魔術結社ゲーティア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 01:40 UTC 版)
「レンタルマギカ」の記事における「魔術結社ゲーティア」の解説
以下は魔術結社「ゲーティア」へ所属もしくは関係する人物。 アディリシア・レン・メイザース 魔術結社「ゲーティア」首領で「アストラル」の大株主でもある。詳細はアディリシア・レン・メイザースの項を参照。 ダフネ 声 - 甲斐田裕子 「ゲーティア」の徒弟で、「ソロモン王の大きな鍵」の使い手。アディリシアの日本宅管理を請け負ったアディリシア付きのメイド長(本人は家令と呼ぶよう強く主張している)。後に「ゲーティア」副首領となる。ワンレングスの白髪と灰色の切れ長な眼を持つ女性で、常にダークスーツに身を包む。当初はいつきのことを他結社であり魔法界の異端である「アストラル」の首領である事と魔法使いらしくないその性格から訝しみ冷淡な態度を取っていた。しかし、隻蓮との邂逅やアディリシアがいつきの影響を受けて人間として成長していく姿を目の当たりにし考えを改め、その人間性を認めるようになり「アストラル」との提携も進んで行なうようになった。大型二輪免許を持っているらしく、「吸血鬼VS魔法使い」では大型バイクを駆り出している。 護符と指輪のデザインはダフネ自身によるもの。初めて作る際、1週間以上もの間そのデザインだけで悩んでしまったらしく、本人的には一生隠しておきたい秘密だという。 髪の色や目の色に対してコンプレックスを抱いていたが隻蓮にその色が綺麗と言われてから、彼に対しては特別な感情を抱いている様子で普段は冷静沈着な彼女であるが、彼からの手紙は嬉しそうに受け取る。現在でも隻連との文通を継続中。最近はなんとかメールを覚えてもらえないかと悩んでいるそうである。第三部では立場上以前のようにいつきと会うことが出来ず強がる妹を支えることが出来ない自分自身の立場に嘆いた所へ隻蓮が訪れ、いつきに「銀の騎士団」の動向を伝えた。 「ゲーティア」首領であるアディリシアが主に使う魔法はソロモン72柱の魔神を喚起する魔法だが、ダフネはソロモン王の護符による護符魔術を使う。 実はオズワルドの娘(妾の子)であり、アディリシアの姉に当たる。メイザース家の屋敷における幼い頃のアディリシアとの出会いとアディリシアの言葉によって、妹であるアディリシアの影となり見守り尽くすことを誓う。元はアディリシアと同じ髪と眼の色をしていたが、妹と似すぎていたため魔神との契約の際には鮮やかな髪と眼の色を代償とし、そのために白髪・灰色の眼となった。「魔法使いの思い出」ではロンドンで隻蓮から父・オズワルドの過去を聞かされた。「騒乱の魔法使いたち」では因縁の相手であるガラと相見え、これまでの決着を付けるべく戦闘に突入した。その戦闘中にガラによって自分がアディリシアの異母姉であることを暴露されてしまう。その後アスモダイと融合したアディリシアによって魔神を吸収されそのまま消滅していくガラの姿を見送った。隻蓮がいつき達の退路を確保するために残った際に、渡していた指輪で会話を行い隻蓮から敵対した事について謝罪を受けているが自分の気持ちが変わらない事を伝えた。 「未来の魔法使い」では龍蓮寺で隻蓮と将棋を指しており、セリムと邂逅をしている。 オズワルド・レン・メイザース 声 - 中村秀利 アディリシアの父で「ゲーティア」先代首領。ソロモン王その人を除きソロモンの魔神72柱を全て喚起する事に成功した唯一の天才魔法使いで、ソロモン王の再臨とまで謳われた。しかし、限界を感じ自らと研究員の生命を生贄として魔法となろうとするが(ガラに唆され妨害を受け)失敗する。 禁忌を犯した父を追い日本へやってきた娘・アディリシアといつきたち「アストラル」により葬られる。漫画(レンタルマギカ from SOLOMON)では亡くした妻の願いを想い、娘の成長を願う優しい父親の姿が描かれた。妻であるエレオノーラ曰く「疑り深い性格なのに一度気を許すと甘くなる」らしく、ある夏の日に隻蓮と出会った際には違う立場故なのか彼とウマが合い友人となった。「ゲーティア」の首領であるが魔法使いにありがちな魔法に対して全てを捧げるという姿勢が見られず、娘に魔法使いの業を継がせることに疑問を抱いていた。かつての恋人を魔神の生贄にした過去を持つことから、結婚したエレオノーラを愛さないと決めていたが日々の暮らしの中で彼女を愛するようになって行き、その心を魔神に気付かれてしまい結果的にかつての恋人の時と同じく妻を失ってしまう。その後は「典型的な魔法使い」としての思考を取るようになった。 12年前に初夏の日本にアディリシアを連れて訪れる。司とは「アストラル」結成当時に後見人になったらしく顔見知りで、その縁から当時の「アストラル」に「ゲーティア」の布留部市に続く霊脈を汚した者の正体を突き止めるように依頼し、自身も調査を行って霊脈を汚した者の正体を突き止めるべく独自に行動する。