鮮魚列車の衰退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 18:16 UTC 版)
道路網の拡充が進展する(昭和40年名神高速道路全通、昭和44年東名高速道路全通など)につれて鮮魚輸送へトラックが進出してくると、昭和40年代から国鉄の冷蔵車輸送は次第に衰退していく。昭和50年代後半になるとその衰退は急激なものとなり、トラックに対抗するために運転されるようになった特急鮮魚貨物列車も例外ではなかった。 国鉄では、輸送量の減少と特急貨物列車のコンテナ化が進んだ事に伴い、専用貨車が廃止されていった。冷蔵車もその例外にとどまらず、輸送規模を縮小しながら私有の冷蔵コンテナに移行していった。結果、冷蔵車はJR貨物に1両も承継されず、鮮魚専用の貨物列車は1986年までにその歴史を閉じた。それ以降の鮮魚輸送は、私有冷蔵コンテナを使用して高速貨物列車等に積載する形で行われている。
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