死亡の危険性に関して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 02:27 UTC 版)
1999年にも、ベゲタミンは統合失調症の入院患者に使われることも多いが、依存や耐性、また過量服薬時の致死の危険のため、外来患者には用いるべきではないとされた。 2005年から2010年まででも、不審死から、ベゲタミンの成分3種の検出が突出していることが報告された。これは処方割合が多いからということではなく、2016年には、110種類の精神科の薬を過剰摂取した日本のデータから、過剰摂取時に致死性の高い薬の2位の薬だと同定され、3位の薬よりも、8.5倍の死亡リスクを持っていた。 オーバードースで死亡に至らなくても、横紋筋融解症を起こして長期入院になったり、精神科医の安易な処方のために集中治療室のベッドが塞がり、他の救急患者を受けられないと救急科の医師が怒りの声を挙げ、塩野義製薬にベゲタミンの販売中止を直接訴えた救急科医もいた。 薬物乱用(や自殺対策)の専門家である(国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部)の精神科医・松本俊彦によれば、いかなる場合にも処方すべきではない薬であり、高度な薬物依存と過剰摂取時の呼吸抑制という、危険な特徴を持つ。
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