1995年改定表
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「ISO 6346」の記事における「1995年改定表」の解説
1995年改定コードは、国際ISO規格のISO 6346:1995(発行年月日1995年11月23日)に準拠したもので、1987年改定表のうち形式コードの部分を置き換えている。また国籍コードについては、画像のように記載のものと、同じ所有者でも未記載のものが混在しており、近年新しく製作されたコンテナは未記載がほとんどである。 新しい形式コードは、前回改定後の技術革新と、世界的に広がった物流事情の大きな変化により段積み時のコンテナ強度ランクの区分け等による、アルファベット1文字と数字1桁の組み合わせ又は、従来より強度が低下したコンテナ専用に付与する()内で示す2文字アルファベットの組み合わせの新設で、前回より更に細分化された。また近年の細かい改変で、バルクコンテナ及び、タンクコンテナにおいて容器内部の圧力規制値の細分化などの影響で、バルクコンテナを示す従来の「 B 」記号による10種類から「 N 」記号による10種類据え置き及び、タンクコンテナを示す従来の「 T 」記号による12種類から「 K 」記号による、10種類への再編に移行している。 形式コード形式コード種類詳細画像例G0(GA ※1)ドライ・コンテナ(一般用途) 簡易通風孔無し、片妻または両妻開き。 12G0 45G0 G1(GB)上部に簡易通風孔付き、片妻または両妻開き。 20G1 22G1 22G1 25G1 42G1 45G1 L6G1 G2(GD)片妻または両妻開き、さらに長手方向の片側または両側全面開き。 22G2 25G2 G3(GG)片妻または両妻開き、さらに長手方向の片側または両側一部開き。 45G3 G4(GJ)現状では、未分類特殊構造(G9)コードへの割り当てに匹敵する様な、各種の特殊仕様へ割り当てられている。 22G4 G5 – G8(GM・GV・GW・GX)予備コード G9(GY)未分類特殊構造に「当面」付番されるコード。一例として(ハンガー)、(ドライ、バルク兼用)、(その他特殊用途)。 20G9 22G9 V0(VA)ベンチレーター・コンテナ(通風孔付き通風用途) コンテナ側面に上下部の一方部又は両方部又は、側面全体部の通風孔付きで、いずれの場合でも機械なしの自然換気方式。 22V0 V1(VB)予備コード V2(VD)コンテナ内部に換気用機械を設置した、強制換気方式。 V3(VG)予備コード V4(VJ)コンテナ外部に換気用機械を設置した、強制換気方式。 V5 – V8(VM・VV・VW・VX)予備コード V9(VY)未分類特殊構造に「当面」付番されるコード。 ※2 B0(BA)バルク、ホッパ・コンテナ(乾燥ばら積み用途) 箱形 ・ 非加圧式、排出構造。 22B0 22B0 B1(BB)ホッパ・サイロ形 ・ 非加圧式、排出構造。 B2(BD)ハードトップ形 ・ 強制反転式、自然落下排出構造。ある意味横長のタッパ状の構造を備えて、鉱山から掘り出した鉱物のバラ積み輸送用として流通している。積荷の排出方法は、専用の逆U字形スプレッダ装置でコンテナの両端側を掴み、半回転又は一回転させて自然に落下させる。 B3(BG)非加圧式、後部小窓排出構造。 B4(BJ)タンク形 ・ 非加圧式、排出構造。 B5(BM)詳細不明 B6(BV) 42B6 42B6 B7(BW)タンク形 ・ 加圧式、排出構造。 22B7 B8(BX)詳細不明 B9(BY)非加圧式、側面側からの排出構造。 N0(NA)ホッパ形 ・ 加圧式、垂直排出構造。 N1(NB)ホッパ形 ・ 加圧式、後部面側からの排出構造。 N2(ND)予備コード N3(NG)非加圧式、垂直排出構造。 N4(NJ)非加圧式、側面側からの排出構造。 N5(NM)非加圧式、前面部側からの排出構造。 N6(NV)予備コード N7(NW)加圧式、垂直排出構造。 N8(NX)加圧式、側面側からの排出構造。 N9(NY)加圧式、前面部側からの排出構造。 S0(SA)特定貨物コンテナ(特殊用途) 動物・家畜用(ペンコンテナ)。 S1(SB)自動車 ・ バス ・ トラック類用。 40S1 S2(SD)鮮魚輸送用。 S3(SG)発電専用。 22S3 S4 – S8(SJ・SM・SV・SW・SX)予備コード S9(SY)未分類特殊構造に「当面」付番されるコード。 R0(RA)リーファー・コンテナ(冷凍、加温用途) 機械式、冷凍専用型。 R1(RB)機械式、冷凍・加温両用型。 12R1 22R1 22R1 25R1 42R1 45R1 45R1 R2(RD)機械式、冷蔵・加温両用型。 R3 – R8(RG・RJ・RM・RV・RW・RX)予備コード R9(RY)未分類特殊構造に「当面」付番されるコード。 H0(HA)サーマル・コンテナ(保冷、保温用途) 外付けの取り外し可能な機器で保冷および/または加熱し、熱伝達係数K = 0.4 W以下。 