ONI零 戦国乱世百花繚乱
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「ONIシリーズ」の記事における「ONI零 戦国乱世百花繚乱」の解説
ニンテンドーDS。発売はコンパイルハート。RPGではなく、主人公が複数存在するザッピング式のバトルアドベンチャーである。同人として展開していた作品のゲーム化であり、「ONI零〜復活〜」の直接的な続編とは言えない(司狼丸と外道丸は一応は登場するが)。発売前に飯島が「布石である」と語った通り、今作のストーリーも未完であり、前作との関連や謎は全く明かされていない。ゲーム内容に関して、シナリオを担当した飯島にとっても納得出来るものでは無かったらしく、ブログにて(直接的な表現は避けつつも)不満の意を示していた。 ストーリー 天正7年(1579年)3月7日。隠忍の力を手に入れんと、森蘭丸は織田信雄に御前試合を申し出る。そして全国から運命に導かれて集まってくる数多の豪傑たち。しかし彼らもまた逃れられぬ運命を背負い、それぞれの思惑を胸に秘める者たちだった。 システム 主人公の選択 主人公を選択し、それぞれのシナリオをプレイする。一つのシナリオは短いが、主人公は15人以上に及ぶ。始めに選択できるのは九尾の瀬那のみだが、シナリオをクリアしていくごとに選択出来る主人公が増えて行く。 バトルマーカーシステム バトルパートは下画面を使って行う。ターンの最初に攻防ルーレットを回し、止まったアイコンにより、攻撃か防御か必殺技かが決定する。下画面に表示される複数のマーカーを(必殺技の場合は定められた順番通りに)スライド、タッチしていくことで攻撃、防御を行う。制限時間内に全てのマーカーにタッチ(なぞる)が成功すれば攻撃成功となり、敵にダメージを与える(防御の場合はこちらへのダメージを防ぐ)少しでも失敗すると行動も失敗となる。特にスライドの判定が厳しく、必殺技を狙うよりも地道に通常攻撃を繰り返した方が良い場合がある。しかし行動の決定はルーレットで行う為、思うように行動出来ず戦闘が長引く事が多い。 登場人物 九尾の頼那(きゅうびのらいな) ゲーム最初から使えるキャラクター。14歳。他の主人公と違ってシナリオが三章で構成され、章毎に使う必殺技が変わる。第1章は「紅天鎖」、第2章は「九華乱舞」、第3章は「九竜斬月破」。 技に九の字が付く、鎖鎌の鎖が九つある、1章の参加登録時に「九尾の狐」と呼ばれる等、妖狐の隠忍を匂わす描写が幾つか存在する。 阿空七之進(あがら しちのしん) 腕の立つ剣士でいつもどこかでのんびりとした雰囲気を持つ青年。疑うことを知らず、純粋な心を持つため、生死をかけた戦いにおいても常に相手を生かすことを考えている。腰と背中にそれぞれ長刀や脇差を挿し、都合六本の刀を操る。しかし彼の本当の強さは、隠された7本目の剣にあるという。 飛礫の甚太(つぶてのじんた) 某忍軍の若頭。明るく元気なお調子者で大口をたたくホラ吹きだが、みんなのムードメーカー的存在。今回、鞍馬山に封印された時空童子の秘密を解くため、父親の命令で御前試合に潜り込むことになる。 洟依伝馬(はなえ てんま) 穏やかで礼儀正しい性格の剣士。盲目だがそれとは正反対に剣の腕は優れており、対峙しただけで相手をひるませてしまうほどの雰囲気を持つ。武器は蜃気楼を生み出す妖刀「朧蒼剣」。 柳生石舟斎(やぎゅう せきしゅうさい) 普段は飄々と流れるような風のような男であるが、武術家らしかぬ戦略家。織田信長の密命を受け、信雄のもくろむ御前試合を調べていた。 宝蔵院 胤栄(ほうぞういん いんえい) 荒法師の異名をとる僧兵。宝蔵院流槍術の開祖で十文字鎌槍を独自に生み出した。