バビット・メタルとは? わかりやすく解説

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バビット‐メタル【Babbitt metal】

読み方:ばびっとめたる

錫(すず)を主体とし、少量アンチモン・鉛などを含む合金軸受け合金としてすぐれる。米国技術者バビット(I.Babbitt)が発明


バビットメタル

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

バビットメタル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/03 17:44 UTC 版)

バビットメタルは、すべり軸受用の合金軸受合金)である。ホワイトメタルとも呼ばれる(ただし、単にホワイトメタルといった場合は、ハンダなどのスズ基の低融点合金一般をさす場合がある)。1839年にアイザック・バビット (Isaac Babbitt) が発明した。すべり軸受けに必要とされる機能は、軸とのなじみのいいこと(軟質の低融点合金が有利)、焼付きを起こしにくいこと、長時間使うことのできる耐摩耗性を有すること(硬質の金属が有利)、耐疲労性を有することであり、低融点のスズ・を母材として硬質の微細組織を分散させることで、相反する機能のバランスをとっている。この合金を使用した軸受の進歩により面圧が高くてもころ軸受を使用せずにすべり軸受で足りるようになった。

一般的なバビット・メタルの組成は以下のとおりである。

基本的に低荷重用の合金なので、現在ではエンジン用すべり軸受け表面のなじみ性を改善するために、厚さ0.1 mm以下の薄膜として用いられる。また、低融点で成型できる利点を生かしてメタルフィギュアやメタルキットなどの模型の素材として、ジャンル(ミリタリー鉄道模型、キャラクター物)を問わず使われている。またスズの兵隊や鉛の兵隊の素材もこの金属である。他の用途として、エレベーターの主索(メインロープ)の末端部を固定処理する為に用いられることもある。なお、模型・玩具関連では近年、環境汚染を引き起こし得る鉛の使用が制限されつつあり、徐々に他の合金へ移行しつつある。


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