「螺旋なる蛇」の魔法使いであるドゥマとの戦闘中の柏原と遭遇し、儀式の成果と「竜」を奪おうとするが、彼の手で霊脈の端まで飛ばされる。 「アストラル」と「螺旋なる蛇」の戦闘終了後に姿を現わし、「アストラル」との取引を終えた「螺旋なる蛇」の魔法使いたちを不意打ちに近い形でバールで葬り去る。その際に激昂した司と一触即発の雰囲気になるが、彼らが作り出した「紅い種」を強奪しそのまま去る(司の指示で気絶していた隻蓮と猫屋敷にはこの事実は伏せられた)。 彼らが作りあげた「紅い種」はそのままオズワルドにより研究され、「赤い種」を利用した儀式は11年後に悲劇を招くことになった。 クライヴ・ローランド 声 - 櫛田泰道 鷲鼻に痩せこた頬、陰気な雰囲気の隻腕の白人。「ゲーティア」の徒弟だが、先代首領のオズワルドに破門された。 師であるオズワルドを欺いて単独で魔神アスモダイの喚起に挑み、その結果として片腕を失うと共に「ゲーティア」から破門された。その後も魔法の探求は潰えず、アディリシアがアスモダイの喚起に挑んだ際には儀式を妨害し、ソロモンの壷を奪うことに成功した。ダフネとガラとは、同時期に「ゲーティア」の徒弟となった間柄。独自の召喚技術を身に付け、アスモダイを召喚することに成功する。が、命令方法がソロモンの魔法であったため支配出来ることが出来ず、喉を切り裂かれてしまう。その後、アディリシアがいつきの助力を受けて自身が行った儀式をその場でアレンジしてアスモダイを従えている。事態解決後余りの才能の違いに絶望したのとアディリシアの恫喝を受けてその場を逃げ出しているが、逃げ延びた先でガラに殺された模様。 ガラ 声 - 藤原啓治 肩まで伸びたくせの強い赤髪をもつラテン系の青年。「ゲーティア」の徒弟で書記官。魔法使いとしては一流で、普通は数人がかりで行う魔神との契約を単独で行う実力者。 「螺旋なる蛇(オピオン)」と関わりを持ち、「ゲーティア」を裏切った。かつてオズワルドをそそのかした張本人。なんらかの理由により「アストラル」や「ゲーティア」へ度々干渉している。 禁忌に手を染めた結果、72柱の魔神の1柱であるハウレスを「喰らう」ことにより融合し、その力を得ている。融合の影響で口が耳まで裂けており、それを隠すために常にマスクをしている。『騒乱の魔法使いたち』では既に人であることを捨てて「礎」の使い魔になっていたことが判明。ハウレスと融合してから「大魔術決闘」までの2年間の間は自身の力を制御する訓練に費やしていた模様。『ゲーティア』工房を強襲し、『大魔術決闘』の賞品である魔法陣を接収しようとする。戦闘の最中アディリシアに対して人質になるか魔神に対価を払って契約するかのどちらかを選ばせようとする。しかし、アディリシアはどちらも選ばず自身と同じように魔神と融合するという選択を取ったことで初めて狼狽を見せる。阻止しようとするがアスモダイと融合したアディリシアに食らったハウレスを吸収され、ダフネとクライヴの名前を叫びながらそのまま消滅してしまった。 エレオノーラ・レン・メイザース アディリシアの母。物語開始時には既に故人であり、過去のエピソードにのみ登場する。美しい金色に縦ロールの髪、その潔い性格は娘のアディリシアにも受け継がれた。アディリシアが聞いた話によると、身体が弱かったためにアディリシアを産んですぐに亡くなったと言われている。隻蓮とも面識がある。 彼女が亡くなった真相はオズワルドがアスタロスとバイモンと契約を行う際に生贄となったため。オズワルドはかつてアスモダイとバールと契約した際にも代償として恋人(ダフネの母)を失っていた。その後政略結婚に近い形で(年齢が親子ほど離れていたと言われる)エレオノーラと結婚し、子供を儲けている。エレオノーラはオズワルドを愛しており、オズワルドもまた彼女と日々を過ごす中で妻を愛するようになっていった。警戒心が強い一面を持ち当初は風来坊の隻蓮を警戒し無愛想な態度を取る。勘が鋭くオズワルドがひた隠しにしていたダフネの存在も察知しており、エレオノーラ本人はダフネをいっその事引き取ってもいいと考えていた模様。その潔さを見た隻蓮は彼女を「本物の貴族」と賞賛した。オズワルドがアスタロスとバイモンを喚起した時魔神は代償として彼が愛する者を求め、オズワルドはかつての過ちを繰り返さないために喚起を中断したものの、半端な状態で召喚された魔神は暴走を始めてしまう。術者である自分が死ぬことでそれを止めようとしたオズワルドだったが、エレオノーラはそれを庇い自ら魔神の生贄となり、死に際にオズワルドに死んでいく姿を見せることを嫌いシャックスを呼び出し自分の身体を燃やすように指示してそのまま亡くなった。結果かつての恋人と同様に妻を失ってしまったオズワルドが更に苦悩を増し、禁忌の道に走ってしまうことになった。
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