肉を食い女を飽き、殺生を物ともしない豪快な腐れ坊主。柳生石舟斎とは親友。 猟鬼の絨牙(りょうきのじゅうが) 朴念仁。主人には絶対服従という真面目な男。今後の展開に重要な鍵を握る存在となってくる。 燗斉 劉鞭(かんざい りゅうべん) 本作の敵。相手が倒れただけでは済まさないという残忍な性格の持ち主。人殺しはおろかなんでもありな御前試合ではやりたい放題に暴れる。針金を編んで作った細い鞭を使ってくる。 雑賀鈴木孫一(さいか すずき まごいち) 鉄砲を扱う傭兵集団雑賀衆の若き頭領。鉄砲の腕前は一流で新規武器の開発に余念がなく、様々な新型兵器を持って戦いに臨む。男気にあふれる情熱家。観世音麗(かんぜおん うらら) 詐欺師4兄弟の長女で四季組という通り名で有名。表向きでは曲芸集団として活動している。相手を陥れる時の戦略は本人が考える。いやみな性格の持ち主で物事をはっきりと出す。骨法を得意としており、変幻自在の関節技を繰り出し、さらに糸よりも細い含み針を使用する。 観世音凱羅(かんぜおん がいら) 四季組のなかで壊し屋を担当する。力仕事や用心棒、戦闘となれば専ら盾となって戦う姉御的な存在。両手にはめた棘付のメリケンサックから放たれる拳は岩をも粉砕するほど。鍛え抜かれた筋肉は文字通りの鋼の鎧で刃でさえもはじきかえすという。 観世音此庵(かんぜおん しあん) 四季組の中で怨み屋を担当。普通の呪術とは違い、呪文を使うのではなく大気を操り、相手に送り込む。単純に相手の気分を悪くするものから死に至らせるまでのものも存在する(邪気を使うときは両手が黒く変色するためひじまである黒い手袋をして隠している)。程度が高い邪気ほど、自分にも跳ね返ってくる。クールで無口な性格で長女の麗の言うことは良く聞き、仕事は的確にこなす兄弟想い。 観世音詫助(かんぜおん わびすけ) 四季組の中で謝り屋を担当。泣くことで相手を意のままに操るという特殊な催眠術を使う。おっとりした性格でいつもおどおどして親指を噛んでいる。兄弟の誰かのそばに張り付いており、離れると泣き出す。 司狼丸(しろうまる) 前作の主人公で、現在では鞍馬山に封印されている最強の鬼。しかし本編中に登場して主人公として選択出来るのは、封印されている方ではなく前作の旅の途中で神の力によってこの時代(前作の平安時代からすれば未来)へ飛ばされて来た、前作の司狼丸である。過去に戻った後に記憶を操作された為、前作では今回の事件の事は知らない。緋焔童子への転身も健在だが、転身出来るのは特定の戦闘のみ。何故鞍馬山に封印されているのか。前作から何があったのか。と言った謎は本作では一切明かされる事は無い。 外道丸(げどうまる) 司狼丸と同様に前作で登場した人物で、今回は司狼丸と行動を共にしている様子。甲顎天童への転身も健在。 茶漬け更々之翁(ちゃづけ さらさらのおきな) 神道流の使い手で「奥義・一の太刀」を操る。いつも人のよさそうな笑みを浮かべているが実は強い。織田信雄が暗殺した北畠具教は彼の愛弟子でその事情を知る者たちには具教の仇討ちで御前試合に参加した。しかし真の狙いは織田一族を滅ぼし、天下泰平を世を夢見る。 織田信雄(おだ のぶかつ) 織田信長の次男。信長との戦いで敗れた北畠家の見張り役として養子に出されたが、18の時に義父の具教を暗殺。北畠一族を皆殺しにし、名実共に後釜となる血も涙のない残忍な性格。御前試合にて十傑を選出し、鞍馬山に眠る時空童子の力を得ようと目論む。 森蘭丸(もり らんまる) 正体不明の剣客。小柄な見た目には似合わない桁外れの力を持つだけでなく、先読みの才にも優れている、主人公たちを惑わせる。
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