ月におよぶ捜査ののち、遺体はスライゴで埋葬された。葬儀は4人の警察官が列席した。 2015年、フランス紙『ルモンド』の記事によれば、新聞社が事件についてオーストリア警察に取材すると、オーストリア警察は、アイルランド警察はまったく自分たちと連絡を取らなかった、とコメントしたという。『ルモンド』によればまた、この身元不明者のためのインターポールの通知はなく、身体が回収されているため男は「行方不明者」('missing person')あるいは「尋ね人」('wanted person')というインターポールの二つのカテゴリーに入っていないという。男を行方不明と報告するのは男の出身国の義務である。
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