鮮魚輸送用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 05:31 UTC 版)
「国鉄ワム80000形貨車」の記事における「鮮魚輸送用」の解説
1967年(昭和42年)に近距離鮮魚輸送用として、名古屋工場での汎用車の改造または川崎車輛での新製(1967年度第1次債務負担)により、30両が製作されたものである(580000番台)。このうち24両(ワム580000 - ワム580023)が改造車、6両(ワム580024 - ワム580029)が新製車である。変更としては、床に傾斜をつけて水抜き穴を設け、屋根裏面に断熱塗料を塗布し、床裏面や妻の裏側に防錆塗料を吹き付けて、断熱効果を上げている。外板は白色塗装とされた。 新製車は、当初ワム86064 - ワム86069として計画されていたものだが、急遽鮮魚輸送用に仕様変更して落成させたもので、予定番号に5を冠して、ワム586064 - ワム586069とされていた。改造車についても、改造落成当初は原番号の十万位に5を付した番号であったが、後に物資別適合車の種類が増えると、ワム580000 - ワム580029に変更された。 本グループは焼津駅常備とされ、東京、大阪または神戸との間のマグロ輸送に使用されたが、1968年(昭和43年)に東名高速道路が開通すると、マグロ輸送は高速道路を利用したトラックによる方式に切り替わった。晩年は一部の車両が上諏訪駅や岡谷駅などの常備とされて味噌の輸送に使用された。
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