ONJQ時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/06/16 22:30 UTC 版)
「大友良英ニュー・ジャズ・クインテット」の記事における「ONJQ時代」の解説
1999年、劇伴音楽で知られる山下毅雄作品をカバーした『山下毅雄を斬る』の録音をきっかけに、大友の音楽的ルーツの1つであるジャズを追求すべく、大友良英(g)、菊地成孔(ts、ss)津上研太(ts、ss)水谷浩章(b)芳垣安洋(ds、tp)のメンバーで結成される。それまで大友は、ギターを伝統的な奏法に則って演奏することは稀であったが、彼にオーソドックス寄りのスタイルでギターを弾くことを勧めたのは、芳垣と菊地だったという。 初期のライブにおいては大友自身の作品や一般的なジャズスタンダードが演奏されていたが、2000年のアルバム『Flutter』発表時期ごろより、フリージャズ的なアプローチが前面に出る。2002年7月に発表された新宿ピットインでのライブ盤『Live』が高い評価を受け、ライブは連日満員となる。オーネット・コールマンの「Lonely Woman」と似たテーマの「Flutter」、全音階を使ったテーマが耳を弾くエリック・ドルフィーの「Hat & Beard」、テーマの反復を繰り返しながら暴力的に発展していくジム・オルークの「Eureka」などがこの時期のライブを良く表している。 また2003年4月には、クラブミュージックの分野で高名なキャプテン・ファンクこと大江達也と制作した『ONJQ + OE』を発表、音響派的なアプローチも見せる。
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