AirShowとは? わかりやすく解説

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【エアショー】(えあしょー)

Airshow.
飛行機ヘリコプター、その他航空機地上展示もしくは飛行展示する行事
航空ショー」「航空祭」とも。

エアショーの目的

エアショーは大まかにわけて3種類が存在する

軍事的エアショー

国民への認知将兵士気高揚目的として軍隊自治体政府開催するもの。
おおむね入場料無料であり、極度混雑など特別な理由がない限り自由に観覧できる。
ただし、テロ対策などの理由から警備上の手続き求められる事はある。

航空ビジネスショー

見本市など、商談の場を設定する目的航空機関連メーカー業界団体主催するもの。
大抵は、兵器システムなど航空関連機器見本市兼ねている
軍需産業従事する企業にとっての勝負時であり、毎年数兆円に及ぶ取引が行われるという。

機密漏洩を防ぐため)事前に招待され取引関係者以外は立ち入り禁止とするのが原則
ただし、別途入場料取って一般公開を行う「パブリックデー」を設ける事が多い。

エンターテインメント

興業目的として行われるエアショー。
実際に軍隊関連企業協賛入り前者二つ要素併せ持つ事が多い。
とはいえ総じて商業色・政治色薄く観客興味惹き楽しませる事に重点置かれる
イベント運営費入場料によって賄うという側面もある。

その性質上、航空機趣味対象としてみるファン層が多い国でなければ運営難しい。

世界の著名なエアショー

日本のエアショー事情

日本のエアショーのほとんどは自衛隊および在日米軍主催行われる
自衛隊は「航空祭」「エアフェスタ」、在日米軍は「フレンドシップデー」などと称する
軍隊扱い良いとは言えない政治事情影響もあり、民間のエアショーはほとんど行われていない。

日本航空基地大半僻地にある関係上、エアショーが開かれた際には近隣人口遙かに超える数の観光客訪れる。
岩国基地三沢基地日米共同開催されるエアショーは特に盛んで、例年10万人以上の観客見込まれる
この経済効果並ならぬものがあり、自治体商工会議所などの地元産業協賛して地域一大イベントとなっている事も多い。

ちなみに多く場合ブルーインパルス曲技飛行目玉企画となる。
ブルーインパルス不在周知された年にはそれだけ数万人も客足が遠のくという。

ただし、僻地開催されるため、航空祭当日には交通インフラ処理能力限界を超えてしまう。
当日大渋滞はほぼ常態であり、酷い時には最寄駅からのシャトルバス始発便会場到着までに8時間要し、「バス会場着いたときには、もうイベント終わっていた」という有様になったことさえある。

一方厚木基地入間基地など首都圏位置する航空基地でもエアショーは行われており、最盛期には観客総数40突破する大規模なエアショーが例年開催されていた。

しかし、人口密集地でのエアショーは騒音墜落危険性などに関する苦情相次ぐ
この動きを受け、厚木基地では2000年最後にエアショーの開催取りやめている。
また、入間基地においても爆音大き戦闘機飛行自粛する動き出ている。


航空ショー

(AirShow から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/02 09:02 UTC 版)

航空自衛隊 第11飛行隊ブルーインパルスによるアクロバット飛行
民間アクロバットチームによる飛行

航空ショー(こうくうショー)は航空機をテーマにしたイベント。新型機の見本市(発表と商談)、広報活動などのために行われる。アトラクションとしてアクロバット(曲技飛行)も行われる場合が多く、一般人への公開も行われる。

観客への展示ではなく競技として飛行する曲技飛行の大会(エアレース)は含まれないが、レッドブル・エアレース・ワールドシリーズでは余興として開催国の軍や曲技飛行士、参加選手によるデモ飛行が行われる。

欧米

イギリスファーンボロー国際航空ショーフランスパリ航空ショーなどは商談目的のショーであり、開催中は商談中心のトレードデーと、一般公開されるパブリックデーに分かれており、出展機の数など規模が大きいことで世界的にも知られている。それ以外では各国の軍用飛行場や民間飛行場等で開催されることが多く、各種軍用機民間機の地上展示、あるいは展示飛行が行われ、年によっては軍の曲技飛行隊による飛行が行われる場合もある。

欧米で行われる航空ショーには、軍の広報活動を目的としたショーの他、上記の様に航空機の販売や宣伝を目的とした見本市としてのショーもあり、その様なショーにおいては航空機の展示の他、各国の航空機メーカーによる説明会や展示ブース等も多数設けられており、メーカーによる顧客(民間企業から軍まで様々)への盛んな製品紹介・販促活動が行われる。その一方で、毎年アメリカ合衆国ウィスコンシン州オシュコシュで開催されるEAAエアベンチャーのように、ホームビルト機を披露しあう(軍も毎年ゲスト参加している)を代表とする民間イベントも多数実施されている。

日本

SUPER GTでデモ飛行を行う室屋義秀のEA-300SC(2017年)
日本初の民間飛行機による航空ショー。大正3年(1914)6月13、14日阪神鳴尾競馬場にて。帝国飛行協会主催

日本の場合は航空自衛隊による航空祭が全国各地の基地で毎年行われ自衛隊機の他、開催基地によってはアメリカ軍機の展示やアクロバット展示飛行チームブルーインパルスによる曲技飛行も行われる。また、海上自衛隊陸上自衛隊在日米軍の航空機を運用する基地・駐屯地等においても同様の基地祭を行っている。

日本では、自衛隊で開催される基地祭など自衛隊に対する広報目的で行われるものが多数を占めるが、航空関連団体主催のものや、国土交通省が提唱する空の日(9月20日)関連の行事など、民間航空ショーの開催も増えつつある。近年では室屋義秀などの曲技飛行士が航空祭だけでなく、様々なイベントでフライトを行っている。

主な航空ショー

南北アメリカ

アメリカ合衆国

ブルーエンジェルスによるアクロバット飛行

カナダ

ヨーロッパ

イギリス

フランス

2007年パリ国際エアショー

ドイツ

スイス

 ハンガリー

ロシア

アジア

日本

エアフェスタ浜松でのサンダーバーズによるアクロバット飛行

中国

中華民国台湾

  • 台湾空軍航空祭 (台湾各地)

韓国

マレーシア

シンガポール

インド

アラブ首長国連邦

オセアニア

オーストラリア

その他国内の航空ショー

関連項目

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