H1(HB)保冷および/または取り外し可能な機器を内蔵。 H2(HD)外付けの取り外し可能な機器で冷蔵および/または加熱し、熱伝達係数K = 0.7 W以下。 H3 ・ H4(HG・HJ)詳細不明 H5(HM)機械なし保冷(各種冷媒投入式)、熱伝達係数K = 0.4 W以下。 22H5 45H5 H6(HV)機械なし保冷(各種冷媒投入式)、熱伝達係数K = 0.7 W以下。 H7 ・ H8(HW・HX)予備コード H9(HY)未分類特殊構造に「当面」付番されるコード。 U0(UA)オープン・トップ・コンテナ(箱型で屋根板無し無蓋構造)又は、(箱型で屋根板有り且つ、屋根板の吊上げ取外し式) 現状としては屋根板無し無蓋構造及び、段積強度のある屋根開き(屋根板の吊上げ取外し式)が混在している。扉上部はり(カマチ)はいずれも固定式。 U1(UB)片妻または両妻開き、さらに扉上部はり(カマチ)は着脱式。 22U1 42U1 42U1 42U1 45U1 U2(UD)片妻または両妻開き、さらに片側または両側に扉が備わっている。妻扉上部のはり(カマチ)は、着脱式または固定式。 20U2 U3 – U5(UG・UJ・UM)詳細不明 U6(UV)段積強度のある屋根開き(屋根板の吊上げ取外し式)。さらに扉上部はり(カマチ)は着脱式。 22U6 45U6 U7・U8(UW・UX)予備コード U9(UY)コイル輸送用。未分類特殊構造に「当面」付番されるコード。 P0(PA)開放型コンテナ(各種構造) プラットホーム、フラットベッド・コンテナ (土台となる床だけの構造)。 22P0 49PO P1(PB)フラットラック・両妻壁固定。 42P1 45P1 45P1 P2(PD)フラットラック・隅柱独立固定。 P3(PG)フラットラック・両妻壁折たたみ式。 22P3 22P3 40P3 42P3 42P3 P4(PJ)フラットラック・折たたみ式の独立した隅柱。 42P4 P5(PM)全体が骨格を基本とした構造。 P6(PV)【特定貨物】「船舶部品(ギア (曖昧さ回避))」輸送用。 P7(PW)【特定貨物】「車」輸送用。 P8(PX)【特定貨物】「木材・パイプ」輸送用。 22P8 45P8 P9(PY)【特定貨物】「コイル」輸送用。未分類特殊構造に「当面」付番されるコード。 ※3 T0タンク・コンテナ(液体・気体用途) 液体。 22T0 T1非危険物液体。 T2非危険物。 T3危険物用。 20T3 T4詳細不明 22T4 T5危険物液体。 T6危険物液体。 12T6 20T6 20T6 22T6 22T6 22T6 T7危険物液体。 22T7 T8非危険物気体(ガス)。 22T8 T9危険物気体(ガス)。 20T9 22T9 28T9 48T9 TD ※4特定危険物液体 。 22TD TG ※4特定非危険気体類(ガス)。 20TG 42TG K0(KA)非危険物液体。 K1(KB)危険物液体(最大圧力は、2.65気圧以下)。 K2(KD)危険物 ・ 非危険物液体(最大圧力は、2.65気圧以上で10気圧以下)。 K3(KG)危険物液体(最大圧力は、10気圧以上)。 K4(KJ)制御管理用の電源を必要とする、非危険物液体。 K5(KM)制御管理用の電源を必要とする、危険物液体(最大圧力は、10気圧以下)。 K6(KV)制御管理用の電源を必要とする、危険物液体(最大圧力は、10気圧以上)。 K7(KW)継続する超低温管理が必要である。 K8(KX)全ての気体(ガス)。 K9(KY)未分類特殊構造に「当面」付番されるコード。 ※1……()内で示すすべての「2文字アルファベット」の組み合わせを記したコンテナは、例えばヨーロッパなど海の無い国々の陸上間輸送(ただし、小型船による運河や一部の国での海上輸送例を含む)に関連して、低層段積み輸送や保管するなどの限られた区域事情に対応している。これにより、段積み強度を従来のコンテナより弱く設計して制作費などの低減をはかっている。このために日本を含む世界中で広く普及している大型コンテナ船の利用や、空バンプール(空コンテナのみを大量に保管する施設)などでの高層段積みは出来ない。 ※2……記号改定により今後新造されたバルクコンテナは、新たな「 N 」記号による表記にかわる。 ※3……記号改定により今後新造されたタンクコンテナは、新たな「 K 」記号による表記にかわる。 ※4……タンクコンテナの複雑化に伴い、元々の割り当てであったT0 - T9割り当てによる10種類区分では対応できなくなり、例外的にアルファベット2文字の組み合わせを複数例もうけて追加していた。このために、新たに設けられた強度低下タイプ用として、従来の法則で(T0→TA・T1→TB……T9→TY・TD→?・TG→?)などの、T文字使用による変換不能混乱を避けるために、従来規格共々新たに「 K 」文字を使い10種類に縮小して再分類をはかった。
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